Nicori Light Tours ライブレポート「現体制ラストのライブ、しかし明るい船出」

Nicori Light Tours
1月13日(土)SHIBUYA CLUB QUATTRO
ライブレポート「現体制ラストのライブ、しかし明るい船出」


ボーカル・ko-hei“今日が本当にラスト!”の掛け声で
「Mr.JIVE」からスタート、続く「unknown」では
もう1人のボーカル・αyumu“かかって来いや!”と絶叫するや、
のっけから会場の熱狂が凄まじい。

“現体制ラストのライブです。思う存分暴れて帰ってください”
とMCで一息つくも立て続けに曲で攻め続けていく。
“僕がラストになるライブということでセトリを考えさせていただきましたけど、
首がだいぶしんどい(笑)”と言うほど。


この日がNicori Light Tours のボーカリストとして最後のステージとなる
ko-heiが考えたセットリストで進んで7曲目、
“ニコリに入って初めて書いた曲”と紹介して「東京」へ。

“葛藤を綴った曲”と語りつつも今、
“勇気をもらい、諦めないぞと思う気持ちにもなった”
ko-hei自身が語っていた通り、
“もう諦めたりはしないから 前へ僕は歩いてくから”
といった歌詞が沁みる。

“1回きりの人生、悔いのないように。
僕より歳が上の人でも、今からだってやりたいことはやれる”

と客席に向かって語っていたのもグッと来る。


ko-heiは脱退するが、
これからもNicori Light Toursはバンドを続けていくし、
ko-heiは新たな道を歩み始める。
お互いがそれぞれの道をしっかり応援している気持ちも
ライブの端々から感じることが出来、
明るい船出なのだなとライブを見ている側も清々しかった。
のだが、ライブ後半に差し掛かるや、
αyumuがステージ上でキメのポーズをとったまま全く動かない…はて?
メンバー全員も動かない…ko-heiが異変に気づくと
どこからか、αyumuの声が聴こえてくる。

“ko-heiの存在がとても大きかった。
ko-heiがいたから今まで乗り越えてこられた”

…面と向かっては言うことができない、メンバーの思いも込め、
αyumuが心の内を明かすように会場内に響かせていたのだろう。
時間にして数分だろうか、したためた手紙を読んでいるような時間。

“これからも仲間だと思っています。
僕たちも大きな夢に向かって走り続けます。
今まで、ありがとう!”

…そう聴こえた瞬間、メンバー全員が動き出して再び音が鳴り始めたのだった。


終盤は再びノリの良い攻めのナンバーが続き、
「The Brand New World Destiny」では
会場の全員がタオルを手に振り回し大盛り上がり。
涙はなく、明るく終わりに向かうのだろうと思っていたライブだったが、
ラストナンバーを前に。ko-heiがマイクを握り、

“kiyoさんが主体となって、僕に捧げてくれた歌だと思う。
悲しくない、なんてことはない。
バンド、僕、皆さん、それぞれの道を歩いて行こう。
笑顔(Nicori)と光(Light)を絶やさずやってきたこのバンド、
これからも応援よろしく!”

と語って「Departure」へ。一瞬、照明が暗くなった時に
目元を拭ったko-heiの姿に胸が熱くなったが、
ステージ上のメンバー含め客席全員もその姿はちゃんと見えていたと思うし
αyumuは曲中、どうしても涙を堪える姿を見せるも、
決して涙声にはなることなく2人でのハーモニーを聴かせ続けた。

“その新しい旅路を 今なら笑顔で送り出せる 
夢を叶えてくれたキミ 次は僕が叶えてあげる”

…kiyoが書いた歌詞はko-heiへの餞だなと感じるし、
4人が培ってきた絆をも感じる。


ステージを降りるもアンコールの声援と拍手に応え再びステージに、
再び登場した時はメンバー全員にこやかで
このメンバーで音を届けられることを心底楽しんでいる表情だった。
「Welcome to the Destiny」に続いてもう1曲、
本編でもやっている曲だが
(ラストは)この曲しか、ないっしょ!”
「蜃気楼Girl」へ。
羽織っていたシャツを脱ぎ捨て
白のタンクトップ姿になったko-heiも笑顔で歌い終えた。

“ラストライブが、今までの中で一番楽しかったです!”
と語って最後はステージ上から記念撮影。
ko-heiはkiyoから渡された花束を持ち、
メンバー全員で抱き合ってステージを去った。


最後に改めて、ko-heiはバンドを離れ新たな道へと進むが、
Nicori Light Toursというバンドは続いていく。
αyumuの伸びるハイトーンボーカルを武器に、
会場からは“カワイイ!”の声も多々上がるキーボードのkiyo。
そして華麗なテクニックに加えライブでは時に八弦ギターも用い
ふんだんにギターソロも聴かせるyou
(そんなテクニカルなプレイヤーなのに
いちご大福好きという一面をko-heiが明かしていたのも◎)。

関西出身のメンバーだけに会話のテンポも面白く、
是非にライブで体感して欲しいバンドだとこの日、ライブを見て強く感じた。
αyumu & ko-heiの2人で、時に肩を組んだり顔を見合わせながら
ツインボーカルを響かせる姿はこの日で見納めにはなったが、
これからはαyumuが1人でボーカルを担って新たに旅立つ
Nicori Light Tours というバンドのこれからを楽しみにしているし、
ko-heiが進んでいく道もバンド同様、見守っていきたいと思っている。

Reported by 高橋ちえ Photo Credit ©2024 Zest, Inc.

『Nicori Light Tours LIVE TOUR 2024“Departure”』
2024年1月13日(土)
出演
Nicori Light Tours:αyumu (Vo)、ko-hei(Vo)、you(Gt)、kiyo(Key)
サポートメンバー:高井 淳(Ba)、北村 望(Dr)

<Set List>
M1. Mr.JIVE
M2. unknown
M3. パラサイター
M4. DATSU!!!
M5. Re Do
M6. ヒーローの正偽
M7. 東京
M8. またね
M9. コマンド疑似恋愛
M10. カリスマメイカー
M11. ごじゅうおんの終着。
M12. 砂漠の果実
M13. 蜃気楼Girl
M14. サイハテ
M15. The Brand New World Destiny
M16. Departure(新曲)
En 1. Welcome to the Destiny
En 2. 蜃気楼Girl

 

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投稿者
北村和孝

埼玉県西川口出身、現在も在住 (あるいは西新宿の職場に籠城)。
元はSSW志望だが90年代後半にrhythmagicを立ち上げて鍵盤やギターもプレイ。
新宿ヘッドパワーを拠点にバンド活動やイベント企画も2010年代まで行なっていた。
大東文化大学卒業後、音楽雑誌Playerに入社。2018年より編集長に。
『高見沢俊彦Guitar Collection 500』『高崎晃Guitar Collection』などの大型写真集、
まるまる1冊女性ミュージシャンで構成した『魅惑のMuses』などの別冊も手がけた。
惜しくも2023年7月で音楽雑誌Playerが休刊となり、フリーの編集者として再スタート。
自ら撮影、取材、インタビュー、執筆するDIYスタイルで洋邦問わず80〜90年代ロックを主体に、
ジャズ/フュージョン、ラジオ、サブカル関連を日々追い続ける。銭湯も趣味。
2024年早々、敗血症ショックで救急搬送されてご迷惑をおかけしましたが回復しつつあります!もう大丈夫!

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