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日本のヒップホップシーンに新たな風を吹き込む女性ラッパー、Awich(エーウィッチ)。
英語・日本語・ウチナーグチを織り交ぜた独自のラップスタイルと、壮絶な人生経験から生まれる力強いメッセージで、多くのリスナーの心を掴んでいます。
母親でありながらアーティスト、経営者としても活躍する彼女は、まさに日本ヒップホップ界のクイーンと呼ぶにふさわしい存在です。
この記事では、Awichの魅力とおすすめ楽曲を分かりやすく紹介します。
Awich
Awichは沖縄県那覇市出身の女性ラッパー・歌手です。
アーティスト名は、本名を直訳した「Asia Wish Child」の頭文字から作られた造語となっています。
ヒップホップクルー「YENTOWN」のメンバーとしても活動しています。
彼女のラップスタイルの最大の特徴は、英語・日本語・ウチナーグチ(沖縄方言)を自在に操る表現力です。
幼少期から米軍基地内の英会話教室に通い、生きた英語をヒップホップから学んだ経験が、今の独特なスタイルを生み出しています。
哲学的で社会問題にも切り込むリリックは、聴く者の心に深く響きます。
簡潔な来歴
Awichは小学生の頃にテレビ番組「ポンキッキーズ」でスチャダラパーを見てヒップホップに興味を持ち、14歳の時に伝説のラッパー2Pacの作品と出会ってラップの魅力に開眼しました。
14歳頃にはコンピレーションアルバム「Orion Beat」にAwich名義で参加し、音楽活動を開始しています。
19歳で渡米し、インディアナポリス大学で起業学とマーケティング学の学士号を取得しました。
アメリカ滞在中に現地で出会ったタトゥーアーティストと結婚し娘を出産しましたが、夫が銃撃事件で亡くなるという悲劇に見舞われます。
日本に帰国後、一時は音楽活動を休止していましたが、2017年にYENTOWNへの所属を発表し本格的に活動を再開。
音楽プロデューサーChaki Zulu全面プロデュースによるアルバム「8」をリリースし、以降は精力的に作品を発表し続けています。
世界的な注目を集めるドキュメンタリー「ASIA RISING」にも出演し、その人気は世界規模へと広がりました。
HP、SNS等
Awichおすすめ曲
Queendom
「Queendom」は、Awichの人生そのものを綴った楽曲です。
アトランタに渡り、夫と出会い、彼の死を経験し、シングルマザーとして娘を育てた日々が赤裸々に描かれています。
楽曲の後半では、過去を乗り越えた今の自分を力強く宣言するアンセムへと変化していきます。
自らの脳で富を生み、声で力をもたらし、身体で敬意を受け入れるという強烈なメッセージは、聴く者に勇気を与えます。
GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR
「GILA GILA」は、JP THE WAVYとYZERRという豪華ゲストを迎えたヒットナンバーです。
3人のラッパーがそれぞれの個性を発揮しながら、成功と富、そして自信を表現するフレックス(自慢)ソングとなっています。
Chaki Zuluが手掛けたビートに乗せて、キラキラとしたジュエリーやファッション、そして努力の成果を堂々と歌い上げる姿は圧巻です。
Bad Bitch 美学 Remix
「Bad Bitch 美学 Remix」は、NENE、LANA、MaRI、AI、そしてゆりやんレトリィバァという豪華メンバーが集結した楽曲です。
女性ラッパーたちが自己愛と自立、力強さをたたえる宣言を、リズミカルなビートに乗せて展開していきます。
ミュージックビデオはスーパー戦隊をオマージュした演出が特徴的で、視覚的にも楽しめる一曲です。
自分らしさを貫く勇気をもらえる応援ソングとなっています。
Bad Bad
「Bad Bad」は、ラッパー、一人の女性、そして母という、Awichのあらゆる側面を表現した楽曲で、Awichの新しい一面を見せてくれます。
美しくも力強い彼女のパフォーマンスは、多様な表情を持つアーティストとしての魅力を存分に感じさせる作品です。
沖縄の風景と彼女の存在感が見事に融合しています。
Remember feat. YOUNG JUJU
「Remember」は、YOUNG JUJUをフィーチャリングに迎えたトロピカルでダンサブルなナンバーです。
沖縄、アメリカ、日本をテーマに、人生の旅路や大切な人との絆を歌った楽曲となっています。Chaki Zuluがプロデュースしたこの曲は、ビーチやドライブ、パーティーなどあらゆるシーンで楽しめるサマーソングです。
困難な時期を乗り越えながら、互いを支え合う姿勢を表現した歌詞は心に響きます。
まとめ
Awichは、沖縄県那覇市出身の女性ラッパーとして、日本のヒップホップシーンに革命をもたらしています。
英語・日本語・ウチナーグチを自在に操る独自のスタイルと、自身の壮絶な人生経験から生まれる哲学的で力強いメッセージは、多くのリスナーの心を掴んで離しません。
母親、アーティスト、経営者という複数の顔を持ちながら、それぞれの役割を全力でこなす彼女の姿は、多くの人々に勇気と希望を与えています。
悲しみを乗り越え、音楽を通じて自分自身を表現し続けるAwichの姿勢は、まさに「女王」の名にふさわしいものです。
今後も日本と世界を繋ぐ架け橋として、ヒップホップシーンをリードしていくことが期待されます。
あなたもAwichの音楽に触れて、彼女が放つパワフルで美しいメッセージを感じてみてください。
きっと人生を前向きに生きる力をもらえるはずです。


