バディットマガジンWEBばん!で
イチオシのアーティストを紹介し輪を繋いでいくコーナー
✨✨アーティストのわ ✨✨
今回は、服部ヒロからの繋がりのこの方。
今年2月11日に HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3 にて行われた
bhodhit magazine presents『Valentine Event 2024』で
MC&サブステージのパフォーマンスで会場を盛り上げてくださった
龍井 一磨 さん
をご紹介します!
龍井一磨
龍井一磨 インタビュー
香川県出身
特撮ヒーローをこよなく愛するシンガーソングライター
テレビ東京系列アニメ『パウ・パトロール』で、
実写ダンスコーナー&ナレーションの
「りゅうせいお兄さん」を2019年から3年間担当
シンガーソングライターとしての
ルーツとなる部分を深掘りしてみました!
人と話すのが苦手…漫画家を目指していた少年時代
音楽始める前は
どんな子ども時代でした?
今とは全然正反対で
あまりものを発せられないタイプですね。
人と喋るのは苦手でした。
そんな自分が嫌で…。
2月11日のライブの時には
MCでどんどんお客さんの話を聞きに行っていて
あまり引っ込み思案な姿が思いつかないですね。
そうですね、ひとりっ子だったからかも。
じいちゃんばあちゃんは家にいたんですけど
両親は会社行ってて。
で、好きなのが漫画だったから、
幼稚園くらいから漫画を描いていたんです。
そんなに前から!
家で描くのがずっと好きで
そんなに喋らないから人と話すのは苦手でした。
色々と物を考えがちなタイプで、
これ喋ったら向こう傷つくかなとか。
そういう感じで、幼稚園とか小学校低学年の時とか
「みんな色々悩みとか考えとかあるのに、
こんな明るく振る舞ってすごいな」
みたいに思ってたんですよ。
幼稚園の時点で…!
で、多分小学生くらいの時に
「あれ、もしかして意外とみんな何も考えてない?」
「そんなに『気遣い』って気にしてない?」
みたいに思って。
心配し過ぎなんや…みたいに思った事はありますね。
友達と一緒に帰る時とかも
二人に誘われてどっちと帰ればいいんだろう
この子と帰ればこの子は悲しむし…みたいなのを
日誌に書いていました。
別にみんなで帰ってええやん、って今なら思うけど(笑)。
漫画家が夢だったんですけど
小学校くらいの時に
従兄弟やクラスの子にオリジナル漫画を
見せ始めてました。
オリジナルキャラクターや必殺技名とか
設定はガンガン浮かぶんですが
最後まで描き終えた漫画はなかったですね。
その頃、音楽は?
その時はアニソンですね。
アニメの主題歌がいっぱい入った
カセットテープを聞いていました。
ビックリマンとか、メイプルタウンとか、
藤子不二雄作品とか。
父親が加山雄三好きで、
ずっと車で流れてたんです。
あとは、たま とか。
歌謡曲のメロディーラインって
すごく聞きやすいじゃないですか。
当時のアニソンも重なるところもあって。
自分が作るメロディは
聞きやすい、わかりやすいメロディーラインにしたい…みたいなのは
多分そこから根付いてると思います。
音楽にいきなりシフト
音楽を意識的に始めるようになったのは
いつ頃ですか?
高校卒業してからすぐです。
それまでは漫画だったんで。
さっきも言ったんですけど
最後まで描き終えたものがなくて。
キャラクターとかタイトルとか
ボンボン浮かんでくるものを考えたら
もう満足しちゃうみたいな。
曲はね、一曲でバーンって終わるから
それこそ漫画でいう読み切りみたいな感じで
やりやすいのかもしれないですね。
漫画から音楽にいきなりシフトした理由はあるのですか?
