【バディットマガジン先行掲載】Love&Dream  タカラジェンヌOGセレクト 第1幕開幕!真衣ひなのに直撃!

 2016年の宝塚星組退団後は女優やシンガーとして
近年はVtuberクエスト大学で演技レッスンも行なうなど、
多岐にわたる活動を展開中の真衣ひなの
このたび11月1日~7日、
阪急うめだ本店 うめだスークにて
初のポップアップイベントを手掛ける。
宝塚で美意識や審美眼を培ってきた真衣ひなのを始め、
元タカラジェンヌたちのプロデュースによる
様々な作品が展示販売されるほか、
彼女たちと間近に接することができる
お茶会などのイベントが盛りだくさん。
ユニークでアイデア豊かなポップアップについて
真衣ひなのが語る!

インタビュー・撮影/北村和孝
取材協力/阪急メンズ東京、相原木材株式会社、株式会社 Mon cher(モンシェール)

Love&Dream  タカラジェンヌOGセレクト 第1幕 Information

Love&Dream  タカラジェンヌOGセレクト 第1幕
2023年11月1日(水)~7日(火)
阪急うめだ本店10階 『うめだスーク』 中央街区8、10番小屋

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真衣ひなの Interview

ちょっと特別な時間を感じてもらえたらいいなと

宝塚OGによるイベントは最近多く企画されるように
なってきているのでしょうか?

いわゆる宝塚退団しての第二のキャリアとして、
自分でヘアアクセサリーを作ったり
アパレルブランドプロデュースしたり、
そういうものをポップアップで出したりする機会は
増えているところはありますね。
宝塚ではヘアメイクもアクセサリーを用意するのも
結構セルフプロデュースなんです。
“退団後に何が自分にできるだろうか!?”
って考えた時に、それを活かすことをやろうと。

阪急グループは以前より積極的に宝塚文化の啓蒙に努めていて、
タカラヅカ・ライブ・ネクストなど
宝塚OGの方々とコラボレーションされてきています。
しかもファンにとってかなり親近感を抱けるものです。

現役時代ってSNSが禁止されているので、
直接ファンの方との交流会となると
いわゆるお茶会と呼ばれるものでしたり、
楽屋の入り待ち出待ちで
交流させていただくくらいでした。
退団してからはSNSができるようになったので、
コメント欄で交流できたり
より近く感じてもらえて、
こちらも応援してくださる方の
存在を近く感じられるようにはなったと思います。

今回のポップアップのようなことは、
現役時代ではされてないのですか?

ないです。現役時代はそういう
オフィシャルなイベントごともないですし、
もう舞台がすべて。
何かを販売するみたいなことに
重きを置いてはいなかったので、
こういうことは初めてですね。

イラストのお仕事もされていますね。

昔から絵を描くことは好きだったんですけど、
宝塚では『歌劇』っていう専門雑誌があるんです。
その中に楽屋日記という
生徒が楽屋や公演などで起こった出来事を
絵と文で綴るコーナーがあります。
その差し絵や題字を
担当させていただく機会はよくありましたね。
在団中にそういったことを
将来的に仕事にしようっていう感じでは
なかったんですけど、
結果的にその経験が活きて
今いろいろとやらせていただいています。

真衣さんはアイデアを積極的に具現化していく
バイタリティのあるタイプですね。
特に真衣さんのYouTubeチャンネルを観ると、
企画脚本からヘアメイク、
いろいろとご自身でやられていて面白いんです。

一作目は何年か前になりますけど、
思い立って一人で十役演じてみよう、
やれる気がする、やってみたいって好奇心でした。
だから好奇心には貪欲な方だと思います(笑)。

退団後の活動はすごく幅広いですね。

今はオンラインで演劇の授業をやっていますし、
不定期でダンスを教えることもあったり
個人でボーカルレッスンを受け持ったりしつつ、
自分も舞台やイベントに出つつ
イラストも描いているっていう(笑)。
まぁ、どれも好きなことなんですけど。

現役時代と違う面白さや充実感を
感じられているところはありますか?

元々宝塚に入りたいなと思ったのが、
“歌も踊りも好きで、お芝居も好き、
全部できるなんてこんな欲張りなことが
叶えられるところがあるんだ!”
と思って。そうして
“選択肢をたくさん持つことは
すごく素敵なことなんだな!”
っていう風な価値観が生まれたからこそ、
辞めてからはこれ一本で頑張ろう
っていう感じではなくて、
選択肢をたくさん持ったまま、
好奇心のまま動いています。

今回の取材で初めて木でできた花
“MOKUKA”が存在することを知りました。

MOKUKAに関しては、
こういった作品を作っている会社さんがあるのを
うかがって私も知った感じなんです。
宝塚とお花ってすごく関係性が深いんです。
ショーのタイトルにお花の名前が使われたり、
衣装にもお花がたくさんついていたり、
特に娘役とお花ってすごくイメージとして
隣接しているところがあって。
今回はOGのセレクトしたものを
扱うポップアップですけど、
そのもう一つのテーマはお花です。
今回ケーキもエディブルフラワー
(※食用できるお花)
を使わせていただいたり、
華やかなお花のイメージのポップアップが
できたらいいかなと思っています。

一言でお花と言っても様々なものがある中、
薔薇のMOKUKAを用いたブーケはとりわけ圧巻でした! 

