【✨アーティストのわ✨】竹中悠真「聞いてくれる人あってのショーだから」

バディットマガジンWEBばん!
イチオシのアーティストを紹介し輪を繋いでいくコーナー
✨✨アーティストのわ ✨✨

今回は、2月11日に行われた
bhodhit magazine presents『Valentine Event 2024』にて
龍井一磨さんとともにサブステージ Live と MC で
イベントを盛り上げて下さったこの方。

竹中悠真 さん
をご紹介します!

(龍井一磨さんのインタビューはこちら

竹中悠真インタビュー

竹中悠真(Vo)

竹中悠真プロフィール

ステージショーバンド「シルキーブリッツ」のボーカル。
1940〜50年代ビッグバンドのスイングジャズや
ブロードウェイミュージカルなど、
古き良きアメリカのエンターテインメントがベース。
都内ジャズクラブを中心に活動。

過去4作アルバムリリース 。

『シルキーブリッツ ステージショー @ 東京』
日時:2020年11月26日
会場:六本木クラップス
※ 東京都プロジェクト『アートにエールを!』の動画として30分のショート・バージョンに編集したもの

竹中悠真オフィシャルブログ 『ゆうまが行く』
ゆうまさんのブログです。最近の記事は「夏のライブは六本木です!(画像あり)」です。
TAKENAKA YUMA 竹中悠真 シルキーブリッツ
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

「僕の中ではミュージカルとジャズっていうのは、意外と近くにあると思っています」

シルキーブリッツのステージ。2024年3月10日、HUB浅草店にて。

3月10日にHUB浅草店でのステージを拝見しました。
食事したり、友達と談笑しながら過ごすのが
とても楽しくなる様なショーでしたね。

僕自身が、最初はレストランシンガーだったんです。
飲食が主体の場所で歌う、というスタイルなのは
それも大きいかもしれないですね。

HUB 浅草店には、
ニューオーリンズジャズという
ジャズの中でも20世紀初頭のジャズを
原点に始められたブッキングマネージャーさんが
いらっしゃったんです。
僕らはそれより少し後の時代のスイングジャズが中心なんですけどね。

HUB って本当は飲食店なのですが、
浅草店だけ、毎日生演奏のライブがあるんです。
珍しいのが、オリジナル曲がNG
カバーのみOKというスタイルで、
そこが独特なところです。
みんなが知ってるスタンダード曲をやってほしい、
という事なんですね。

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10年ほど前、シルキーブリッツで出演したいと希望を出したら、
ブッキングマネージャーさんが「ライブを拝見します」と
観に来てくださったんです。
始まる前に「99%は落とすから期待しないでね」と言われたのですが、
セットリストを渡すとAlexander’s Ragtime Bandという
アーヴィング・バーリンの有名曲があり、それを聴いてみたいと言われ、
後日、出演のオファーが来ました。嬉しかったですね。

その時には既に
40年代〜50年代のスイングジャズや
ブロードウェイミュージカルのセットリストで
演奏されていたのですね。

1940年代、50年代というのは戦争中で、
アメリカ国民の娯楽としてビッグバンドジャズ、
スイングジャズが大衆化されて行った時期なんですよね。
ジャズって「おしゃれでよくわからない音楽」って
イメージもあると思うんですけど、
その当時はベニーグッドマンの「Sing Sing Sing」のような
スイングジャズ「ポップス」だったんですよね。
それが僕の中では
アメリカのエンターテインメントの基礎というか、
黄金期を築いている感じがして、
その時代の雰囲気でのショーをやりたくて。

僕、シルキーブリッツをやる前に
フレッド・アステアのダンスを観て
タップダンスをやろうとしたんですよ。
ジャズの生演奏とタップダンスで
踊って歌って、ミュージカルみたいに。
でも撃沈して(笑)。
やろうとしていることが高度な割に
技術が追いつかなくて。
初めてのワンマンにも関わらず
ものすごい無謀な事を詰め込んで大失敗しました(笑)。

そんな事があったとは(笑)。

本当はダンサーさんとのコラボが合うバンドだと思うんですけどね。
ただ、それには会場もある程度広くないといけないし、
クリアしなければいけない問題も沢山あります。
でも理想はそこですよね。
エンターテインメントだから、華やかにいきたいなと。

俳優座から違う事務所に移ったときに
そこのダンスの先生がジャズシンガーの方を紹介してくれて、
でも当時はジャズとかわからないので、
どんなのを聞けばいいのか聞いてみたんです。
そうしたらまずフランク・シナトラ、と言われて。
それも40年代、50年代のキャピトル時代のフランク・シナトラ。
で、聞いてみたら凄く良かった。そこを入り口に3年間、
シナトラだけでなく、いろいろな人が歌うジャズ・スタンダードを、
歌詞カードを受験生のように部屋中に貼って、ひたすら聞いてました。

