[宣誓]倉川知也は本記事に於いて一切のステマ行為を行わない事を誓います
音楽プロデューサーの倉川知也(クラカワ トモヤ)です。
全く以って理解出来ないのですが、
なんでこのような ” オオヤケ ” のメディアに
自分のような「イイタイホウダイ」な
所謂『爆弾男』のような奴をライター起用するのか。。。
編集部は何かトチ狂ってしまったのか、と、、、(汗
危なっかしくて
しょうがねぇとおもうんすけどね、、、
ただ、編集長のキタムラには山ほど借りがありますし
坂上会長には頭が上がらないですし、、、
ま、元来、
頼られると断れない性格でもありますので
とりあえずやって行こうかな、と。。。
題して『倉川知也の一刀両断!』。
初回の犠牲者(?)は
VoosteQ さん待望の新プラグイン、
『Model N Channel』です!!!
(※今回はfirst impressionになります)
処女作”Material Comp”との出逢い
先日、bhodhit STAFF さんが
UPした記事でも触れられておりましたが
クラカワは『Material Comp』、
通称『マテコン』をずっと買えなかったんですよ。
これ、どう考えてもネタじゃないですかw
確かに、僕が買わない方が
一定数いらっしゃるであろう
『アンチ クラカワ』も喜ぶでしょうし、、、
なので手を出さなかったんですね。
ま、実際、コンプ プラグインとか
山ほど持っているので「まーいっかw」と。
でもね、来てしまうんですよ。
『その日』がw
VoosteQ さんから
「クラカワさんが買うとネタにならない」
と言われていたのですが
そろそろ『禊 (?)』も済んだやろ、ということで
GETしてみましたよ、っとw#VoosteQ#MaterialComp pic.twitter.com/fsOnR2Lqrf
— 倉川知也|Tomoya Kurakawa ㊙️ (@TomoyaJuku) December 15, 2022
要は我慢出来なくなったんすよ。
本音的には1年近くずっと氣になってましたから。
上記ツイートでは『禊』と書いてますが
割とDTM界隈で行き届いた感があったので
「まー、クラカワアンチ連中もそろそろ買ったやろw」
と言うことで(笑
で、触ってみてびっくり。
今までネタとして待たされた分、
超辛口にレビューしようと思ってましたが
思った以上に良いすね、コレwとにかく負荷が軽い。
なのに音が全然良い。
想像以上。
『バッファ32』とかの鬼畜設定にしても
全然コレぐらいの負荷。コレは推せる予感wwww#VoosteQ#MaterialComp pic.twitter.com/WNpt7b1wOC
— 倉川知也|Tomoya Kurakawa ㊙️ (@TomoyaJuku) December 15, 2022
“想像以上のサウンド“ だったワケです。
なのに、CPU負荷もすごく低い。
「これで3千円するかしないかなのかよ、、、」
とにかくコスパ含めてびっくりしたワケです。
ついに Material Comp に続く新製品が!?
実はクラカワが『Material Comp』を購入する前から
Twitter (現・X) では相互フォローになっており
このようなツイートを目にしてたんですね。
1ヶ月間のMaterial Comp V1.5のアプデ記念セールありがとうございました‼️
多くの方に気に入って頂きとても嬉しいです🙏
新製品の開発も着々と進んでます!
自らハードル爆上げですが、二つの新製品の音質めちゃくちゃヤバイです😍ヤバイはずです😳
多分、いい感じです(やっぱハードル下げ気味)💦
— VoosteQ(ブーステック) (@VoosteQ) July 1, 2021
おおお、新製品準備中なのか、と。
、、、しかし。
待てども待てども、出ない。
続報もない。
「開発中」というアナウンスが
ちょいちょいあるばかり、、、
そして、約2年。
先日の10月8日にこのようなツイートが。
まもなく新製品リリースします!
「Model N Channel」という製品名でチャンネルストリップです!— VoosteQ(ブーステック) (@VoosteQ) October 8, 2023
おおお、とうとう出るんじゃないか!!!
これだけ待たせる、ということは
相当に製品の質にこだわって
開発にパワーを掛けたんだろうな、、、と。
期待に胸を膨らませていたワケです。
VoosteQ の二作目は、なんとチャンネルストリップ!