「ベルサイユのばら」がおそらく
宝塚作品の中でも一番有名だと思うんですけど、
やっぱりお花の中でも薔薇は
宝塚で象徴として使われることが多いので
リクエストさせていただきました。
華やかで強さもある
凛とした感じがぴったりかなと。
実際に製作を担当してくださっている方と
何度も連絡を取り合って、
“もうちょっとこの角度を…”とか、
お花の茎の太さを調整したり
今はまさにリボンをどうするか
というお話をしていたり、
結構細かいところまで打ち合わせしています。

退団後も新しいものを常に発見している

改めて製作が進んできた
MOKUKAのブーケをご覧になっていかがですか?

実際出来上がってきたこの迫力というか、
すごいな!と思って。
触らせていただくと結構丈夫で
重厚感があってどっしりしているように
見えるのにすごく軽いのと、
ヒノキで作られているから
すごくいい香りがします。
それも実際、
間近で見て感じてほしいですね。

退団ブーケが元になっているのですか?

私が宝塚歌劇団を退団した時に持ったブーケを
写真を元に再現していただいた感じですね。
東京(宝塚劇場)と本拠地の宝塚大劇場とで
別々のものを持ったんですけど、
宝塚大劇場を卒業したバージョンの
ブーケを元に作っていただいています。

退団ブーケは生花が基本なのですか?

それは人によって違うんですけど、
私はプリザーブド
(※生花の状態の良い時期に
長期保存用の特殊加工を施したもの)
でした。
ただ、プリザーブドも
ちょっとポロって落ちちゃったり
することがないとは言えないので、
それを心配する方は
造花で作られたりもします。
あとはその瞬間の美しさを重視して
生花を使われる方もいます。
今回のMOKUKAのブーケっていうのは、
生花で作られた人が思い出として
MOKUKAで残すのも
いいんじゃないかなって風に思いますね。

MOKUKAで退団ブーケを再現するのは
宝塚史上初の試みですよね。

はい、こういうものは見たことがないです。
退団の時にみんなそれぞれこだわりを持って
ブーケをオーダーするんです。
なので、私も当時いろんな想いで
オーダーさせてもらったので、
その形になるべく近づけられるように
協力していただいた感じですね。

オリジナルケーキにもかなり驚きました。

可愛いですよね。
食べるのがもったいない(笑)。
スカートのヒダが本当に細かく作られていて可愛い。
もうこれはぜひ連れて帰っていただきたいですね。

真衣さんがリクエストした部分は?

それこそMOKUKAで作っていただいた
みたいな感じで薔薇を使いたいと。
ちょっとピンクで華やかに、
宝塚の娘役っていうイメージで。
「ベルサイユのばら」の世界観で、
夢夢しい感じで品のあるようなお色で
仕上げてくださいっていうオーダーをしました。
具体的に描いたイラストもお送りして、
本当にもうそれと同じように
再現していただきました。
後ろに大きいリボンを
付けてもらっているんですけど、
これも宝塚の衣装の後ろに
リボンがあるからなんです。
最初にモンシェールさんのケーキを見た時に
輪っかのドレスみたいだなって思ったんですよ。
で、エディブルフラワーを使っていて
身体にも良い、美容にも良い
ケーキだと思います。

“華の95期”で集まってお茶会を

今回ご一緒される元タカラジェンヌの方々と
普段から交流の機会ってあるのですか?

今回私がお声掛けさせていただいたんですけど、
大阪でやるので関西で活動されている方って風に考えて。
うち二人はお茶会のイベントで
ご一緒するのですが、私の同期です。
“華の95期”と呼ばれたりするんですけど、
同期生がトップスターになっていたり、
二番手ですごく頑張っているんです。
95期の三人で集まってお茶会をやることに
意味を感じて声を掛けさせてもらってます。

真衣さんは星組にいらっしゃいましたが、
組が違っても交流ってあるのですか?

現役時代はあんまりなかったですね。
ただ、(宝塚音楽)学校の二年間は
一緒に寮生活を過ごしたり、
家族よりもかなり濃いぐらいの時間を
共に過ごした同期なので、
今回一緒にお茶会をする同期が
花組と月組なんですけど、
今現在花組のトップスターも同期で、
月組のトップスターも同期なんですよね。
星組も同期がトップスターで。
これはたまたまなんですけど、
それぞれ同じ組の同期だった人たちが
今トップスターで
組の顔として頑張っているんです。
その辺りの話もイベントで
できたらいいかなと思ってます。

仲間意識やライバル意識だったりが
OGになって変わったところはありますか?

