BEGIN|三線×ピアノ×ギターの極上アンサンブル!石垣島生まれの3人が築いた、沖縄音楽の架け橋

※画像はこちらからお借りしました。

BEGIN(ビギン)は、沖縄県石垣島出身の比嘉栄昇・島袋優・上地等の3人からなるアコースティックバンドです。
小学校からの幼なじみである3人が1988年に東京で結成し、翌年にはTBS系の人気オーディション番組「三宅裕司のいかすバンド天国(イカ天)」に出場して2代目グランドイカ天キングを獲得。

デビューシングル「恋しくて」以降、沖縄の言葉・文化・自然をそのまま楽曲に込めた独自のスタイルで、老若男女を問わず多くのリスナーの心をつかみ続けています。
NHK紅白歌合戦への出場、ブラジル・台湾・香港などへの海外公演、島袋優が手がけた楽曲「海の声」(桐谷健太)のau三太郎CMでの大ヒットなど、その活躍は音楽の枠を軽々と超えています。
この記事では、そんなBEGINのプロフィール・来歴・おすすめ楽曲をまとめてご紹介します。

BEGIN

メンバー紹介

比嘉栄昇(Vo) 石垣島出身のBEGINのメインボーカル。
バンド名は、比嘉が辞書をパッと開いたときに目に入った「BEGIN」という単語からとった偶然の命名というエピソードが有名です。
ソロアーティストとしても活動しており、ロック調の楽曲も発表しています。

島袋優(Gt / Vo) 石垣島出身のギタリスト兼ボーカル。
作曲家・音楽プロデューサーとしての才能も高く評価されており、auのCMソングとして桐谷健太が歌い大ヒットした「海の声」の作曲者として特に知られています。
アーティストとしての活動も行うなど、多彩な才能を持つメンバーです。

上地等(Pf / Vo) 石垣島出身のピアニスト兼ボーカル。
BEGINのアンサンブルに洗練されたピアノの音色を加え、沖縄音楽とポップス・ジャズなどの融合を音楽的に支えています。
上地はまた、ギターの弦を2本に減らして演奏できるオリジナル楽器「一五一会(いちごいちえ)」の開発者としても知られており、「誰もが弾けるギター」として沖縄の学校現場や島のおじいちゃん・おばあちゃんにも普及してきました。

簡潔な来歴

BEGINは、石垣島で小学校から共に育った幼なじみ3人が、友人の結婚パーティを機に上京した後の1988年に東京で結成しました。

三宅裕司のいかすバンド天国(イカ天)」で2代目グランドイカ天キングの称号を獲得するやいなや音楽業界から注目を集め、シングル「恋しくて」でプロデビューを果たします。

デビュー当時は「沖縄と本土の架け橋になりたい」という想いのもと、ブルースを基調にしながら沖縄の音楽文化を取り込んだ独自のスタイルを打ち出していきました。

転換点となったのは、森山良子が作詞し、BEGINが作曲した「涙そうそう」のリリースです。
夏川りみがカバーした「涙そうそう」が大ヒットしたことで、楽曲と「BEGIN」の名前が全国規模で知れわたります。

続く「島人ぬ宝」「オジー自慢のオリオンビール」「三線の花」「声のおまもりください」と代表曲を積み上げ、NHK紅白歌合戦への出場も果たしました。
海外展開にも積極的で、ブラジル・サンパウロでの公演では現地の日系人コミュニティから熱狂的な支持を受け、台湾・香港へのツアーでも観客を熱狂させてきました。

上地等が開発した「一五一会」による「弾いて唄う沖縄」の普及活動や、島袋の「海の声」プロデュースなど、音楽そのもの以外でも沖縄文化の発信を続けています。
デビューから35年以上を経た現在も、沖縄・八重山の文化と音楽への誇りを持ちながら、「うたの日コンサート」などを通じて精力的なライブ活動を続けています。

