【✨アーティストのわ✨】古沢優子 「出会いのきっかけになる場所に 自分が居られるというのは、財産ですね。」

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✨✨アーティストのわ ✨✨

今回は、sakurako araki さんからの繋がりのこの方。
古沢優子 さんをご紹介します!
(sakurako arakiさんのインタビューはこちら

古沢優子インタビュー

古沢優子さん

東新宿に構える人気のライブスペース
真昼の月 夜の太陽」の店長にして
バンド「サルパラダイス」 のヴォーカルや
ソロ「ガジュマル」としてもご活躍されている
古沢優子 さん。

サルパラダイス Online(サルパラダイス公式サイト)
東京都内で活動する5人編成ポップスバンド、サルパラダイス公式サイト。ライブ情報、最新情報、リリース情報、画像を随時公開しています。

音楽的なルーツや、
ライブスペース「真昼の月・夜の太陽」の誕生ストーリー、
映画「ラフラフダイ」のお話…
気になるあれこれをお伺いしました!

ユーコさんのルーツ

お店の名前にもなっている
「真昼の月 夜の太陽」って
曲が先なのですね。

そうですね。
2001年にバンドを結成して
1年以内に出来た曲だと思います。
ライブでも必ず毎回やる曲なんですけど、
ライブハウスを自分たちで作る時に
名前どうしようかってなって、
割と迷わずこの名前にしました。
サルパラダイスのギターと私が
お店を共同経営してるんです。
なので、サルパラにまつわる名前がいいと思って。
お店が2010年に出来たので、今年で14年目ですね。
なんとか続けて来れています。

それでは、まずは古沢さんご本人の事から…
音楽を好きになったり、始められた経緯をお伺いしてもよろしいでしょうか?

両親がエレクトーン教室をやっていたので
生まれた頃から家にエレクトーンがあって、
楽器使って遊んだりしてたのがきっかけです。
エレクトーンを小学校1年生の時から
習うようになって、結構ハマっちゃって。
高校を卒業して進路を決める時に
エレクトーンの専門学校に行きたいって父に相談したら
「4大に行った方が就職しやすいんじゃない?」という話になりまして。
エレクトーンを扱っている大学が1つだけ見つかって、
そこに入学した年に歌を始めることになりました。
同じ学科の友人に歌を褒められただけなんですけど
オーディション受けたりしてました。

19歳のときに
オールディーズを歌う歌手のバイト募集があって
それを受けて、人前で歌うことになりました。

小さい頃から歌っていて…という訳ではないのですね。

そうですね、カラオケ行ったりするのは好きでしたけど。

エレクトーンはどんな曲からスタートされてました?

「スケバン刑事」ってドラマがあったんですけど
シリーズ最初の主演が斉藤由貴で、
その後の南野陽子が好きになって。
「楽園のdoor」っていうすごい暗い曲があるんですけど

それを自分でメロディー書いて、
左手でコードをつけて弾いたのが最初かな。
習う前だったのか、習い始めてからかは
忘れちゃったんですけど。

ということは、耳コピですか!?

「楽園のdoor」は耳コピですね。
後は歌謡曲の楽譜とかで、
好きな曲しかやってなかったですね。
小学校の時は歌謡曲ばっかり。

3年生くらいまで個人の先生に習ってました。
好きな曲ばっかりやらせて貰えて。
年齢に合わせたテキストのグループレッスンだったら、
もしかしたら続けるのは難しかったかもしれない。

ちなみに機種は何を使っていましたか?

EL-90です。
フロッピーついた曲集とか楽しかったなぁ。
派手に聞こえますしね。

https://jp.yamaha.com/products/contents/keyboards/electone_station/about/history/product1990.html

大学入って割とすぐに
歌に興味が行っちゃって
エレクトーンはテストのために練習するとか
そういうのになっちゃったかな。
歌う方が楽しくなってきちゃって。
だから学校はもう単位ギリギリで。
あとはオールディーズの仕事で
授業休んだりもしてました。
夜帰れる仕事もあるんですけど
横須賀まで行って明け方まで働いて、
始発で帰ってくる…っていう感じのことが多くて。

午前中の授業は受けられないですね。

しんどかったですね。
若いからできたんでしょうね。
眠かったのを覚えてます。

オールディーズの歌で
アルバイトをされていたとの事ですが、
歌を好きになるきっかけと思うような
よく歌っていた歌はどの辺りですか?
先ほどの南野陽子さんとかでしょうか?

