キーボーディストの 服部ヒロ です。
先日、Cherry Audio から
希少ななシンセサイザー Polivoks をエミュレートした
Atomika がリリースされたことを書かせて頂きましたが…
なんとなんと!
こちらの試奏レビューの機会を頂くことが出来ました!!
早速弾いてみましょう!
Cherry Audio 【Atomika】とは?
Atomika は、1980年代に旧ソ連で製造されたシンセサイザー、
Polivoks を再現したソフトシンセです。
Atomika の概要については、前回の記事 や
製品紹介サイト および YouTube動画に
お譲りします。
併せてご覧ください!
Atomika ファーストインプレッション!
今回お届けするのは、
キーボーディスト 服部ヒロ 視点の
Atomika のファーストインプレッション!
結論から書きます。
とにかく音が気持ちいい!!!
紹介動画を作ってみたのですが、
まず冒頭のSEを聞いてみてください。
音源は Atomika のみで作成しております。
(Mix時のEQのみ、Logic 内蔵のものを使用)
音の太さや存在感はもちろん、
重ねた時の音抜けと混ざり具合のバランスも良くて
非常に使いやすい!
動画ではプリセットを色々試していくのですが、
どの音色も気持ちよくって楽しくなってしまい、
気がついたら弾き続けていました(←これ大事!)。
楽器、特に鍵盤楽器の様な
「誰が触っても音が出せる」タイプの楽器で
「無意識のうちに弾き続けたくなってしまう」という点は
優れた楽器の大事な要素だと思っています。
理由は至ってシンプルで、
楽しくないと、触らなくなっちゃうじゃないですか。
この、音の気持ちよさは
間違いなく Atomika の大きな魅力です!
ソフトウェアである以上制作現場での使用が多いと思われるものの、
そのままライブ現場にも持ち出したくなる音源ですね。
プリセット音色のご紹介!
定番の音色から、飛び道具的なSEまで
即応性のある音色が一通り揃っている印象でした。
印象に残った音色をいくつかピックアップしましたので、
ぜひサンプルをご試聴ください!
Screeching Lead
華やかなシンセリードです。
リードソロが楽しくなること間違いなし!
ディレイを強めにかけても良さそうです。
Big Squirt Rez Bass
このしっかりとした存在感のあるベースは特にお気に入りです。
個人的には、R&B や Disco 音楽の生演奏で使いたいです。
(ソフト音源なのでステージでの使用は難しいかもしれませんが…)
ほかにも、Techno、EDM など幅広いジャンルで使えそうですね。
Rock Poly
定番のシンセブラス音色ですが、
音の伸び、歯切れの良さ、粒立ちの良さと
どれを取ってもバランスが良い!
先に挙げた、動画冒頭のSEでもこの音色を使用していますが、
曲中での存在感もバッチリです。
1984 Strings
シンセのプリセットで「1984」と名前がつくものは
Roland JUNO-106 をイメージしたものであることが大半。
暖かさと程よい粒の粗さが雰囲気を醸し出しています。
曲ごとに、フィルターを調整して馴染ませると良さそうです。
Angelic Cosmos
クリスタル系のアルペジエイター音色。
1ショットの効果音としても、
キラキラとした可愛いシーケンスにも使えそうです!
Crystal Clear
ベル系のパッド音色。
背景でうっすら鳴らすのもいいのですが、
あえて前面に出して「冷たさ」を演出するのにもうってつけです。
Particle Collider
SE系も充実しており、こちらは
昔ながらの「コンピューター」風の演出に活躍しそうです。
空間への広がり方が綺麗です。
Mini Lead 1
「Mini」という名のつくプリセットは
あの名機 Minimoog model D をイメージしていると思うのですが、
このリードも恐らくその系統だと思われます。
軽快かつ太さのあるリードは
ポップスのリフからロック、フュージョンまで幅広く活躍しそうです!
このほかにも、
数々のバラエティに富んだ音色が用意されていますので、
ぜひ皆さん、実際に試して頂きたいと思います!!
Atomika の詳細は、コチラ からチェック!