11月10日に雑誌媒体として創刊号を発売したbhodhit magazine(バディットマガジン)。
“埼玉県が生んだロック文化をテーマ”とした創刊号では、大宮で「RED ROCKS」を開催したRED WARRIORSを巻頭に、
期せずアーティストたちのインタビューがRED WARRIORSと繋がっているのも面白く読んでいただけると思っていますし、
“ページをめくるワクワク”をこの創刊号で体感してもらえたら嬉しいです。
さて、そんな創刊号ではわたくし・高橋ちえ責任編集の元で
覚えておいてソンはないというアーティスト5組へのインタビューも掲載しています。
WENDY、Maki、少年キッズボウイ、シンガーズハイ。
そして、4人組のバンド・クジラ夜の街。
彼らのインタビューは愛用機材を持った撮り下ろし写真で構成していますので是非、手にしてみてくださいね。
そんな彼らは今年4月から埼玉のラジオ局・FM NACK5でレギュラー番組を担当しているのですが、
FM NACK5を開局当時から愛するリスナーでもある編集長(バディットマガジン創刊号ではFM NACK5特集も!)は
当然の如く彼らのレギュラー番組も毎週、拝聴を欠かさない!
ということで1リスナーとして彼らにラジオ番組について迫ったトークをこちらでお楽しみいただき、
毎週金曜の夜はFM NACK5にステイチューン♪
笑えるラジオじゃないと
意味がないと思ってる
FM NACK5でのレギュラー番組「クジラ夜の街のメタラジオ」(毎週金曜24時~24時30分)を聴いていると、
“ファンタジーを創るバンド”というバンドとしてのモットーとは真逆のことをやろうというコンセプトにも聴こえますね。
宮崎一晴(vo,g):逆と言うよりかは、裏側という感じでしょうかね。
メンバー全員よく喋るから台本があるのかな?と思うし、
メタがフィクションになるという不思議な現象が起きているなと。
宮崎:(笑)、これは全く台本は無しでやってます。
秦愛翔(ds):ヤラセなしです!
宮崎:僕が特にラジオ大好きで、芸人さんのラジオが好きなんですよ。
でもミュージシャンのラジオはそんなに好きじゃないので、それを反面教師にしてやってますね。
若い方でもラジオがお好きなんですね!
宮崎:最近、ラジオが結構流行り出してる感じがするんですよね。
レトロブームみたいな感じで僕もその流れに乗って聴くようになったんですけども。
オールナイトニッポンとかもそうですけど、
あとは若い芸人さんが自分でYouTubeラジオやstand.fmをやり始めて、
ラジオがより身近になってきたのがありますよね。
芸人さんバブルみたいなところもあるし、それでラジオが盛り上がっている印象がある中で
「クジラ夜の街のメタラジオ」が出来ることになって。
ここでは洒落臭いことはやりたくないな、のべつ幕なしに喋りまくろうと。
作家さんはついていますか?
宮崎:いえ、ディレクターさんが。
僕のやりたいコーナーとかを伝えて、
コーナーの内容だけは最初にディレクターさんが考えてくださったものをやっていますけど、
流れは毎回自分たちでやってますね。
ほぼぶっつけ本番見たいな感じでメンバーの与太話なんですけど、
“1本のマイクがある”というのを頭に置いて皆で喋ってるという感じです。
話の内容をどこまで計算してるんだろう?って思ったりします。
宮崎:僕だけ“こういう風にしておこう”とか、何となくで考えたりはありますけど
他のメンバーは自由にやってると思います。
秦:一晴はラジオが好きで聴いてるから、正解とかフォーマットを知ってるんですよ。
そうではない僕たちは良い具合で、居酒屋でメッチャ酔っ払って友達と話してるみたいなノリで。
宮崎:それぐらいがちょうど良いんだと思う。変に意識しちゃうとあまり喋らなくなっちゃうしね。
だいぶプライベートもぶっちゃけてる感がありますよね(笑)。
秦:そうですね、僕はもう炎上ギリギリのラインを狙いたいと思ってるので(一同笑)。
“バンドマンは綺麗でいましょう”みたいに見せるのもありがちじゃないですか、
でも僕はそういうのも面白くないと思ってるし、
僕らのマネージャーさんは結構、ぶっちゃけるのが嫌いじゃないみたいです(笑)。
ラジオじゃないですけど、打ち上げの席で“ヤバい、これはやり過ぎた、怒られる”って思って
マネージャーさんを見ると、スマホで動画で撮ってて“全然、大丈夫~!”って。
宮崎:(所属事務所の)社風かもしれないですね(笑)。
ラジオに話を戻して言ってしまうと、笑えるラジオじゃないと意味がないと思ってる、
っていうことです。
秦:本当に、綺麗なところを見せ続けるラジオは全然面白くないと思うので。
宮崎:面白くないラジオをやったところで1クールで終了です、みたいにもなりたくないですし。
楽曲もあまり流れないですしね(笑)。
宮崎:そうですね、本当は僕らの曲も流さなくて良いぐらい喋ったり
僕らとは全く関係のない曲とかを流したいんですけど(笑)。
今、サブスクとかで音楽も聴ける時代だし
僕はラジオで音楽を流すというのはもういいんじゃないかなと思うところがあって。
ラジオで音楽を流していた時代っていうのは例えば、
CDを買わないと音楽が聴けないからラジオで広げていくという感じだったと思うんですよ。
今は違う時代になったのに文化だけ残ってるのかな、と思ったりして。
なるほどね。
宮崎:音楽そのものよりも、もっともっとミュージシャンの裏話とかをフィーチャーしてくれれば良いのにな、って僕は思ってますね。
ラジオが大好きだからこそ言うんですけども。
今年、FM NACK5が開局35周年ですが編集長の高校時代に開局したんです。
開局当時からAM的なアプローチをされている珍しいラジオ局で、
小劇団の方が番組を担当したりして音楽そっちのけでトーク中心の番組もあったんですよ。
そう考えると、クジラ夜の街もNACK5らしいところがある方がお喋りをされている縁があるんだなと。
宮崎:(笑)、僕はそっち派ですね。
秦:(宮崎の)髪の色からも分かる通りで、僕の何倍も過激なことを喋りますよ。
宮崎:よろしかったら番組宛にメールを送ってください(笑)!
今は女の子のファンからのメールの方が多いので、男性からのメールもメチャクチャ送って欲しいです!
テキスト/高橋ちえ
『裏終電・敵前逃亡同盟』
2023年9月20日 日本クラウン
ライブ会場、タワーレコード渋谷、町田、名古屋近鉄パッセ店でワンコインCDも発売中
『月で読む絵本』
2023年12月6日 日本クラウン
初回限定盤CD+DVD CRCP-40671 ¥4,500(税抜価格¥4,091)
通常盤CD only CRCP-40672 ¥3,000(税抜価格¥2,727)
バディットマガジン創刊号に撮り下ろしインタビュー掲載されています!