カラオケが流行ったのが
中高校生くらいだったんですけど、
ドリカムがすごく好きなんです。
CD買ったら大音量で流して
スピーカーに耳を近づけて
真似しながら歌う…みたいな練習をして
カラオケで歌うとか、
最初はそういうのが好きでした。
オールディーズは、たまたま
仕事の内容がオールディーズだったから
そこからいっぱい覚えて歌うようになったので、
元々好きだったわけではないんですけど、
仕事で歌ってた曲で好きな曲はあります。

やっぱり歌謡曲がきっかけですね。
で、その後カーペンターズとか
キャロルキングとか
ダイアナロスとか
有名な洋楽を真似てやったりして。

そんな中、
お店でギターのタナカさんと出会って…

お店のバンドのギタリストが辞めて、
募集していたのを見て入って来ました。
でも1年くらいで辞めちゃったんです。
結構ハードだったので…。

で、タナカ君はその時
大学のサークルの仲間で
ドラムのキヨと出会っていたので
バンドを組もうかってなった時に
紹介してもらったんです。

「サルパラダイス」メンバー。左から Kb ホッサン Bs ワタロック Vo ユーコ Gt タナカ Dr キヨ

サルパラダイスさん、最初はどんな曲から始められたのですか?

大学卒業の時に
エレクトーンを弾きながら歌って
最後のテスト受けたと思うんですけど、
その頃にはオリジナル曲も数曲作っていて、
その曲をバンド用にアレンジしたりしました。
タナカ君も前のバンドでやってた曲とか
新しく作ったりとか
持ち寄ってやってました。

今もそういう感じで
私が作った曲とタナカ君の作った曲と
まぜこぜでずっとやってますね。

曲のアレンジやジャンルは、
今も当時もそんなに変わっていないですか?

共通する部分はあるかもしれないです。
オールディーズっぽいアレンジをする傾向があったり、
タナカ君がめちゃくちゃビートルズ好きなので
ビートルズからアレンジを採り入れることもあるし、
あまり大きくは変わっていないかもしれないですね。

2019年の『わからないことばかりだ』を拝聴したのですが
オールディーズの懐かしい雰囲気と
日本のフォークやニューミュージック、歌謡曲の要素があって
それでいて90年代〜00年代のロックのテイストもありますね。

ありがとうございます!

『ファンファーレ』(2021年)になると
またちょっと色が変わってきて…

ファンファーレ by サルパラダイス
2021年 • 5曲 • 22分22秒

元々好きな音楽を持ち寄った所と
現場の経験とがミックスされているのかな、と思っていました。

本当にそうかも。
ずっと、好きなことがたまたま続いているっていう感じかな。
売れるためにこういう曲やろう、ということは
あんまりしてこなかったかもしれないですね。

サルパラダイスさんの楽曲を聴いてると
暗い気持ちも明るくなってきて、
なんだか楽しくなって来るんです。
ライブで聞いて楽しむだけでなく
日々の生活のBGMとして流れていても
ホッと安心出来そうな…そんな印象を受けました。

