YOSHIKI(Dr./Pf.)、HYDE(Vo.)、
SUGIZO(Gt./Violin)、MIYAVI(Gt.)という、
日本を代表するロックミュージシャンで構成された
スーパーバンド THE LAST ROCKSTARS。
大きな衝撃を与えた昨年の始動から時を経て、
“最後のロックスター”の第二章が始まる。
THE LAST ROCKSTARS再始動!
2023年8月4日(金)、
六本木グランドハイアット東京にて行われた
THE LAST ROCKSTARSの記者会見。
この日発表されたのは、
セカンドシングル「PSYCHO LOVE 」のリリースと
日本及びロサンゼルスでのライブだ。
会場は黒を基調としたシックな雰囲気で、
メンバー四人がステージに登場すると
圧倒的なオーラを放ちつつも、
会見はリラックスしたムードで進められた。
再始動を祝してメンバーが乾杯すると、
まずはリリースとライブの詳細が発表され、
そこから話題は新曲「PSYCHO LOVE」の
制作エピソードへと進んだ。
バンド結成のきっかけとなった新曲「PSYCHO LOVE」
今回リリースされた「PSYCHO LOVE」は
2年前にHYDEによって作られた曲とのことで、
既にライブでも演奏されていた曲ではあるが、
この度正式にリリースされる運びとなった。
YOSHIKIからは
「この曲が僕らの結成に繋がったと言っても過言ではない。
HYDEが曲を作ってきたことで一気に前に進み始めた。」
との言葉もあり、
この曲がバンドにとって
重要なものであることが窺える。
またMIYAVIが
「曲名にはどういう意味があるんですか?」
と問うと、HYDEが
「世界と日本を繋ぐ
最高(PSYCHO)の愛ということで・・・(笑)。」
とダジャレで返し会場の笑いを誘うといったシーンも。
PSYCHO LOVE – THE LAST ROCKSTARS ↗️
ライブで生まれる化学反応
新曲のエピソードが一段落すると、話題はライブへ。
MIYAVIが
「初日を迎えられるのか
リハの段階でもハラハラしてました。
でもショーが始まった瞬間、
お客さんやメンバーのエナジーを感じて、
改めて世界でやれるグループなんだ
ということを再確認しました。」
と語ると、SUGIZOは
「基本動じないですね、
絶対うまく行くって確信してますし。
ただステージに上がってみて改めて思ったのが、
この4人の化学反応、威力、爆発力が
想像以上に凄まじくて、
これは命を懸けてやらなきゃいけいけない
レベルのプロジェクトなんだってことを再確認しました。
これからが本当の勝負だなと思っています。」
とそれぞれのライブ観と意気込みを語った。
世界を見据えた挑戦へ
また再始動にあたり、
今後の世界展開を見据えた話も飛び出した。
YOSHIKIが
「日本の音楽シーンって、
僕は素晴らしいと思うんですけど、
まだまだたくさん壁があって。
とりあえず前回以上に壁をぶっ壊すという、
そういうことなのかなって。」
という言葉に、HYDEが
「ドラムだけは壊さないでください(笑)。」
とツッコミつつも、
「今回初めてYOSHIKIさんと
ツアーを一緒にすることによって、
アメリカとこうやって戦ってるんだ、
というのを目の当たりにして、驚異的でした。
やっぱり真横で見てると
やっぱりこの人すごいなって。」
と真剣に語るシーンも。
またライブに関してはアメリカだけでは無く、
ヨーロッパや南米といった
様々な地域を巡る世界ツアーへの意欲も見せた。
ベーシスト不在という強み
その後の質疑応答では
筆者も質問をする機会があり、
「今回のライブではサポート含め
誰かベーシストが参加することはあるのか、
また制作時のベースラインは
メンバーの誰かが考えているのか」
といった趣旨の投げかけを行った。
この質問に対しメンバーは一瞬シリアスな表情を見せ、
その後ベーシストの不在というテーマに関して
それぞれのメンバーから率直な回答が返ってきた。
YOSHIKI
「その質問って、あんまり重要なことじゃないと思う。
今のロックバンドってドラム、ギター、ベース、
ボーカルが揃ってないといけないとか、
