【✨アーティストのわ✨】sakurako araki 〜人と自然とつながるアートプロジェクト「森となる」〜

バディットマガジンWEBばん!
イチオシのアーティストを紹介し輪を繋いでいくコーナー

✨✨アーティストのわ ✨✨

今回は、きしのりこさんからの繋がりの
sakurako araki さんをご紹介!
人と自然とつながるアートプロジェクト 「森となる」 を主宰されています。

(きしのりこ さんのインタビューはこちら ↓)

【✨アーティストのわ✨】きしのりこ「自分も、聴いてくださる方も、 もっともっと大事に…」
バディットマガジンWEBばん!でイチオシのアーティストを紹介し輪を繋いでいくコーナー【アーティストのわ】。今回は「きしのりこ」さんのインタビュー!

sakurako araki

sakurako araki プロフィール

自然と芸術を愛する音楽家。
作詞作曲家。ピアノ弾き語り。

長崎県島原市出身。
海と山に囲まれた豊かな環境で育ち、幼少期よりピアノを習い始める。
小学校ではトランペット、中学校ではマリンバに親しみ、高校で合唱の楽しさにのめり込む。
明治学院大学心理学部卒業後、ミューズ音楽院ボーカル科を卒業。

学生時代より作詞作曲を始め、ピアノ弾き語りでの活動を行う。
演奏を続ける中で、自身の音楽を追求。

2019年、ソロプロジェクト「森となる」立ち上げ。
「人と自然とつながるアートプロジェクト」をコンセプトに、様々なミュージシャンやクリエーターとのコラボレーションを行っている。
あたたかな歌声と柔らかなピアノを得意とし、情景溢れる楽曲が魅力。
デュオやトリオなど、その時々によって変わる編成やアレンジも聞く人を楽しませている。

2020年より、「海を歌い、海を考える」深海合唱団にもボーカルとして参加。
活動の幅を広げている。

遠州流茶道師範。
趣味は、ヨガと旅。

森となる
人と自然とつながる アートプロジェクト Love for Music, Art and Nature .

sakurako araki インタビュー

自立と多様性、アート、自然

それでは、まずは
「森となる」というプロジェクトについてお伺いしたいと思います。

「森となる」はソロプロジェクト名で、
「人と自然とつながるアートプロジェクト」
というコンセプトを持っています。

「人と自然と」という言葉には、
「natural」と「nature」の両方の意味をかけていまして、
人が自然に集まって繋がっていく、ということと
自然環境、両方の意味を持たせています。

「natural」の方からお話すると、
私は幼少期からすごく木が好きで
生まれ変わったら木になりたいと思っています。
木は、それぞれに一本で立っていますよね。
集まってくると森になります。
木もいろんな種類や色や形の木がありますよね。
自立している人たちがどんどん集まってくると
森になって、風が吹いたり雨が降ったり…
そんな中でみんな一緒に過ごす。
そういったイメージから「森となる」という名前が生まれました。

私の中で、
多様性とそれぞれが自立しているということが
大事なんです。

なので、誰かと一緒に演奏する時も、
サポートしてもらっているという感覚ではなくて
コラボレーションなんです。

人と人とのコラボレーション(化学反応)が増えていくと
生きている豊かさや面白さをすごく感じられるのではないかと、と思い
人と自然とつながる、アートプロジェクトと名付けました。

そこで、アートが入っていることもまたキーワードです。
私、音楽だけでなく
芸術全般が好きなんですよね。
絵を描くことも好きですし、
本を読むことも好き。
絵画を見ることも好きだし、
写真は見るのも撮るのも好き。
デザイン的なものも好きなんですよね。
建物も好きです。

そこで、音楽だけではなくて
映像作家さんとはVJで一緒にライブをやったり
イラストレーターの方とライブペイントで一緒に作品を作るということも行ったりしています。

音楽だけではなくて、いろんな分野のクリエイター、アーティストさんと
何か面白いことをやりたいなという想いがあります。

そして、もう一つ。
「nature」の意味での「自然」、自然環境です。
自分が、自然が豊かな環境で暮らしてきたことと、
今すごく自然破壊が進んでいるこの現実。

音楽活動と、
その自然を守ることを繋げられないかな
と、ずっと模索していて。
一つ初めから動いているのが
自然環境を守るための募金を兼ねて
バッジを売っています。
売上はずっと貯めていて、
自然保護活動の資金にしたいなと思っています。
そして、先々は音楽で出会えた方々と一緒に
自然保護活動を行いたいと考えています。