ライブが終わると、お客さんが
すごく心が開いて元気になってるんですよね。
すごく嬉しいですね。
やっぱり楽しんでもらうのが1番幸せですね。

バンドは特に、こちらも楽しんで演奏する
っていうのが一番大事かな。
みんなのエネルギーがあって出来ることなので。

ライブスペース「真昼の月 夜の太陽」誕生ストーリー

真昼の月 夜の太陽
東新宿駅B1出口から徒歩2分。ポップス・ロック・アコースティックなど、グランドピアノのあるステージでライブをお楽しみいただけます

オールディーズで働いていた時に
酔っ払って入ってきたお客さんがいて、
その方が私のファンになって
サルパラダイスもオールディーズの仕事も
ずっと見にきてくれるようになったんです。
で、その方から
会社を辞めてライブハウスを作りたいっていう
相談を受けたんです。
最初、私とタナカ君とキヨとみんな雇いたいという事だったんですけど
キヨはそれをお断りして、私とタナカ君は
チャンスかもしれないからやろう、という事になって
お店の物件探しから立ち上げまでやりました。

4〜5年くらいした時に
独立してやろうという形になって
その立ち上げたお店を辞めたのが2010年の3月かな。
そこから物件を探して11月にオープンしました。

アーティスト活動をしながらライブハウスを立ち上げる方は
そんなに多くはないかと思うのですけれども
何か決め手になった事はありますか?

最初は別にライブハウスを経営したかったわけじゃないけど
その方がきっかけでライブハウスのノウハウを学んだりしていったのですが、
やっぱり出会いがすごく多い場所なんですよね。
1日に5組くらいブッキングしないといけないし、
売り上げももちろん考えなきゃいけないけど、
ただ音楽活動してるよりも
ものすごい量の人と会えるから
楽しさは非常にありまして。

いいバンドを見つけたら
サルパラダイスの企画に呼んで
ご一緒させてもらったりとか、
メリットも多かったですね。

それもあって、
自分たちでやりたいなって思いましたね。
「出会いの場所」になったかな、うん。

出会いの場所。

ライブハウスで、
アーティスト同士がくっついたりとか、
仲良くなったりとか…
その出会いのきっかけになる場所に
自分が居られるというのは
何というか、財産ですね。

全員と仲良くなれるわけではないけども
気づいたら10年付き合っていたな、とか
そういう出会いに結びつくので。
なんかやめられなくなっちゃいましたね。

お店作ってからは
自分のお店に出演することが
圧倒的に多くなっちゃったんですけど
他のライブハウスで演奏する機会を貰えるのは
すごく嬉しいし、楽しいですね。
何も仕事しなくていい(笑)。

真昼の月 夜の太陽
東新宿駅B1出口から徒歩2分。ポップス・ロック・アコースティックなど、グランドピアノのあるステージでライブをお楽しみいただけます

映画「ラフラフダイ」について

「ラフラフダイ」フライヤー

映画「ラフラフダイ」のお話をお伺い出来ますか?
サルパラダイスの楽曲が使用されていますね。

ラフラフダイ – シネマ健康会
オリジナリティある映像作りを行うクリエイティブチームです。代表 松本卓也。

 

映画を作った松本監督が
サルパラダイスを10年以上前にたまたま見てくださって、
それからずっと覚えててくださったんです。
インターネットで配信する映画に
サルパラの曲を使って貰ったりしていました。

2年くらい前かな、急にオファー頂いて。
ちょっと映画に出ていただけませんか、って
言われたすぐ後にもう台本の読み合わせがあったりして。

でも映画に出られるなんてなかなかないので。
楽曲も使って貰って、歌ってるシーンもあるんです。
本当にありがたいですね。
今度6月にまた新宿で上映が決まりました。

松本卓也監督特集上映2024
2024年6月7日(金)~9日(日)

劇場:atTHEATRE

※タイムテーブル詳細・ご予約は下記リンクでご確認ください!

映画のあらすじを見たら
ちょうどコロナ禍を反映してるのかと思ったのですが
実はだいぶ前から構想されていたと。

そうなんです。
だから面白いなと思います。
本当にマスクしてるシーンも沢山あるんですけど
10年以上前に書いていたから
もう今しかないと
急遽撮影に入ったと思うんですけど。

私がその映画に参加できる事になって、
台本も結構変えてくださって。
サルパラダイスの曲で「C調ルンバ」という曲があるんですけど
「どうでもいいわ」っていう歌詞が沢山出てくるんです。
これを台本にも取り入れてくださって。
楽曲に寄り添っていただいて嬉しかったです。

ソロとバンド、両方必要

ソロでも「ガジュマル」として活動されていますが
バンドでの活動との違いはどんな所にありますか?