そういう時代じゃ無いと思うし。
ライブではMIYAVIがチューニングを下げれば
ベースラインもできるし、いろんなやり方があるよね。」
MIYAVI
「もちろんローエンドは大事ですけど、
“ロック”という概念じゃなくても良いと思うし、
僕たちはこの4人で集まることに意義がある
と思っているので今ベーシストは居ない状態ですね。」
SUGIZO
「申し訳ありませんが、ロックバンドには
ドラマーやベーシストが居なきゃいけない
というのは固定観念だと思うんですよ。
自分たちは逆にベースが居ないのが強みだと思ってるし、
リアルなベーシストが居ないから自ずと
楽曲がシンセベース中心のダンス方向に寄っていって、
それが自分たちの音楽の特性になったし、
自分やMIYAVIがベースを担当するという
フレキシビリティもこのバンドの面白さなので、
ベーシストを入れなきゃいけないという
固定概念は僕たちには無いですね。
『PSYCHO LOVE』のアレンジも、
生のベーシストが居たら
今の曲の形にはならなかったので、
結果的にオーライじゃないかと思っています。」
とメンバーがそれぞれの想いを語った。
筆者としては、
『ベースレス』という編成について結成時より
何度も取り沙汰された質問であることは承知していたが、
バンドが再度動き出すという今の時点で
楽曲を支える部分の一つであるベースというパートを
どう捉えているのか改めて聞いてみたい、と言う点と
主に我々が音楽・楽器を主軸に扱うメディア
という立場からベースという楽器だけでなく
打ち込みであれば音源あったり、
ベースラインの組み立て方など
ファンの中でも第一線のミュージシャンに
影響を受けたであろうアーティストの関心事について
掘り下げて質問する、という意図であった。
自分の質問の仕方に問題があったのか
意図していた方向とは違った内容となったが
メンバーそれぞれが『ベーシストが不在』という状況を
『大きな個性』と捉え、それ故の
フレキシビリティが強みとなっている
という回答を聞けたことは貴重な機会になったと感じた。
スーパーバンドの第二章、さらなる飛躍へ
最後に行われたフォトセッションでは
メンバー同士がシャンパンを飲ませ合う
といった微笑ましい一面を見せつつも、
会見全体を通じて感じられたのは、
メンバーを繋ぐ深い信頼と敬意、
そしてこのメンバーでしか有り得ない
と思わせる奇跡的な化学反応だった。
それぞれが日本の頂点に立つ
ロックミュージシャンでありながら、
そこに安住することなく
立ちはだかる様々な壁を打ち壊す
意欲を漲らせるTHE LAST ROCKSTARS。
世界を見据えるスーパーバンドは、
ここからさらに新たな景色を見せてくれるに違いない。
(門脇寛樹)
THE LAST ROCKSTARS 公演詳細
日本公演概要
開催日 | 2023年11月21日(火)22日(水)、23日(木・祝) |
会場 | 有明アリーナ ↗️ |
開場 / 開演 | 17時開場 / 18時開演(21日、22日) 16時開場 / 17時開演(23日) |
チケット料金 | SS席(SS限定グッズ付き) 25,000円 (税込) S席 17,000円(税込) A席 12,000円(税込) VIPパッケージ 98,000円(税込) [VIPパッケージ内容] 1.アリーナセンターブロック指定席(公演チケット込み) 2.VIP限定グッズ 3.サウンドチェックパーティー 4.VIP優先会場物販 |
詳細情報 | THE LAST ROCKSTARS 日本公演詳細ページ ↗️ |
問い合わせ | ウドー音楽事務所 ↗️ |
ロサンゼルス公演概要
開催日 | 2023年11月29日(水) |
会場 | YouTube Theater ↗️ |
開場 / 開演 | 19時開場 / 20時開演 |
チケット料金 | GA Pit: $149.50 / P2: $149.50 / P3: $99.50 P4: $79.50 / P5: $59.50 / P6: $49.50 |
詳細情報 | THE LAST ROCKSTARS ロサンゼルス公演詳細ページ ↗️ |
主催 | Live Nation |