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「演歌歌手」と聞くと、どこか遠い存在に感じる人も多いかもしれません。
しかし、坂本冬美はそんなイメージを覆す、ジャンルを超えた魅力を持つアーティストです。
NHK紅白歌合戦に37回出場という実績を誇りながら、ロックユニットでの活動やYouTuberとしての一面も持つ彼女。
この記事では、坂本冬美の来歴から代表曲まで、その魅力をサクッとご紹介します。
坂本冬美
坂本冬美 簡潔な来歴
坂本冬美は、和歌山県西牟婁郡上富田町出身の演歌歌手です。
春生まれでありながら、肌が雪のように白かったことから「冬美」と名付けられました。
中学時代から演歌歌手を夢見ていた彼女は、石川さゆりのファンである一方、初恋の相手の影響でサザンオールスターズにも傾倒するなど、幅広い音楽に親しんでいました。
和歌山県立熊野高等学校卒業後にNHKの『勝ち抜き歌謡天国』で名人となり、審査員だった作曲家・猪俣公章の内弟子に。
1987年に「あばれ太鼓」でデビューすると、たちまち話題となり新人賞を総なめにしました。
翌1988年には「祝い酒」でNHK紅白歌合戦に初出場を果たします。
演歌の本道を歩みながらも、彼女の活動は実に多彩です。
1991年には細野晴臣、忌野清志郎とロックユニット「HIS」を結成。
この出会いが後のポップス路線への布石となりました。
2009年にはビリー・バンバンのカバー「また君に恋してる」が大ヒットし、紅白でも披露。
2020年には、かねてからファンを公言していた桑田佳祐から楽曲提供を受け、「ブッダのように私は死んだ」をリリースしました。
2021年には映画『竜とそばかすの姫』で声優にも初挑戦しています。
YouTubeでは公式チャンネル「冬美チャンネル」を開設し、登録者16万人を突破。
セーラー服姿の披露や酒場を巡る企画など、親しみやすい一面を見せ、幅広い世代から支持を集めています。
2025年の大晦日には37回目の紅白歌合戦出場も予定されており、今後も目が離せません。
坂本冬美 HP、SNS等
- 坂本冬美 公式サイト
- 坂本冬美 公式レーベルサイト
- 坂本冬美 公式YouTube(冬美チャンネル)
- 坂本冬美 公式X スタッフアカウント (@Fuyumi_staff)
- 坂本冬美の概要・経歴 (Wikipedia)
坂本冬美おすすめ曲
夜桜お七
歌人・林あまりが作詞し、三木たかしが作曲した坂本冬美の代名詞ともいえる一曲です。
八百屋お七をモチーフに、待つ女の切なさと激しさを描いた歌詞が印象的。
ブラスを取り入れた16ビートのメロディーは演歌としては異色で、大ヒットを記録しました。
第36回日本レコード大賞では作曲賞と優秀賞をダブル受賞。
紅白歌合戦では通算9回以上歌唱され、2024年にはJO1やBE:FIRSTとのコラボパフォーマンスでも話題になりました。
また君に恋してる
ビリー・バンバンの名曲をカバーし、坂本冬美にとって新たな代表曲となった作品です。
演歌歌手がポップス曲で紅白歌合戦に出場するという異例の快挙を達成。
この曲をきっかけに、カバーアルバム『Love Songs』シリーズが誕生しました。
温かみのある歌声で紡がれる大人の恋愛観が、聴く人の心に深く響きます。
祝い酒
1988年にリリースされ、坂本冬美を一躍スターダムに押し上げたデビュー翌年の作品です。
この曲で初の紅白歌合戦出場を果たしました。
結婚式などの祝いの席で定番となっている縁起の良い一曲で、明るく力強い歌唱が特徴。
宴席を盛り上げる応援歌として、今なお愛されています。
若くしてこれほどの貫禄ある歌唱を披露した坂本冬美の実力が存分に発揮された名曲です。
ブッダのように私は死んだ
サザンオールスターズの桑田佳祐が作詞・作曲を手掛けた、坂本冬美50作目のシングルです。
彼女が長年ファンであることを手紙で伝え、約23年ぶりとなる桑田の楽曲提供が実現しました。
「歌謡サスペンス劇場」とも評される衝撃的な歌詞と、情念あふれる世界観が話題に。
紅白歌合戦では桑田本人がVTR出演でエールを送りました。
演歌でもポップスでもない唯一無二の楽曲で、坂本冬美の表現力の幅広さを改めて証明した傑作です。
あばれ太鼓
1987年、坂本冬美の記念すべきデビュー曲です。
師匠である猪俣公章が作曲し、骨太で力強い演歌の世界を見事に表現しています。
19歳とは思えない堂々たる歌いっぷりで、演歌界に鮮烈な印象を残しました。
この曲で見せた圧倒的な歌唱力が、その後38年にわたるキャリアの礎となっています。
坂本冬美 まとめ
坂本冬美は、演歌の枠にとどまらない稀有なアーティストです。
デビュー以来38年にわたり第一線で活躍し続け、紅白歌合戦には37回出場という記録を持ちます。
骨太の演歌からポップスのカバー、さらには桑田佳祐提供の情念ソングまで、その表現の幅は驚くほど広く、常に新しい挑戦を続けています。
1991年に細野晴臣・忌野清志郎と結成したロックユニット「HIS」での活動は、彼女の音楽的視野を大きく広げました。
この経験が「また君に恋してる」などのポップス路線成功へとつながり、演歌ファン以外からも支持を獲得。
YouTubeチャンネル「冬美チャンネル」では親しみやすい素顔を見せ、若い世代にもその魅力が伝わっています。
演歌を愛しながらもジャンルを超え、時代とともに進化し続ける坂本冬美。
まだ彼女の歌を聴いたことがない方は、ぜひ「夜桜お七」や「また君に恋してる」から入門してみてください。
きっと演歌のイメージが変わり、その圧倒的な歌唱力に魅了されることでしょう。