HP、SNS等

BEGIN 公式サイト
BEGIN 公式ページ(テイチク)
BEGIN 公式YouTube
BEGIN 公式Instagram
BEGIN Wikipedia

BEGIN おすすめ曲

島人ぬ宝

故郷の海・言葉・文化・人——すべてが自分たちの宝だと歌った楽曲です。
出稼ぎや進学で島を離れた経験を持つ多くの沖縄出身者が、この楽曲を聴くたびに涙をこらえられなくなるといいます。
島に生まれた者への讃歌であると同時に、「自分のルーツを誇りに思っていい」というすべての人への応援歌です。
BEGINが「沖縄と本土の架け橋になりたい」と上京した日から積み重ねてきたすべての経験と感謝が、一曲に凝縮されています。

涙そうそう

作詞・森山良子、作曲・BEGINというコラボレーションから生まれた、日本の歌謡史に残る名曲です。
「涙そうそう」は沖縄方言で「涙がぽろぽろと落ちる」という意味で、先に逝った大切な人を思い、ふとした瞬間に涙があふれてしまうという感情を描いています。
「悲しみ」を「美しさ」に変える沖縄音楽の力がこの楽曲に宿っており、聴くたびに誰かの顔が思い浮かぶ一曲です。
BEGINのオリジナルバージョンに加え、夏川りみのカバーバージョンが大ヒットし、映画「涙そうそう」の主題歌にも使われるなど、楽曲そのものが時代を超えた命を持っています。

声のおまもりください

「声を聴かせてください」という素直な願いを恋愛の文脈で綴った楽曲で、BEGINのバラードの代表作のひとつです。
携帯電話もスマートフォンもなかった時代に、遠距離で好きな人の声を切実に求める気持ちを歌ったこの楽曲は、技術が進化した現代に聴いても「誰かの声に触れたい」という普遍的な感情を呼び起こします。
BEGINを初めて聴く方へ、まず届けたいやさしいラブソングのひとつです。

三線の花

沖縄の伝統楽器・三線(さんしん)の魅力と、音楽が人々をつなぐ力を歌った楽曲です。
BEGINが長年にわたって沖縄音楽の担い手として感じてきた使命感と喜びを表現しています。
沖縄音楽の入口として、またBEGINの「伝える音楽」の姿勢を感じる楽曲として、ぜひ聴いてみてください。

オジー自慢のオリオンビール

オリオンビールのCMソングとして書き下ろされた楽曲で、祖父(オジー)と飲むオリオンビールへの愛着と、沖縄の人々の「なんくるないさ(どうにかなるさ)」という生き方の哲学を軽快に歌い上げた楽曲です。
戦後復帰の記憶と現代の沖縄の日常が、ユーモアと愛情たっぷりに描かれています。
BEGINのライブでは会場が一体となって盛り上がる、喜びの応援歌です。

BEGIN まとめ

BEGINは、石垣島という小さな島から上京した3人の幼なじみが、35年以上にわたって沖縄の言葉・音楽・文化・自然を全国・全世界のリスナーに届け続けてきたバンドです。

「涙そうそう」の普遍的な悲しみ、「島人ぬ宝」の誇りと感謝、「声のおまもりください」の切ない恋心、「三線の花」の音楽への信頼、「オジー自慢のオリオンビール」の陽気な生命力——その楽曲群は、どれひとつとして「流行を追った」音楽ではありません。

石垣島の海・空・人・言葉を原材料にして、ただ誠実に作り続けてきた音楽が、世代と国境を超えて届いていった。
上地等が開発した「一五一会」が島の子どもたちの手に渡り、島袋優が作曲した「海の声」が日本全国に流れ、比嘉栄昇の声がブラジルの日系人を泣かせた——BEGINの活動とはそういうものです。

まだBEGINを聴いたことがない方は、「島人ぬ宝」か「涙そうそう」から聴き始めてみてください。
きっと、石垣島の青い空と、誰かへの感謝が同時に胸に広がってきます。

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