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キーボーディストの 服部ヒロ です。
またまた Cherry Audio から
注目のシンセサイザー音源がリリースされました!!
その名も P-10 、あの Prophet-10 をモデルとした
ソフトウェアシンセサイザーです。
ん? 伝説的名機の Prophet といえば Prophet-5 じゃないの?
という声も聞こえてきそうですが、
その辺りのお話も交えつつ
今回発表された P-10 をご紹介させていただきます。
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伝説の名機 Prophet-5 、幻の Prophet-10
Prophet-5 Rev1~3 (1978年 〜1984年)
Dave Smith 氏によって開発された Prophet-5 は
1978年に発表され、シーケンシャル・サーキット社から発売されました。
最大同時発音数は5音。
複雑な倍音を生み出すポリ・モジュレーション機能や、
当時は希少だった音色メモリーを搭載していたことで
画期的でした。
坂本龍一、ホッピー神山、久石譲、和泉宏隆、難波弘之、
ジョー・ザヴィヌル、ハービー・ハンコック、
TOTO、ライル・メイズ、クラフトワーク…など(敬称略)、
国内外の数多くの音楽家に使用された伝説的名機です。
Prophet-5 と並行して
10ボイスを搭載した Prophet-10 (1980年発売)の開発も行われていました。
基本的に 2台の Prophet-5 を1つケースに収めたものなのですが、
Prophet-10 Rev1 および Rev2 は、
当時のハードウェア筐体内部の熱処置と
VCOの温度補償の精度の問題で
チューニングを安定させる事が困難だったとのこと。
Prophet-10 (Rev3)でようやく安定させる事が可能になったものの、
流通数は少なく、その姿を目にした方は少ないのではないでしょうか。
2段の61鍵盤(Rev2以降)を備えた大きな筐体も
外観上の特徴です。
また、発音面では
・独立した2つの5ボイスシンセ
・1台の10ボイスシンセ
・デュアルパッチレイヤー
・打鍵ごとのレイヤー切り替え
これらの設定を切り替えることが可能でした。
現代に甦る Prophet-5 Rev4 と Prophet-10
その後、MIDI 規格対応の Prophet-600、
ベロシティ・アフタータッチ対応の Prophet-T8
などを発表したものの、資金繰りの悪化に伴い、
1987年にシーケンシャル・サーキット社はヤマハに買収され、
「Prophet」の商標は2007年までヤマハが保有していました。
その後、21世紀入ると Dave Smith 氏は
デイブ・スミス・インスツルメンツ社(現 SEQUENTIAL社)を創業。
Prophet’08 、Prophet-12 などを発表した後、
2020年に Prophet-5 Rev4 が発売されました。
進化した Prophet-5 は、
Rev1〜3 で採用されていたものと同等のVCF を
スイッチで切り替えることが可能で、
当時のクラシックなアナログサウンドを甦らせることに成功しました。
また、 Prophet-10 も現代のテクノロジーにより進化。
10ボイス、スタック・モード(レイヤー)、スプリット・モード、
ベロシティとアフタータッチによるコントロールなど、
現代的な機能も搭載され、
プレイアビリティが大幅に向上しました。
Cherry Audio 【P-10】登場!
【P-10】とは?
さて、今回 Cherry Audio から発表された P-10 は、
1980年の Prophet-10 Rev3 のエミュレーションとのこと。
P-10 の開発にあたり、
数多くの80年代ヒット曲で聞かれる Prophet サウンドを再現するために
・オシレーターチップ
・「Rev3」カーティスフィルター、
・エンベローププロファイル
・オシレーターシンク
など、ありとあらゆる側面が精密にモデル化されました。
その上で、より現代的なユーザー体験のために
・レイヤーあたり16ボイスのポリフォニー
・4トラックのシーケンサー
・キーボードのスプリット
・アルペジエイターとエフェクトセクションを備えた2番目のパネル
が追加され、また
エフェクトセクションには
・アサイン可能な独立したLFOセクション
・アフタータッチによる主要パラメーターのモジュレーション
が含まれています。
プリセットは500以上用意され、
オリジナルの Prophet-5 および Prophet-10 からの
SysEx ファイルのインポートもサポートしているとのことです。
オリジナルのサウンドをオマージュしつつ、
ソフトウェアならではの拡張された部分も搭載され、
これは期待が高まりますね!
Cherry Audio 【P-10】 製品情報はこちら!
発売時期 2024年11月26日 午前10時(太平洋標準時)
(日本時間では11月27日となります)
販売サイト【beatcloud】 はコチラ!!
販売価格 ¥8,850
次回はなんと、P-10 音源レビューをさせて頂きます!!!
どうぞお楽しみに。