さてはて。
前述したように『マテリアルコンプ』の
興奮冷めやらないクラカワ。
自分が「すごい!」と思ったものは
” 言いふらす ” 習性がある、というのが
『クラカワ トモヤ』というイキモノでして。
皆様もご存知の通り
bhodhit magazine 編集部の連中は
ミュージシャン、クリエイターばかり。
当然、クラカワから
耳タコになるぐらい何度も
製品の良さを説かれるワケですね(苦笑
んで今回、ひねくれ者のクラカワに
なんとか記事を書かせられないものか、と
いろいと画策したようで、
なんと発売前に
「新製品のデモ版をお貸し頂けないか」
と VoosteQ さんに掛け合ってくれたようで、、、
ここまでされたら
流石にやらないワケにはいかんよなぁ、、、と。
ま、計器類とか専門的なことは
ゆーちゃん(UG) とか Naruki さんのブログを
読んでもらうとして、
(てか、NarukiさんTwitterでブロックされちゃってるんすよね…FBではやりとりしてくれるのに…w)
クラカワは相変わらず、己の直感のみで
『イイタイホウダイ』な
私感を述べていきたいと思います(笑
それでは、VoosteQ さんの2作目の新製品、
『Model N Channel』のお話しです。
倉川知也の『Model N Channel』ファーストインプレッション
発売前に触らせてもらえる、なんて
一般ユーザーさんに本当に申し訳ない
背徳感でいっぱいだったワケですが、
結論から書きますね。
マジ、びっくりした。
いや、ほんとに。
ちょっと、というか、、、かなり。。。
クラカワの想像の域を超えてました(汗
DAW使いはじめてきて、約24年。
今まで山ほどプラグイン触って来ましたが
良い意味でも悪い意味でもコレは
すんげー『アナログ モデリング』。
この『良い意味』と『悪い意味』に関して
しっかり後述していこうと思いますが
とにかく現時点での『総論』としては
『すごい』の一言。
コレに尽きます。
Model N Channel についての凄かった点
まずは『Model N Channel』をザッと触って
「すげー!!!」と思った点。
これ、一見してわかる通り
言わずと知れた、所謂
ヴィンテージ『NEVE』モデリングだと思うのですが
この手のモノって『GUI』に脳がダマされて
「あ、そういう音がしてる!!!」
って思い込みがちなのですが、
クラカワはそんな子供騙しには乗りません。
自分のDAWセッションデータへ挿したりして
冷静に『サウンド』を確認しながら
色々と弄っていきました。
かつて体験したことのないNEVE実機のようなサウンド
自分はVintage NEVEの実機自体を
触ったことがないのでアレですが
(※そもそも状態の良い個体が皆無で参考にならない)
いままで山ほど有名音源等々で
耳にしたであろう『あの音』。
そういうサウンドがするんですよ、
デジタル領域であろうプラグインで。
前述した通り、
NEVE モデリングプラグイン、
それだけでなく実機での
NEVEクローンも山ほど見てきましたし
触ったりもしました。
しかし、どれもこれも
しっくり来るものが無く
試しに使ってみてお蔵入り、
というのが常だったんですよね。
正直、今回の
『Model N Channel』についても
「また、NEVE モデリングかぁ〜、、、」
と、”若干” というか
結構テンション下がってたんですよね。
しかし、使ってみてビックリ。
「おいおい、”あの音” がするぞ!!!」
と。。。(汗
安易にサチュレーションさせるプラグインとは全くの別物
この手のビンテージ機器のモデリングや
アナログテープエミュレーションによく見られるように
前述にもしましたが
グラフィカルユーザインターフェース(GUI)に
すげーパワーを掛けて視覚で釣って錯覚させ
本質的には内容的に安易に歪ませたり
「サチュレーションさせたりするだけじゃん」
というプラグインが跋扈する昨今。
超有名大手メーカーとかでも
『GUI』や『ブランド名』で釣って
あたかも「そう言う音が出る」という
『演出』をしてたりするのに
辟易としていたクラカワでしたが、
VoosteQ さんの『Model N Channel』は
それらのモノとは一線を画する、というか
『まったく別次元の製品』
という印象。
「ここまで追い込むの、相当大変だったんだろうな、、、」
と、安易に想像出来るほど
説得力のあるサウンドなんです。
Model N Channel についてのクラカワの懸念点
さてはて。
今まで主に『良い点』に関して
取り上げて来ましたが、
『Model N Channel』について
