元ちとせ|「ワダツミの木」から世界へ!平和を紡ぐ奄美の唄姫

※画像はこちらからお借りしました。

鹿児島県奄美大島出身の元ちとせは、奄美民謡シマ唄をルーツとする唯一無二の歌声で多くの人々を魅了し続けています。
100年に一人」と評されるその美しい歌声と、「ワダツミの木」「青のレクイエム」をはじめとする数々の名楽曲について、詳しくご紹介していきます。

元ちとせ

元ちとせ(はじめ ちとせ)は、奄美大島の瀬戸内町嘉徳集落で生まれ育った歌手・奄美民謡歌手(唄者)です。
奄美民謡シマ唄特有のコブシやファルセットを交えた、スケール感のある歌声が魅力のシンガーとして、国内外で高い評価を受けています。

簡潔な来歴

小学5年生の時、母の薦めで三味線を習い始めた元ちとせは、奄美のシマ唄が日常生活に溶け込む環境で育ちました。
通っていた小学校は全校生徒4人で、1人で卒業式を迎えるなど、のどかな島の環境が彼女の音楽的感性を育んでいきました。

中学3年生で「塩道長浜節」により奄美民謡大賞少年の部優秀賞を受賞、高校1年で「俊良主節」により青年の部新人賞、高校3年で奄美民謡大賞を史上最年少で受賞するなど、早くからその才能を開花させました。
メジャーデビューシングル「ワダツミの木」が社会現象的な大ヒットとなり、情感あふれる歌声が海外アーティストからも絶賛され、Deep ForestThe ChieftainsSly & Robbieとのコラボレーションも実現しました。

平和への思いを込めたカバーアルバム『平和元年』では第57回日本レコード大賞企画賞を受賞するなど、精力的な活動を続けています。

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元ちとせ おすすめ楽曲

ワダツミの木

代表作として最も有名な楽曲「ワダツミの木」は、上田現による作詞・作曲で、奄美民謡、レゲエ、J-POPが融合した独特な世界観が印象的です。
リリース後2ヶ月を経てシングルチャートで1位を記録、新人アーティストとしては驚異的な売上となりました。
愛する人との別れや変わらぬ思いを歌った切ない恋愛ソングとして、現在も多くの人に愛され続けています。

青のレクイエム

岡本定義COIL)作詞・作曲による「青のレクイエム」は、かなわぬ恋を淡く儚げに歌った美しい楽曲です。
映画『初恋』の主題歌として使用され、空の”ブルー”と心の”ブルー”が交錯する切なくも爽やかな世界観が魅力的です。

千の夜と千の昼

楽曲「千の夜と千の昼」は、日本コカコーラ「まろ茶120」CMソングとして話題となり、オリコンチャートでも最高6位にランクインした人気楽曲です。
元ちとせの代表的な楽曲の一つとして、多くのファンに愛されています。

語り継ぐこと

平和への思いを込めた楽曲「語り継ぐこと」は、元ちとせが本格的に歌手活動を再開した際の重要な作品です。
戦争や平和について真摯に向き合った歌詞と、心に響く美しいメロディが印象的な名曲として位置づけられています。

春のかたみ

松任谷由実が作詞・作曲を手掛けた「春のかたみ」は、フジテレビ系テレビアニメ「怪 〜ayakashi〜」エンディングテーマとして使用された楽曲です。
春の情景と愛しい人への深い想いが溶け合った、儚くも美しい世界観を持つ名曲として高い評価を受けています。

まとめ

奄美大島の美しい自然と空気を届ける、こぶしの利いた独特の歌唱が魅力の元ちとせ。
奄美民謡シマ唄をルーツとしながら、現代的なJ-POPやレゲエとの融合により生み出される楽曲は、まさに唯一無二の世界観を持っています。

「ワダツミの木」の社会現象的なヒットから始まり、「青のレクイエム」や「語り継ぐこと」など、愛と平和をテーマにした数々の名楽曲を通じて、奄美の文化と現代音楽を見事に結びつけた活動を展開してきました。
故郷である奄美大島に生活の拠点を置きながら、伝統文化を次世代へと受け継ぐ活動にも注力している元ちとせの音楽は、今後も多くの人々の心を揺さぶり続けることでしょう。

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