渋谷駅前の銅像でおなじみの忠犬ハチ公。
多くの人の心に残る物語を残してくれた
秋田犬のハチ公が今年、
2003年(令和5年)でなんと生誕100年!!!
その記念イベントとして
11月11日(土)と12日(日)の2日間、
『HACHIフェスin大館』が
ニプロハチ公ドーム (大館樹海ドーム) にて開催されました。
『忠犬ハチ公の歴史 – ハチ公生誕100年Webサイト』でも
紹介されている通り、秋田県大館市はハチ公生誕の地。
編集部は秋田県大館市にて取材を敢行しました。
、、、が!
そこは “バディットマガジン編集部”。
“花” も見るけど “団子”もだろ!!!www
と、本来の目的以外にも大幅な寄り道をw
深夜からの前日乗り込み、
車移動中泊、2泊2日の弾丸ツアー!
行き当たりばったりなのにも関わらず、
飛び込みの大館市で偶然発見し
バディット編集スタッフが感動した、
舌も喜ぶ魅力スポットからご紹介w
では『HACHIフェスin大館』の珍道中レポート、
はじまり、はじまり〜!!!
腹が減っては取材は出来ぬ!? 大館グルメで舌鼓!
昔のきりたんぽや
1日目取材でクタクタになっていた取材陣。
偶然車の中から発見した
“風情あるお店構え” を見逃すはずはありませんw
閉店間際の時間でしたので
ビクビクしながらお電話したところ、
快く予約を受けて下さいました。
まず、中に入ってみると、
とても品のある和風の内装。
関東暮らしの我々は基本 “洋間” がメイン。
故郷に帰ったような安心感が。
お食事メニューはなんと、
“ きりたんぽ鍋 ” と “ 比内地鶏のたたき ” のみ という
潔さにまずびっくり。
お通しは長芋 とんぶり、いぶりがっこ、なます。
(※こんなに美味しい ” なます ” は初めてでした!)
そして、この “きりたんぽ鍋” のなんと滋味深いことか!
素材一つひとつの旨さはもとより、
優しく深い味わいの出汁がじわーっと口の中に広がる。
シャキッと香ばしくほのかに甘いきりたんぽは、
出汁を吸ってもしっかりした歯応え。
五臓六腑に染み渡るとはまさにこのこと。
特にスタッフ全員が驚いたのは、舞茸。
スタッフの一人曰く、
関東で、というか
「人生の中で体験したことがない」
と言わしめる、シャキシャキとした食感。
なんとも言えない味わい。
下の方を探ると、
ウマウマスープをしっかり吸い込んだ
“比内地鶏” さんがこんにちは。
あまりの美味しさに
会話もなく、無言で食べ続けるスタッフ…ww
スープも含めて
あっという間に完食。
大変美味でした。
ご馳走さまでしたー!!!
秋田県大館市 “昔のきりたんぽや”|詳細
“ 昔のきりたんぽや ” さんは
5月中旬〜10月上旬は休業とのこと。
御来店の際はぜひご予約を〜!
店名 | 昔のきりたんぽや |
最寄り駅 | 東大館駅 |
電話番号 | 0186-43-4040 |
営業時間 | 11:30~13:30 (閉店14:00) 17:00~19:00 (閉店20:00) ※日曜営業 |
定休日 | 月曜日、10月~5月のみ営業 |
予算 | ¥2,000~¥2,999 |
所在地 |
食楽厨房 む。
きりたんぽで満たされたお腹を抱えて
もう一軒! と夜の街に繰り出す取材陣。
(一体 何をしに来たのやら…)
せっかくなので
美味しい日本酒が飲みたい!
とお店を探すこと数分。
見えて来たのは…
なんだか楽しそうなお店構え!
ドリンクも豊富!
そして、メニュー表を眺めているだけでも
何だかワクワクしてきます。
よし、ここに決めた!
元気な店員さんに案内して頂くと、
お通しの煮付けのボリューム感にまずビックリ!
(しかも美味しい)
写真に収め損ねましたが、
デザートもかなりのボリュームで
コスパ面でも人気のご様子。
今回注文した日本酒は
純米無濾過原酒の『天の戸』
濃厚な甘み、それでいてシャッキリとした後味。
お好みのお猪口をセレクト出来るのも楽しい。
脂の乗った〆鯖にも
漬物の一つひとつにもこだわりが感じられ
お酒がどんどん進みます。
今度はお腹を空かせて来ます…!
