2025年8月2日(土)、Zepp Shinjukuにて
@onefive初となる自主企画ライブ
「“DASH BASH” ‒‒ presented by @onefive
vol.1 ‒ w/”AMEFURASSHI“」が
堂々開催された。
ダンス&ボーカルグループの存在感が年々高まる中、
その魅力を真正面から届ける場──
特に“対バン”形式のライブイベントは、
意外にも限られている。
そんな状況に一石を投じるべく、
@onefiveが自ら立ち上がり企画したのが、
この”DASH BASH”だ。
記念すべき第1回目のゲストに迎えたのは、
同じく4人組のガールズグループ、
AMEFURASSHI。
グループとしての個性も成長も、
ステージにすべてをぶつけ合うような
真っ向勝負の夜となった。
本稿では、@onefiveパートのみのレポートとなるが、
彼女たちが放った熱気と想いを臨場感たっぷりに
お届けしていく。
@onefive ライブレポート
数日前まで台風の接近が懸念されていたが、
進路は見事に逸れ、当日の新宿は猛暑。
まるでイベントの熱狂を先取りするかのような、
真夏の日差しが街を照らしていた。
会場に着くと、ライブTシャツを身にまとった
@fifth(@onefiveのファンネーム)と
Colors(AMEFURASSHIのファンネーム)の
割合が、ちょうど半々といったところ。
どちらもユニフォーム風のデザインで、
まるでこれからキックオフを迎える
試合さながらの光景。
サッカー好きの筆者としては、
思わずニヤリとしてしまうような
高揚感のある場面だった。
いきなり新曲からスタート!
歓声とともに@onefiveが登場すると、
前日の8月1日(金)にリリースしたばかりの新曲、
『アルプス・バイブス』でライブがスタート。
この曲は童謡をテーマにした
”DOH YOH”シリーズの第1弾で、
『アルプス一万尺』にアフロビートの要素を
盛り込んだダンスナンバー。
ステージ後方とフロアを
ぐるりと取り囲むスクリーンには、
青空の映像が映し出され、
視覚的にもアルプスの世界に引き込まれる。
「ここにいるみんなが、最初にこの曲の
パフォーマンスを観た人です!」
と、続くMCでもあったように、正真正銘の初出し。
会場に居合わせた@fifthとColorsは幸運だ。
@onefiveの変化
@onefiveのライブは、
観るたびに進化の速度に驚かされる。
今回も幕が開いた瞬間から、
鋭く切り込むようなダンスと、
歌の安定感に圧倒された。
しかし、その圧巻のパフォーマンスの奥に、
これまでとは異なる新たな輝きが宿っていた。
──それは“色気”だ。
可愛らしさや大人びた表情は以前からあった。
だが今回感じたのは、
単なる年齢や外見の変化ではなく、
経験や覚悟が滲み出るような、
内側から放たれる魅力だった。
思い返せば2025年4月6日、
東名阪ツアーファイナルの
渋谷CLUB QUATTROで掲げた「武道館宣言」。
あの日を境に、彼女たちは腹を括り、
すべてに本気で挑み続けてきた。
海外公演で培った度胸、
日々の積み重ねで磨かれた感性──
それらが今、歌声やダンスの細部、
そして観客を射抜くような視線や表情に表れている。
その姿を目の当たりにした瞬間、
胸の奥が熱く震えた。
彼女たちはまだ成長の途上にありながら、
すでに“次の景色”を見据えているのだ。
@onefiveとAMEFURASSHIのコラボ!!
『F.A.F.O』、『Sit Down Please』と
楽曲が続いていく中、
早くも前半戦の山場を迎える。
@onefiveがAMEFURASSHIを呼び込み、
キラーチューンの『KAWAII KAIWAI』をコラボ。
なんと、AMEFURASSHIは難解な振り付けを
完コピしていた!!
4人組同士なので、
2人ずつのペアになって踊るメンバー達。
間奏ではステージ中央に集まり、
8人が輪になって踊る姿は、かなり豪華だった。
@onefiveとAMEFURASSHIのユニット名はまさかの…
KAWAII KAIWAIを歌い終えると、
そのまま8人全員での賑やかなMCタイムへ突入。
ここで急遽、@onefiveとAMEFURASSHIの
”ユニット名”を決めることに。
提示された候補は次の3つ。
・「アメファイブ」
・「ワンラッシー」
・「ワッシー」(この時点でメンバーから「ダサい!」と総ツッコミ笑!!)
会場を巻き込んだ多数決の結果、
「ワッシー」に僅差で競り勝った
「アメファイブ」に決定!
しかし、判定があまりにも微妙だったため、
「ここは全員ワッシーに挙げるの!!」と、
@fifthとColorsにツッコミをいれる
メンバー達であったが、
以後「ワッシー」と呼ばれることには、
密かに恐怖を抱いていたようである…。
後半戦スタート!!
「みなさん夏は満喫してますか?」
「今日は“DASH BASH夏祭り”に
来てくれてありがとう!」
後半戦は@onefiveから
盆踊りのレクチャーでスタート。
そのままの流れで『KAGUYA』へ突入!!