出会えてつながることができたみなさんと一緒に
長年かけて育てていきたいプロジェクトですね。
ここから、10年20年かけて追求していきたいと思っています。

音楽を始めたきっかけはどのようなものですか?
幼少期よりピアノを習っていたということですが…

気がついたらピアノ教室に通っていました。
母が音楽や舞台が好きで、
実家には絵本がたくさんあったのを覚えています。

ピアノは小さい時から好きだったんですけど、
楽譜通りに弾くことのが
そこまでのめり込めなかったんです。
自分の好きなように弾く方が好きでした。
この時、すでに感情表現みたいなのがあったのかもしれません。

小さい頃は、割と内向的だったので
自分の世界に籠る、じゃないですけど
絵を描くのも、本を読むのも、
想像の世界に浸ってるのが好きでしたね。

小学校の時は、吹奏楽部でトランペットをやって
中学の時も、音楽部という名のマリンバ部で。

マリンバ部!? みんなマリンバなんですか?

みんなマリンバなんです(笑)。
「剣の舞」とかやりましたよ。
「音楽部」って名前だったんですけど
入ったらマリンバの連弾でした(笑)。

で、なぜか掛け持ちもできたので
美術部にも入って、絵も描いていました。

その頃から芸術全般をされていたんですね。

高校は進学校に行ったので
みんな勉強が一番な学校で
大学に行くのが当たり前でした。
音楽大学に行く、と考えは
当時、選択肢になかったんですよね。
その時には、いわゆる将来の夢や目標も見えていなかったです。
そんな中で、合唱部に入ったことが
すごく楽しかった。みんなで常に歌っていました。

ここで初めて歌が出てきましたね。

そうですね、ここで初めて歌ったかもしれませんね。
そこから上京して大学で勉強していたんですけど

20歳になる前に、
自分のやり残すことのないようにしようって
なぜか思い立ったんです。
そこで音楽をやりたいってなって。
そこからレッスンに通ったり、
結局音楽の専門学校にも通わせてもらいました。
そこから、弾き語りが始まりましたね。

自分の中で消化しきれない
誰にも言えない感情みたいなものは
中学生、いわゆる思春期位から
ずっとノートに書いてたんですよね。
それが、作詞の原点かなって思います。
自分の中でなかなか表に出せなかったことを、
音楽を通すと表に出せる感覚があった。
そこから、自己表現としての音楽というのが
ずっと続いてきていますね。

生演奏が好きなので、
基本的にライブ活動を主軸にしています。
サックスの方とユニット活動やっていたこともありましたし、
パーカッションの方とユニット活動をやっていた時もあります。

その後、ソロ活動を経て「森となる」を5年前に立ち上げました。
生演奏でしか感じることのできないことがたくさんあるので
これからも、その素晴らしさを届けていきたいと思っています。

茶道は総合芸術

プロフィールを拝見すると、
茶道の師範でいらっしゃると。

茶道は10年ほど習っています。
今は、師範まで頂いていますが
まだまだ一生修行の道半ばです。

稽古に通い始める前、「お茶って総合芸術だな」って思いました。

まず、お茶とお菓子があるじゃないですか。
お菓子自体、とても美しく繊細な芸術作品です。
さらに、お茶碗もいろんな陶磁器があり、
それも一つの作品なわけですよね。

使われている茶道具全てが、
一つひとつ職人さんによって手作りされているもので
すごく美しさを感じました。
さらに、床の間があって
必ず掛け物とお花があるんですよね。
その掛け物には詩が詠まれていたり、絵が描かれていたり、
芸術作品総動員だなって思ったんですよね。