秋田県大館市 “食楽厨房 む。”|詳細
店名 | 食楽厨房 む。 |
最寄り駅 | 東大館駅 |
電話番号 | 0186-43-4657 |
営業時間 | [月〜土]17:00〜翌1:30 |
定休日 | 日曜日 ※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、 ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 | ¥4,000~¥4,999 |
所在地 |
今回の大館グルメご紹介は
この2軒のみですが、
まだまだ美味しいお店がありそうな予感!
もふもふの癒し! 人気の “秋田犬ふれあいスポット”
ふるさわおんせん
夜通しの移動を終えて
秋田県大館市に到着した取材陣。
シャワーでも浴びたいね〜と
偶然見つけたのが『ふるさわおんせん』さん。
全国的にも珍しい
芒硝泉というアルカリ性の温泉を楽しめる温泉宿で、
日帰り入浴も可能なのですが…
実はなんとコチラ、
大館では有名な 秋田犬と触れ合える 温泉宿!
『HACHIフェスin大館』直前に
リアル秋田犬をモフれるとは
なんという僥倖でしょう!
お出迎えしてくれたのは
看板犬の温ちゃん&華ちゃん。
通常は宿泊の方向けにふれあい会を行っているとの事ですが、
今回はご厚意によりふれあいの機会を頂くことが出来ました。
お店のスタッフさんのご指導の下、
2頭ににおいを嗅いでもらってご挨拶。
すぐに認めてもらえた様で、
ごろんと身体を預けてもらえました。
すやすやとくつろぐ温ちゃん。
くりっとした眼がかわいい華ちゃん。
大きな体躯の秋田犬ですが、
愛嬌があってとても可愛い!
大型犬が苦手と言っていた
取材班スタッフもすっかり
メロメロになってしまいました。
壁面には2頭の
思い出の写真がびっしり。
宿泊および温ちゃん&華ちゃんとのふれあいについては、ご予約お問い合わせを。
大館市内には他にも
秋田犬と出会えるスポットがあるので
こちらも要チェックです!
『HACHIフェスin大館 』レポート
「ハチ公生誕100年プロジェクト(HACHI100)」とは?
「ハチ公生誕100年プロジェクト(HACHI100)」とは
ハチ公が生まれた「大館」と、ハチ公の物語が生まれた「渋谷」が手を組み
ハチ公の生誕100年を祝うとともに
ハチ公の物語を後世に受け継いでいくためのプロジェクト。
もちろんバディットマガジンも応援しています。
ハチ公で繋がる縁を広げ、交流の輪を広げていくことを目標に展開されたプロジェクトも、
11月11日・12日開かれた『HACHIフェスin大館』でクライマックスを迎えました。
『HACHIフェスin大館 』会場レポート
『ニプロハチ公ドーム』で開かれた『HACHIフェスin大館』。
会場にはハチ公の歴史を辿るパネルやアート、
懐かしの映画看板などが展示され、
協賛・パートナー公演企業ブースには
22の企業・団体が出展。
ハチ公グッズの展示や販売が行われました。
キッズコーナーの巨大な秋田犬ふわふわ遊具も
子どもたちに大好評。
セレモニーでは福原淳嗣 大館市長が
「ハチ公生誕100年が終わりではなくこれからがスタート。
未来を語り紡いでいく大館の子どもたち、
そして渋谷の子どもたちこそ主役にしたい」と挨拶し、
長谷部健 渋谷区長は
「ハチ公の縁を、強い絆にしていきたい」
と交流・発展を希望。
記念モニュメントの黄金の秋田犬像が披露され、
長谷部健 渋谷区長が
「渋谷に連れて帰っちゃダメですかね?」
と冗談を交える場面も。
1日目午前のステージは、
大館市の観光キャラクター「はちくん」と
大館南小学校の児童による元気いっぱいの
「はちくんダンス」に始まり、
HACHI100実行委員会トークステージ、
地元のポップスデュオ・ダックスムーンの
ライブ公演と続きました。
ダックスムーンは「ハチ公物語」などを演奏。
会場を優しい雰囲気で包みました。
続いて、JR大館駅前の観光交流施設「秋田犬の里」から
忠犬ハチ公生誕祭の中継。
長谷部健 渋谷区長や前葉泰幸 津市長、
ハチ生家の斎藤良作さん、
地元小学生ら約80人が参加。
ハチ公の銅像に花の首飾りをかける様子が
スクリーンに映し出され、
ハチ公の100歳を一緒にお祝いしました。
南小6年の松田実樹さんによるハチ公への手紙の朗読、
南小5・6年生による「忠犬ハチ公」の歌に続き、
中継からステージ上の大館曲げわっぱ太鼓に
パフォーマンスをバトンタッチ。
1984年に大館の地場産業・伝統的工芸品の
「曲げわっぱ」に皮を張った和太鼓が考案され、
同時に大館曲げわっぱ太鼓を結成。
うねりと躍動感ある音色で活躍中だ。
続いて、同時開催の
令和5年度秋田県子ども民俗芸能交流大会。
民俗芸能の宝庫と言われる秋田県。
子どもが多数参加している
保存団体の発表・交流の場となるとともに、
県内各地域が誇る民俗芸能を後世に繋ぐ催しとして
企画されたとのこと。
国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産 花輪ばやし
能代市の 鳥形獅子踊り
国指定重要無形民俗文化財 根子番楽
秋田県指定無形民俗文化財 藤琴豊作踊
北秋田市指定無形民俗文化財 福田獅子舞
大館市の 川口獅子踊り
以上、県北部に所在する6つの民俗芸能が披露されました。
伝統文化が失われつつある現代。
子どもたちが積極的に参加している姿は実に頼もしい。
伝統芸能とは打って変わって、
次はチアリーディングチーム 「Rosettes」と
弘前学院聖愛高校チアリーディング部「HOLLIVERS」の
コラボステージ。
東北地方で唯一男子部員のいる「HOLLIVERS」は
7月中旬に宮城県で開かれた
チアリーディングの東北大会で優勝した実力者。
高さのあるアクロバティックな演技で
会場を大いに盛り上げてくれました!