ソロは30歳くらいから始めたのですけど
シャンソンがすごく面白いなと思って。
テンポが変わったり、セリフがあったりするのが
すごく面白いです。
弾き語りにはそういう曲があるんですけど、
バンドだとやりづらい曲も出来ますね。

1人で動くのとバンドと
両方あって非常にバランスがいいというか。
バンドだけだと、
バンドのイメージもあるし
バンドのみんながいいと思うことをやるのですが、
ソロだと何をやってもいい自由さもあります。
弾き語りがないと、この自由さを
バンドにも求めちゃうと思うんですけど
弾き語りで好きにやってるので
精神的なバランスがいい感じがします。
別の箱での出会いも楽しいです。
両方必要ですね。

自分自身はこうありたいっていう所と
誰かと一緒にやっていく楽しさと、両方ありますね。

そうですね、楽しいですもんね。

コロナの時期はいろいろ難しかったですが
アンサンブルしないとわからないこともありますね。

久しぶりに音合わせると
鳥肌立つ様な感動もありますし
やっぱりいいですよね。
エレクトーンの時もとても楽しかったけれど、
誰かとやる喜びっていうのはありますよね。

好きな事しかやってないんですよね。

お話を伺っていて、
好きなものとそうでないものがあった時に
好きなものを毎回確実に
選んでいらっしゃる様な印象を受けました。

自分で考えたことないんですけど
そうですね、好きな事しかやってないんですよね。
だから仕事も楽しいし。
そういう意味では、嫌なことはやらないって
どこかで決めてるかもしれないですね。
嫌なことしてる時間が勿体無いから、
好きだと思えることだけやって
後は無理しない様にしようって
決めてるかもしれない。

一昨年の末に立ち飲み屋さんを始めたんです。
西武線の鷺ノ宮というところなんですけど
最初にやらせて貰ったライブハウスが
代々木にあった Bogaloo という名前で…

あ、Bogaloo が最初のお店だったんですか!

そうなんです。
今は Barbara って名前になって
後輩がやってるんですけど、
Bogaloo の名前がなくなっちゃったから
「立呑みブーガル」って名前でやってるんです。

立呑みブーガル(写真クリックで Instagram にリンクします)

立呑みブーガル (鷺ノ宮/立ち飲み)
★★★☆☆3.06

普段は店長さんにお任せしているんですが
私も月2回くらいお店に立っています。

立ち飲み屋が好き過ぎて、
それこそ赤羽とか
1人で飲みに行くのが好きで、
いつかやりたいなと思ってました。
自分が店員さんとしてやりたいんですけど
ちょっと夢が叶いましたね。

元々、売上を上げるためにも
もう1店舗出したいねって話していたんですけど
物件を何度か見に行って
ちょうど契約しようかと思った時にコロナが始まって。
契約しなくてよかったねって言ってたんですけど
コロナ明けくらいに安い物件が見つかって
飲み屋を始めたんです。
いずれ、ライブもできて
食べたり飲んだりもできる所が出来るといいですね。

私はバンドが生きがいになってるので
このまま行けるとこまで、
歳を取ってもライブハウスで演奏できたら幸せですね。
聞いてくれる人がいて、しかも自分の曲で。
ありがたいことですね。

次回のアーティストは・・・

古沢優子さんインタビュー、
いかがでしたか?

バンドやソロのライブのみならず、
「出会いの場所」である
ライブスペース「真昼の月 夜の太陽」、そして
鷺ノ宮の「立呑みブーガル」…
ぜひ足を運んでみてください!

映画「ラフラフダイ」も要チェックです!

アーティストがイチオシアーティストを
紹介して繋がっていく
『 アーティストのわ 』

次回は古沢優子さんに
ご紹介いただいた・・・

竹内 亜紗子 さんを予定しています!!!

お楽しみに✨✨✨

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