当然として思うところもあります。
GUIがデカすぎる問題
『Model N Channel』をインストールし、
DAWに挿して見た瞬間の第一印象。
「表示、デカっっっ!!!」
でした(笑
(※コレは流石にデカすぎるやろ…)
上記画像は『iMacPro(5K)』でのフル画面表示なのですが
Logicちゃんの領域をほぼ占拠しておりますw
んで、右下のところから
ドラッグして調整出来るのですが、、、
それでもデカいwwww
これ以上小さくなってくれないw
どうやら『最小設定』の様なんです。
GUI の最小設定、
もうちょっと小さく出来んかなぁ、、、と
クラカワ的には思うところです。
高域がロールオフする
ま、所謂『ヴィンテージ・モデリング』なので
致し方ない点はあるかもですが
挿すだけで高域が削れます。
上記画像の通りになります。
セッションは192kHzなので
周波数特性は理論的に
高域上限『96kHz』まで伸びますが
『Model N Channel』を挿し、
有効にすると35kHzあたりから
ロールオフする感じになります。
普段、自分は『Pyramix』を使って
DSD や DXD (352.8kHz) セッションを
割とメインで扱うので
この辺は氣になるところです。
(※Logic など一般DAWは作曲時に使用)
この傾向はDAW上でのプラグインの無効だけでなく
『Model N Channel』の
右下の『Powerスイッチ』を無効にすれば
解消されるようでした。
ま、こんな『超高域』とか
「そんなの、”Aliasing Noise“(折り返しノイズ)だよ!」
なんて声も聞こえて来そうですが。。。w
前述したとおり、実際、
普段から DSD や DXD で作業してる
クラカワ的にはレンジ的に
狭く感じたのは事実なワケでして、、、
ただ『Model N Channel』に関しては
クラカワのTwitterでよく取り上げる
某社のプラグインのような
『意図的なもの』ではない印象です。
試しにかなり小さい値まで検出できるように
計測のレベルを設定したのですが
『Model N Channel』に於いては
「高域を意図的に削っている」
という挙動には見えない感じでした。
某社と比較してみましたがコチラは
「明らかに意図的にLPF掛けてるだろ」
という挙動。
『Model N Channel』に関しては
あくまで『ビンテージ実機モデリング』を
忠実に行った際にこの様な挙動になっている印象でした。
コレについても正直、
NEVEにそんなに似せなくていいから、
高域が鈍らないような仕様、
例えば『ハイレゾ切替スイッチ』みたいのがあると
個人的には嬉しいなぁ、、、なんて。
ダメっすかね、、、VoosteQ さん、、、🙏
『Model N Channel』をクラカワが推せる理由
ということで、、、
『Model N Channel』についての
クラカワが感じたファーストインプレについて
つらつらと書いてきたワケですが、
この記事をお読みのあなた!
わかっています。
「結論として “Model N Channel” ってどうなのさ?!」
こう言いたいと思います。
現時点でのクラカワの結論としては
忖度なく『推せる』プラグインだと思いました。
①聴感・認識上で音が太くなる印象がある
今回、クラカワの所属するバンド
『小次郎』のプリプロセッションで
かなりザックリ試してみましたが
とにかくサウンドの『押し出し感』が
今まで体験した『プラグイン』レベルの
印象とは全く違う感じでした。
コンプも単に潰れる、というものではなく、
ちゃんと 前に出てくる感じ。
インプット部のGainに関しても
安易な『歪み』や『サチュレーション』にありがちな
音像が引っこんだりするような
サウンドとかとは全く違い、
『飽和感』を得られるだけでなく
音楽的な『豊かさ』に繋がっていく印象。
EQについても
単に「この周波数帯を上げ(下げ)しますよ〜」という
数値関連を上げ下げするだけ、という印象ではなく
「ちょいちょい」と弄るだけで
なんだかよくわからんけど
音楽的に良い意味で纏まっていくよな、
という感じ。
しかし、前述したとおり
約35kHz以上の『超高域』に関しては
ロールオフしてしまうので
所謂『ハイレゾ』の音像を
メインで扱う方に関しては
注意が必要だと感じました。
ただ、その甲斐あってか
なんだかよくわからんけど
前述した通り、音楽的に
『良い意味でまとまる』感はあります。
要は『使い所』かな、と。
ビンテージNEVE 系は
「音が太い」と言われることが多いようですが