そして初日のフィナーレを飾るのは秋田犬ランウェイ。
毛色も体格も異なる、
個性溢れる秋田犬5頭のランウェイ。
会場の視線をバッチリ釘付けにしていました。
2日目のトップバッターは
渋谷区少年少女合唱団 と 渋谷区青少年吹奏楽団。
前日にほくしか鹿鳴ホール(大館市民文化会館)で開催された
「ハチ公 絆コンサート」に続いての出演。
渋谷と大館の絆を象徴するように、
スタジオジブリの名曲などを元気に演奏。
ハチ公トークショーには
大館市観光大使で元宝塚女優の真飛聖さんと
俳優の照英さんが出演。
秋田犬とのふれあいの後、
お2人が飼っている愛犬のエピソードを紹介したほか、
ハチ公にまつわる映像を見ながら対談しました。
真飛さんはハチ公のエピソードに涙する場面も。
続いては秋田のご当地ヒーローが登場!
“ 海を山を秋田を守る。戦う秋田名物 ” 超神ネイガー と
秋田県大館市の伝統文化を未来に繋ぎ、
光ある未来を切り拓く コウライザー 。
2者のタッグにより、
東京から来たファッションリーダー(?)を
自称する悪者は撃退されたのであった…!
ANA TEAM HND Orchestra (通称:ハネオケ)は
ANAグループ社員有志で活動する音楽グループ。
なんと葉加瀬太郎さんやTUBEとのコラボ演奏も実現するなど、
活躍の幅を広げているとのこと。
秋田にちなんだ曲として
JR秋田駅の発車メロディに使用されている
『明日はきっといい日になる』などを披露。
軽妙なトークと華やかな演奏で会場を盛り上げました!
同時開催された『新・秋田の行事 in 大館 2023』は
午前・午後の二部構成。
国指定重要無形文化財を始め、
秋田県を代表する伝統芸能を一挙に楽しめる
新しい伝統芸能の祭典。
大館市での開催は2016年以来7年ぶりとのこと。
国指定重要無形民俗文化財 毛馬内の盆踊
大館市指定無形民俗文化財 山田獅子踊り
国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産 西馬音内の盆踊
大館市の 粕田酒こし舞
秋田県指定無形民俗文化財 願人踊
国指定重要無形民俗文化財 秋田の竿燈(秋田竿燈まつり)
が披露されました。
中でも、目の前3メートルで見る
秋田の竿燈 は大迫力!
高さ12m、重さ50kgにもなる竿燈を
片手で、額で、肩で、腰で支える勇壮な姿に
会場は大いに盛り上がりました。
フィナーレでは、
沖縄出身のBEGINが作った「さやけき大館」を
ダックスムーンや実行委員
パートナー企業の関係者たちが合唱。
ハチ公の結んだ縁と物語を
末永く後世に繋いでいく思いを語りました。
ハチ公の物語を軸に広がった様々な縁と
魅力的な秋田の文化の数々。
これらを一挙に楽しむことが出来た
『HACHIフェスin大館』には、
11月11日・12日の二日間で
通算1万5千人ほどの来場者がありました。
取材陣も初上陸の秋田県大館市でしたが
これほど多くの魅力に溢れているとは!
バディットマガジンでは引き続き、
大館をはじめ全国各地の魅力的なものを
発信してまいります。
この出会いを得られたことにも
ハチ公に感謝です。
ハチ公生誕100年
おめでとうございます!!