会場の一体感が高まったのか、
ここでライブのギアが一段階上がったようだ。
続く『OZGi』では、
フロアでサークルモッシュも発生した。
(@fifthのサークルモッシュは、控えめでとてもかわいい。)
『らいあーらいあー』ではストレートに
”@onefive”を感じさせてくれたし、
『Justice Day』では強烈な低音で
ガタガタにされたうえに
熱いメッセージで揺さぶってくるので、
これには参った。
個人的にもJustice Dayは
ライブ映えのする曲だと思っていて、
メンバーも特別な想いを抱いている印象を受けたが、
@fifthのみんなはどう感じただろうか?
12月にワンマンライブが決定!!
ライブも終盤に差し掛かったMC。
まず話題に上がったのは、
8月9日(土)にUmeda Club Quattroにて開催となる
”DASH BASH vol.2”について。
ゲストに迎えるのは、「最終未来少女」だ。
そしてこの日、会場が一気にざわめく瞬間が訪れた。
情報初解禁──ワンマンライブ“DOH YOH”の開催が
発表されたのだ。
この“DOH YOH”は、
「アルプス・バイブス」から始まるシリーズの
集大成として位置づけられる特別な公演。
2025年12月20日(土)
東京・ヒューリックホール東京、
そして12月26日(金)
大阪・BIGCAT──東阪2公演で、
@onefiveが2025年を華やかに締めくくる。
さらに、”DASH BASH”開催に込めた
メンバーの想いも語られた。
「私たちはずっと鎖国アイドルだったけど、
一緒に切磋琢磨できる仲間が必要。」
「待ってるだけじゃダメ。自分達から行かないと。」
「@fifthとColorsが一緒に盛り上がってるのを見れて
嬉しかったし、今日という日に感謝。
合同リハも学ぶことが多かったし、
もっともっと最強になるので、
ついてきてください!」
ステージ上の言葉からは、新たな挑戦への決意と、
この日を共にした全員への深い感謝が滲んでいた。
ラストスパート
「@fifth!Colors!スタッフ!会場にいるみんな!
盛り上がる準備OK!?」
ライトアップされた会場とともに、
『開心列車080』へ。
鋭いラップと、
会場の空気をコントロールする司令塔、MOMO。
歌でもダンスでも魅せられるオールラウンダー、
SOYO。
キレキレのダンスマシーン、KANO。
お姉さん的魅力溢れる歌声で聴く者を虜にする、
GUMI。
メンバーがそれぞれの持ち味を発揮しながら、
晴れやかな表情で@fifthとColorsを煽っていく。
ライブは最高潮を迎え、
本日2回目のサークルモッシュも発生した。
ラストの『SAWAGE』では、
「アメファイブ!!」のかけ声で、
AMEFURASSHIが合流。
8人でライブを締め、会場の一体感が完成した。
ふとフロアを見渡せば、
無数のペンライトが色とりどりに揺れ、
光の波が押し寄せるように客席全体を包み込む。
まるで夢の中のワンシーンのような、
幻想的で美しい光景だった。
@onefiveの素敵なところ
「ありがとうございました!」
「気をつけて帰るんだよ!」
ライブでは”強気な女の子”を見せてくれる
@onefiveだが、こういった気遣いを絶対に忘れない。
素晴らしいパフォーマンスはもちろんのこと、
彼女達の人となりも本当に素敵だ。
また、ある意味では「それが全て」で
あるようにも思える。
MOMO、SOYO、KANO、GUMI、
ひとりひとりに人間的な魅力があるからこそ、
多くの人が魅了されていくし、
同じ夢を追いかけていく。
その波は武道館に止まらず、
世界にまで広がっていくだろう。
バディットマガジンも、
ずっと@onefiveを応援していく。
編集後記
2025年4月6日、
渋谷CLUB QUATTROでの「武道館宣言」以降、
@onefiveの行動は全て「Road to 武道館」と、
勝手に位置付けている。
仲間を作って、多くの人を巻き込んでいく
“DASH BASH” はすごく良いアイディアだし、
Vol.1は大成功と言っていいだろう。
また、ステージに立つために彼女達が
どれほどの汗と涙を流してきたか。
あのクオリティに至るまでに、
どれほどの努力と我慢をしてきたか、
想像に難くない。
好きなだけではアイドルはできない。
でも、好きだからできる。
そんな矛盾を抱えた世界に
@onefiveは身を投じているが、
みんなの前ではおくびにも出さない。
これが「アイドルなら当然」という意見も
あると思うが、筆者にはそうは思えない。
彼女達は人間で、もちろん感情もある。
時には心ない言葉を浴びることもあるだろう。
それでもステージで笑顔を絶やさない
@onefiveを尊敬しているし、
多くのことを学ばせてもらっている。
武道館のステージでは、
どんな光景を見せてくれるだろうか。
今から楽しみで仕方ない。
セットリスト
1.アルプス・バイブス
– MC –
2.F.A.F.O
3.Sit Down Please
4.KAWAII KAIWAI
– MC –
5.KAGUYA
6.OZGi
7.らいあーらいあー
8.Justice Day
– MC –
9.開心列車080
10.SAWAGE