どうですかね?音楽学校の時は
どんぐりの背比べだって先生方に言われて。
合唱が得意な期だねって言われてたんですよ。
だから誰かが出し抜いてやろうっていうよりは、
みんなで頑張ろうみたいな期だと
私たちは思っていて、
先生方にもそう見えていたみたいです。
なので劇団に入ってからは
それぞれの組でそれぞれのライバルがいたり、
刺激を受けながら
やっていたかなと思うんですね。
でも退団したら
本当にそれぞれの道を歩んでるので、
特にライバルというよりは
昔共に戦った同志みたいな、
そんな感覚ですね。

寮生活は厳しかったのですか?

厳しかったですね、本当に。
人格が変わるぐらいに厳しかったです。
寮生活も学校生活も毎日が闘い。
私は中学卒業と同時に入ったので、
上下関係だったり先輩後輩みたいな関係って
中学まではそこまでではないじゃないですか?
全然経験しないまま入っちゃったので
もう全てのことが初めてで、
礼儀だったりそういうものを
身をもって叩き込まれた感じでした。

宝塚は8年間いらっしゃったんですか?

そうですね。8年で、学校2年ですね。
全部で10年って思った時に
ちょうどいい節目かなと思って退団しました。

まだまだお若いし、そのスキルが
新しい形で活かされると考えるとすごく面白いですね。

現役時代の方ができたことも
あるかもしれないんですけど、
逆に表現力という部分は今の方がまた違うものが
見せられるのかもしれません。
退団後も新しいものを常に発見している感覚が
とっても楽しいです。

他にもポストカードも制作されているほか、
面白い企画をされているそうですね。

あとライブペインティングとして、
申し込みいただいた方と
一対一でお話をしながら
似顔絵を描けたらと思ってます。
今回のポップアップのテーマとしては
ただお買い物に来ていただくことではなくて、
来ていただくことがその人にとっての
一つのイベントになればいいなと思っていて。
実際にお会いしてお話をして
ちょっと特別な時間を感じてもらえたらなと。
似顔絵の企画もよりそれが
特別な時間になればいいなと思って入れてみました。

ファンからするとなかなかここまで
近いイベントってないですよね。

そうですね。
似顔絵を描くってなると
3~40分かかっちゃうので、
つまり一人の方とそれぐらいの時間を
お話するってことになるので。
そこも含めて特別な時間に
感じてもらえたらいいかなと。
デジタルデータでお渡しするので、
いろんな形で使っていただけるん
じゃないかなと思いますね。

「MOKUKA」

山形市を拠点に繊細な木材加工を得意とした
製作を手がけている相原木材株式会社
その技術の粋を集めMOKUKAと称される
木製の花を筆頭とする作品を
生み出しているブランドが、
Bouquet des bois
(ブーケ・デ・ボア)である。

このたびのポップアップには
真衣ひなのの退団ブーケを模したひのき製のブーケのほか、
ご覧のように繊細に薔薇を象ったMOKUKAが展示販売される。

「紅きバラ プリンセス」

2003年大阪「堂島」生まれの
パティスリー「モンシェール」
しぼりたての生乳のような
ミルクの香りが広がるクリームを、
卵風味の生地で“ひと巻き”に包んだ
「堂島ロール」が有名。
ドレスを型どった人気の
「プリンセス・シャンティ」
今回のイベント限定でデザインした
「紅きバラ プリンセス」
バラとバックリボンでスペシャルな一品に。

ポストカード

真衣ひなの直筆デザインによるポストカードが
二種類販売される。
取材段階であがっていた一種類は
“Sa kangeki shiyou”をテーマに、
宝塚を観劇、あるいは感激する人々の気持ちを
愛らしくイラスト化。

さらにポップアップでの
大きな目玉となるのが
彼女が実際に手がける
似顔絵イラスト
写真は彼女の母親を描いた作品。
ペンタブで描かれて
デジタルデータで渡される。

 

真衣ひなの Profile

生 年 月 日 :1992 年 3月 3 日
出 身 地 : 滋賀県
血 液 型 :O 型
身長サイズ :163cm
趣 味 : 舞台・映画鑑賞、読書、絵を描くこと
特 技 : 歌、イラスト、作文
資 格 : こころの発達アテンダント認定資格
経 歴 : 元宝塚歌劇団 95 期 星組

●ひなのテレビ
https://www.youtube.com/channel/UCQK2MZpXOeZ8VBCUdmYk7jA

●ひなの座(ひとりミュージカル)
https://www.youtube.com/channel/UCuq_Q4GhDNyc34TY4-9m8wA

●Twitter(X)
@hinano_mai
https://twitter.com/hinano_mai

●instagram
@hinano_mai
https://instagram.com/hinano_mai

@chickchan(イラストレーターアカウント
https://instagram.com/chickchan

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真衣ひなのの撮り下ろしインタビューは紙版バディットマガジンにも掲載!

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