あと僕は、映画が好きなのですが
当時ミュージカル映画を片っ端から観ていたんです。
その最初のタイミングで「錨を上げて」という映画を観たんですが、
多分1945年くらいの作品だったと思うんですけど
(※米国:1945年7月14日公開、日本:1953年7月15日公開)
「雨に唄えば」など歌っているジーン・ケリーと
若き日のフランク・シナトラが出ているんですよ。
当時、シナトラが時代の寵児だった理由がよく分かります。
それを観て、これが僕がやりたい事かもって思って
ぐわーっとハマって行きました。
それより凄い作品は沢山あると思うのですが、なぜか、あれがきっかけでした。

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20世紀初頭頃のニューヨークのマンハッタンには、
ティン・パン・アレー(Tin Pan Alley)という存在があって、
作詞作曲家たちが曲を持ち寄ってきていたんですよね。
そこに色々な人たちが良い曲、楽譜を発掘しに来ていたみたいです。
ジョージ・ガーシュインとか、アーヴィング・バーリンとか。
そこから取ってきた曲を、ミュージカル映画などに使う。
今のジャズスタンダードのベースがそこにあったように思います。
最初に歌われているのがミュージカルだったりするので、
僕の中ではミュージカルとジャズっていうのは
意外と近くにあると思っています。

実際、ジャズのスタンダード曲集にはミュージカル曲が
いっぱい入っていますね。

そうなんです。
でも、ジャズミュージシャンは
ミュージカルとして演奏するのを嫌がる人もいます(笑)。

僕は、ルーツはとても近いところにあると思うんですけど、
ジャズのもう一つの特徴は“即興”じゃないですか。
それはある意味、ミュージカルとは対極ですよね。

だから、シルキーブリッツでやっていることは、
大衆に喜ばれたミュージカルやスイングジャズの「決まった形」と
(即興としての)僕らのソロ、両方のブレンドなんです。

「今思えば、自分の声を探していたのかな。」

音楽を好きになったきっかけや
小さい頃のお話もお伺いしてもよろしいですか?

小さい頃は、親が言うには
「目立ちたがり屋なんだけど恥ずかしがり屋」っていうタイプで…
僕は覚えてないんですけど、
幼稚園のお遊戯会で、みんな1つ出ればいいんだけど
2つ出たいって言って。でも恥ずかしいから目立たない役。
あとは、放送委員会に入って、
「下校の時間です」みたいなアナウンスをやりたがるような。

目立ってるのか目立っていないのか
絶妙なところですね(笑)

中学校の時は体操部だったんです。
当時、珍しい男子の新体操。
脚を広げた中にバク宙で入って行ったりするようなアクロバットや
振り付けとかをやってました。

あとは、学生時代はカラオケが多かったですね。
高校生の時は野球部だったからそんなに行ってないんですけど
大学生の時は、ほぼ毎日行っていました。

ミュージカル自体はその前から好きで
きっかけは「美女と野獣」ですね。
アラン・メンケンの世界。

大学の卒業旅行でニューヨークのブロードウェイに行った時に
「美女と野獣」とか「キャッツ」とか
「サンセット大通り」とか色々観たんですけど、
その時にまだ日本で有名になる前の「ブルーマン」を観ているんです。
すごい衝撃でしたね。
前情報なしで観たというのもありますが。
お客さんの巻き込み方というか、
その巻き込んだ時の熱量といいますか。
お客さんありきのエンターテインメントって感じで。
ここまでやっていいのか、っていうくらいに
お客さんに絡んでくるんですよ。
そのガッツというか、お客さんの心に入り込む勇気っていうか。
正直、日本との差は感じてしまいました。

ポップスでは
中学生の時に1番ハマっていたのがビリー・ジョエルですね。
今も「ピアノマン」歌ってますし、
音楽を好きになったきっかけはビリー・ジョエルなんです。

あと、玉置浩二さんが好きですね。

ライブでも時々、カバーされてますね。

歌をやりたいって思ってから
何を歌うか探していった感じでしたね。
洋楽はもちろん、90年代ポップス、スガシカオさんだったり
平井堅さんだったり、ミスチル、サザン…
コンサートも行ったりして好きなんですけど
じゃあ自分がそれをカバーしてみようとすると
どうもしっくりこなくて。
当時流行っていたR&Bでもない。
ロックはもちろん違う。叫びたい事もないし。
そこで、さっきの「錨を上げて」に戻るんですけど
この感じだな、って。

いろんな人をカバーして、
中心はシナトラと玉置さんだったんですけど
今思えば、自分の声を探していたのかな。

マイクについて

機材のこともお伺いしたいのですが
どんなマイクをお使いですか?