中学までは漫画を描いて
クラスの人にも読んでもらってたんですけど
高校では読ませる人がいなかった。
あと水泳部に入って、ほぼほぼ水泳やってたんで
疲れて描けない、みたいな。
その時に、大量に音楽を聞き出して。
アニソンだけじゃなくてJ-POPもめちゃ聞くようになって。
もう音楽ばっかり聞いてる、常にイヤホン挿してるみたいな感じで。
その時に椎名へきるさんを好きになって。
声優さんで、女性で、ロック。
当時はちょっと異色扱いされてて
アニソンシンガーと声優さんとJ-POPは
ちょっと分けられてた感じで。
そういう葛藤心とかをインタビューで見ると、
好きだったんですよね。
楽器を始めたのは専門学校に行ってからですか?
高3くらいの誕生日プレゼントで
当時、19 が流行ってて
アコギやってみたくて買ってもらったんですよ。
けど、弾いてる人が周りにいなくて。
教則本も一緒に買ってもらったんですけど
CとかGのとかのコードの意味もわかんなくて。
なんじゃこれ、ってなって全く触らず、
そのまま専門学校に行きます(笑)。
ボーカル科に入って
バンドでもボーカルやってたんで
触らなかったですね。
大阪の専門学校で組んだバンドで5年くらい、
解散してまた新しいバンドで5年くらい、
10年くらい大阪で活動してましたね。
ラジオのパーソナリティをされていたそうですね
二つ目のバンドのツインボーカルの子と一緒にやってましたね。
関西のFMローカル番組だったんですけど、
喋りを意識するようになったのは
そこぐらいからですかね。
僕、どっちかというと天然っぽい感じだったんで
その子が突っ込んで膨らませていく
みたいな感じだったんですけど
その子が辞めるってなって。
一人での喋り苦手やから挑戦してみようと思って
トーク勉強していった感じです。
引っ込み思案の少年だった一磨さんが…!
小さい頃から喋るの苦手だったって
さっき言いましたけど
理想像みたいなのがあって。
誰とでも喋れるとか
明るい感じの人でいたいとか
おおらかな人でいたいとか
ちっちゃい頃から、漫画家とか歌手とかとは別にあったんですよね。
夢、っていうのか分からないですけど
そういう人物になりたい、みたいなのがあって。
そこに向かって行ってる感はありますね。
全然喋れなくてずっと下向いて
授業中とかも、僕、手も上げられなかったんですよ。
恥ずかしくて。
だからずっと昼休みでも絵描いてるみたいな。
そういう内向きなものは多くて
あまり社交的になれなかった。
今の一磨さんのイメージとは真逆ですね。
でも、なんかそこを払拭できてる感じはありますよ。
関西でトーク鍛えて色々喋れるようになって、
人とのコミュニケーションを取っていかなきゃっていう気持ちが
東京に来てまた強くなって、
仲間たちと会えてどんどん社交性が出てきたみたい。
でも、たまに引っ込み思案な部分はやっぱり出てきますけど
そこが自分の弱さ…もう一つ上に行けない何か、かなって思ってて。
例えば、ちょっと上の人とかに会った時に構えちゃうみたいな。
そこで人懐っこさを出せていたら、もっといろんなことに
繋がっていけてたのかも、と思います。
完璧なヒーローよりも…
弱さとおっしゃいましたが
苦しい気持ちがあるからこそ、
人に優しく出来るんじゃないかと思うんですよね。
根底にあるのは、悩みや苦しみを共感するところや
そんな人に「大丈夫だよ」って伝えるような優しさ、
そんなヒーロー像を描きたいのかな、って。
完璧なヒーローよりも
ちょっと抜けてるヒーローが好きなんですよね。
詞を書くときも陰の部分をちゃんと出して、
ちょっと内に籠ってるみたいな思いの人に届けたい。
前向きに歩けるような曲、詞を作りたいと
ずっと思ってたんで。
なんか僕、あんまり
誰かが上手いこと行って悔しい、みたいなのがあんまりなくて。
仲間が何か決まった時は「やったな、頑張れ」って思う方で。
逆に自分に向けられた時はちょっと悲しいですね。
人にも「対抗心がない」みたいに言われたりしたことがあって。
多分、理想の自分になりたい
みたいなのがあるからじゃないですかね。
人と比べるのじゃなくて
過去の自分から脱却したい。
そこと比べてるからあまり人と比べてないのかもしれない。
最初から自分自身と戦ってるんですね。
そうですね。だから
音楽と並行した仕事とかも
苦手なもの、やったことないものとか挑戦していました。
飲食店、障がいのある方の施設、訪問介護…
最初は挑戦するの怖いんですけどね。
2年前に舞台役者を本格的にやったのも挑戦ですかね。
身体動く限りは挑戦したい気持ちはありますね。
「好きなもの」を大事に
2月11日に披露されていた
「流星戦隊リュウセギャザー」についてお伺いできますか?