クラカワ的には中低域に重心がある印象で
それが「音が太い」という評価に
繋がっていってるのでは、と想定しています。
クラカワが使うとしたら
Drums、Bass、E.Guitar などの
楽器隊のトラックに主に挿して
土台を固めるために使うと思います。
で、高域はロールオフしてしまうので
Vocalなどのウワモノには掛けない。
実際、実機の『Vintage NEVE』系って
そういう使い方をする方が多いように感じます。
ま、セッションが44.1kHzや
48kHz の方であれば問題無いとは思うのですが、、、
②CPU負荷・動作が軽め
次に、CPU負荷について。
『Material Comp』の項でもお話ししましたが、
VoosteQ さんのプラグインについては
CPU負荷に関してもしっかりと
配慮されているような造りの印象。
COMP や EQ 、チャンスト 系などは
挿すトラックはメッチャ多くなるはず。
昨今のCPU性能が高い、とは言え、
CPU負荷が少ないに越したことはありません。
上記画像は自分の環境での使用状況のものです。
マシンは iMacPro 2017 (NoCTO)。
OS は macOS Monterey 12.6.8。
効率の良い『Apple Silicon』ではなく
『Xeon』とは言えひと昔前の『intel』。
この環境で『24bit/192kHz』、
バッファ『32』はかなりの
鬼畜的使用だと思うのですが
負荷の感じは以上の通り。
クラカワ個人的には
もっとコア分散が上手くいくとなぁー。
なんて思いますが、
かなり優秀なほうではないか、と。
48kHz や 44.1kHz をメインに
扱うセッションの方であれば
バリバリ挿しても良さそうだなぁと。
③価格設定が安すぎ
VoosteQ さんの処女作である
『Material Comp』が発売された当時、
「コンププラグイン に3千円も出すのはなぁ〜。。。」
なんて思って居たクラカワ。
今回の『Model N Channel』は
チャンネルストリップ。
しかも、コンプ・EQ だけでなく
マイク・ラインアンプ のエミュ、
更には、今回は触れてませんが
『トランス』や経年変化の『ヘタり』具合まで
モデリングする、という凝りすぎ具合。
あれだけ長期の開発期間を掛けただけでなく
一見・一聴・一触 しただけで
何から何までこだわり抜いたであろうと
わかる感じなのにも関わらず、
なんですか、この価格は(汗
定価は$100にこそなって居ますが、
発売記念価格とは言え『$19』は安すぎでしょう、、、
昨今、激円安になっている日本円を仮に
『$1 = 150円』 と見立てても『2,985円』。
3千円行かない。。。
今回は触れませんでしたが
トランスなどの味付け機能まで付いて
「マジでこの価格でいいの?!」
という感じ。
今回、バディットマガジン編集部が
VoosteQ さんへ掛け合ってくれたので
自分、ダーターで使わせてもらってますが、
「こんなん、個人的に買うよ!!!」
って感じっすよ、マジで。
逆にすごく申し訳ないなぁ、、、と思うぐらい。
ゆにばす さんのところでは
マテコン からの クログレ価格もあるみたいですし、、、
手札として持っておいて
損しない内容だと感じるのに
この価格はコスパ高すぎだと思います。
VoosteQ Model N Channel の総評|倉川知也
さてはて。
倉川知也 がつらつらと書いて参りました、
VoosteQ 『Model N Channel』の
ファーストインプレッション レビュー
でしたが如何でしたでしょうか?
実はまだまだ書きたいことが山ほどあって、
コレでも削って、削って、という感じでして(涙
編集部からも「早くしてください!」なんて
メッチャ催促が来てしまい、、、
「まだまだ書きたいことがあるんだけどさ、、、」
って言ったら
「じゃぁ、シリーズ化してください!!!(怒」
なんて言われまして、、、
今回はここまで。。。
本当は動画とか作例とか比較とか
入れようと思って居たのですが
無念で御座います。。。
来月、クラカワのパーマネントバンド
『小次郎』も出演する
渋谷 Spotify O-WEST での
大型のライヴイベントがあるので
(※約12年振りにO-WESTさんのステージに立ちます!)
続編についていつ出せるかな、、、
11月上旬には出したいな、、、
いずれにせよ
クラカワのオフィシャルサイトなどのような
亀更新にならぬよう、
bhodhit magazine Web では
しっかり発信して参りたいと思います。
続編を乞うご期待!!!
(※クラカワ、がんばります!!!)