そうですね、建築とか庭も含まれますよね。

そうですそうです!
お茶室自体もそうですし、
その歴史や作法など学ぶことがものすごくたくさんあります。

さらに面白いのが、
お茶っておもてなしですよね。
お客様をお招きして、お茶を点てて
召し上がっていただくという一連の流れなんですけど、
それが、始まりから終わりまで大体30分くらいですね。
お客様の前で道具を清めて
時にはお話をしながら…
そこでのコミュニケーションもあります。
それが、音楽のライブにも近いなと感じて
それも、私の中での面白さでした。
ちょっとした「間」や「呼吸」でも、空気や空間が変わってくるんですよね。

音楽と共に、生涯続けていきたいと思っています。

この総合芸術の中で唯一
「音楽」というものが出てこないところがまた面白いですね。

いわゆる「音楽」はないですが
風の音や人の音、
お茶を点てる前にお釜の中のお湯を均一な温度にする「湯返し」というのがあるんですけど、それは音がします。湯を返す音です。
そういう、繊細な音っていうんですかね、研ぎ澄まされる感覚があります。

楽器の音とか、人為的な音じゃないところのニュアンスを聞き取っていくような感じになるんですかね。

そうです。本当に静かな場所なので。
ちょっとした動きの音も、感じ取れます。
どちらかというと「気」を感じることに近いと思います。

これは音の聞き方も変わりそうですね。
単に「音」として聞くよりも
なんかもっと違うアンテナを使うというか…。

結構変わると思います。
「扉」が違うといいますか…広い感じですね。
音自体より広い捉え方というか。
そんな感覚がありますね。

楽器のこと

それでは、普段使われている楽器についてお伺い出来ますでしょうか。

はい、私は基本的に生楽器が好きで
自宅にはアップライトピアノ(YAMAHA U2)があります。

エレピも持っていて、Nord Stage EX ですが
練習する時はほとんど生ピアノです。

Nord Stage EX
Featuring the best of Clavia’s award-winning technologies! Organ, Piano and Synth - All in one package. Use two sounds o...

マイクは、SENNHEISER E945 を使っています。

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「森のあたたかさ」のマリンバは?

録音したのはスタジオのマリンバです。
KOROGI だったと思います。

純度を高める

透明さというのか
演奏する時に自然体であることを一番心がけていて
言葉にするとちょっと難しいんですけど…

自分の中から出てきたものの純度を高める、みたいな感じでしょうか。

演奏する時は、出来るだけその純度を高めていきたいなと思っています。
そのためには、やっぱり日々の基礎練が大事ですよね(笑)
身体の使い方だったり、
知識的な引き出しの多さによって
いろいろと広げることができるじゃないですか。
色だったりとか、世界観だったりとか…

画材の種類が多い方が色々描けますね。
油絵描きたい時と色鉛筆で描きたい時は違いますし、
どっちのタッチの絵を仕上げたいかという。

そうですそうです、そういうことです。
ありがとうございます(笑)

これから、10年先20年先はどういう自分の感覚で
どんなものを作っているのか、ということも含めて

まだまだ人生が楽しみです。

今年は新しくメンバーも増えそうな気がしていて
スティールパンやアコーディオンの方と
ご一緒できそうで楽しみです。

「森となる」ワンマンを今まで2回やっていて、
メンバーが総動員するんですよ。
また、そろそろやりたいなと思っています。

次回のアーティストは・・・

多様な色でアートの森を広げ続けている
sakurako araki さん、いかがでしたか?

アーティストがイチオシアーティストを
紹介して繋がっていく
『 アーティストのわ 』

次回はsakurakoさんにご紹介いただいた
この方・・・

東新宿のライブハウス
真昼の月夜の太陽」の店長にして
バンド「サルパラダイス」 のヴォーカルや
ソロ「ガジュマル」としてもご活躍されている

古沢優子
さんを
予定しています。

どうぞお楽しみに。

アーティストのわ
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投稿者
服部 ヒロ

「風景が見えるピアノ」と評される、まるで映画の様に情景を描く作曲家・キーボーディスト。これまで4枚のオリジナルアルバムをリリース。iTunes storeインストゥルメンタル部門で「水槽から観る風景」日本6位、「若葉色の風」日本31位を獲得。サポートミュージシャンとして多数のアーティストと共演し、NHKホール等に出演。ポップス、ロック、演歌、歌謡曲、ゴスペルなど様々なジャンルを演奏し、「歌に寄り添うピアノ」との評価を得る。

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