作ったのは11年前ですね。
東京に来てすぐです。
大阪にいた時はアニソンとか特撮モノを
目指してなくて。
戦隊モノに出演したいと思って
東京のレッスンに行ったり事務所を探していた時期もあったんです。
アニメとかが好きって言い出したのも東京に来てからです。
元々は漫画なんですよ、リュウセギャザー。
東京に来た時にネットで漫画描かないかって話が来て
曲ができる前に描いていたんです。
漫画の企画は途中でなくなっちゃったんですけど
じゃあ曲にしてやろうかって。
アニメ好き・特撮好きを公言し始めた
心境の変化やきっかけはあるのですか?
東京にきた時に知り合いを増やしたくて
mixi で戦隊モノのコミュニティに入って
カラオケとかするリアルイベントに参加したんです。
東京っていろんな人が集まるんですよね。
大人ばっかりなんですけど
特撮戦隊の曲を歌う時にみんな目がキラキラしてて。
大人でもこんなに楽しそうにやるんだ、
なんか素敵だな、って思って。
好きなものは好きって自信を持って言って、
それを武器にして行った方がいいなって
思ったんですよね。
メイン楽器のヤイリギターとは
どのように出会ったのですか?
僕、香川県出身なんですけど
同じく香川県繋がりの勝詩さんっていう先輩シンガーソングライターがいて
ちょうとバンド活動が終わって1人で活動するってなった時に
「カズマックス、今度俺のライブの前座で出てよ」って言われて。
大阪のミューズホールだったんですけど、
その時、僕アコギ持ってなくて…
お誕生日のギターは…?
プリアンプついてなくて
ライブではちょっと使いづらくて。
で、その先輩がヤイリギターの社長さんと交流があって
本社まで連れて行ってくれたんです。
そこで触らせてもらったギターを買って
今もずっと使っています。
機種は Electric Series WY-1AP で
ヘッドについているロゴが「Alvarez」っていう
海外輸出用モデルにのみ使われるロゴで、
結構珍しいものなんですけどそれも気に入っています。
新作アルバムに期待!
実は新しい音源は出来ていて、
あと1曲だけ出来れば完成というところです。
今年中には出します!
前のアルバムが2014年なので10年越し。
配信でも出したいです。
新しいアルバムの曲ですが、
ライブでソロ演奏している曲もあると思うのですが
音源化するにあたってアレンジはどうされましたか?
曲によって別のアレンジャーさんにお願いしていて
細かく指示を出させていただいています。
SIAM SHADE みたいなジャキっとしたギターが入ってるようなものとか
チャコールフィルターのアレンジを意識したようなのとか。
基本的にはバンドスタイルですね。
逆にアコギ一人でライブやってるけど
アコギサウンドは少ないっていう。
すごい衝撃受けたアルバムがあって
歌のお兄さんをされていた
横山だいすけさんの『歌袋』っていうアルバムで
いろんな方が制作に参加して
いろんな曲が入ってるけど1枚としてのまとまりがあって。
そういうのを目指しています。
龍井一磨 SNS YouTube など
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次回のアーティストは・・・
「龍井一磨」さんのこれまでの歩み、
いかがでしたか?
少しずつ殻を破り、
一歩ずつ「理想の自分」に近づいていく姿勢に
エネルギーを貰えた気がしました。
ぜひライブでも応援していただければと思います!
アーティストがイチオシアーティストを
紹介して繋がっていく
『 アーティストのわ 』
次回は龍井さんにご紹介いただいた
この方・・・
きしのりこさんを
予定しています。
どうぞお楽しみに。