SHUREBETA 58A を使っています。
高音が抜けやすいって聞いて使い始めました。
もう10年くらい使っています。

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昔、ノイマンの105(NEUMANN KMS 105 )を
かっこつけて使ってたんですが(笑)。
ノラ・ジョーンズとかダイアナ・クラールとかが
使ってたマイクなんですけど、
全然僕の声に合わなかったです。
ボサノバシンガーとか、ノラ・ジョーンズとか
繊細な女性の声が綺麗に乗るコンデンサー、という印象です。

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つい最近、現場でゼンハイザー 935 のワイヤレス
( SENNHEISER MMD 935 )を使ったんです。
低音がよく出るのと、バンドに声が埋もれないんですよね。
確かにパンチの意味ではいいのですが、
BETA 58A の方が、声がより自然な感じで伸びて楽器と馴染みやすい。
色々試した結果、これが自分には良いかなと。

アルバムについて

今までリリースされているのが
アルバム3枚とミニアルバム1枚ですね。
『Vintage Music Street』でそれまでとミックスが変わった印象、
特に空間の広さの捉え方がガラッと変わった印象があります。

ミックスの方が変わったんです。
僕が求めていたのは1st の『CABARET IN MY ROOM』と
2nd の『American Showtime a la Mode』のようなアナログな感じで、
横一列にバンドが並んでる中、ボーカルがちょっと前にいる様な
バンド感のある、生の感じがする音が本当は好きなんです。
最新作は東京都の「アートにエールを!」の時に作ったもので、
コロナ禍で直接会えなくて、リモートだから
メールで書かなきゃいけない。でもなかなか伝わり辛くて…。

なるほど…
悠真さんが音源で表現したいのは
やっぱり演奏している空間ですよね。
ライブで演奏されてるのと変わらない距離感を
オーディオでも体感できるような…。
1st と 2nd の最初にガヤが入ってるのも
実際のお店で聞いているイメージですよね。

そうです。
1st の『CABARET IN MY ROOM』という名前は、
自分達がやっているショーをお部屋でどうぞ、っていう意味で、
まさに家で体感して欲しいって思っていました。

2nd の『American Showtime a la Mode』というタイトルに
込めた意図はどのようなものですか?

「アメリカのショータイム」を表す曲が並んだなって思って、
“American Showtime”まではすぐ決まったんです。
で、その後に何をつけるか、つけないか。

僕の師匠さんに相談したら、
ショータイムの宝石箱みたいなイメージで
お菓子の「アラモード」はどうかと。
あと、アラモードという言葉には
「その当時流行った」という意味もあって、
「当時流行ったアメリカのショータイム」という意味と
「アメリカのショータイムのお菓子」という意味の
ダブルミーニングにしています。

『Vintage Music Street』は、
結果的にコロナ禍っぽい作品かな…。
やっぱり生でライブが出来なかった時期で、
1st と 2nd に関してはポンと一発で録った感じがあって、
『Vintage Music Street』は個別で録ることが多かったですね。
良くも悪くも作った感じです。

そう言う意味では、ライブ盤との2枚組というのは
良かったのかもしれないですね。

確かに、そうかもしれないです。
ライブ盤を入れて良かったです。
ある意味、シルキーブリッツのやるべき方向性を
再確認するアルバムになったのかなって。

「お客さんを巻き込めたかどうかが僕自身のジャッジの対象」

「真夏のバースデーライブ」2023年7月27日、JZ Brat にて。

悠真さんのステージを拝見していつも思うのですが、
とにかく目の前のお客さんにいかに喜んでもらうかというのを
何よりも最優先されていて、そこにプロフェッショナルを感じます。

そう言って頂けて凄く嬉しいです。本当に光栄な言葉です。
僕、自分のことを「ミュージシャン」とは思ってないんです。
「アーティスト」っていうのとも違う。
「パフォーマー」って感じですね。

何かを伝えたいっていうことはなくて、
その曲でメッセージとか叫びたい事とか、
「僕の気持ちをわかって」とかっていうのは一切なくて。
もう本当に、ただ単に、
目の前の人にいかに楽しんで貰えるか。
飽きさせないで、時間を忘れてショーを楽しんで貰えるか。
そこにフォーカスしています。

自分が上手い歌を歌ったかどうかは関係なく、
お客さんを巻き込めたかどうかが
僕自身のジャッジの対象で、
ある意味“自分がない”とも言えるんですけど…。
例えば、他の人がどんな反応しようが関係ないっていうくらいの
アーティスティックな方もいらっしゃって
それはそれで凄く尊敬するのですが、
僕には出来ないタイプっていうか。

やっぱり聞いてくれる人あってのショーだから、
楽しんだり喜んだりしてくれること、
僕にとっては、それ以上の喜びはないです。

7月18日開催! 夏の「シルキーブリッツ」ワンマンライブ情報!

竹中悠真さんがボーカルを務める
ステージショーバンド「シルキーブリッツ」の
夏のワンマンライブが
7月18日、六本木クラップスにて開催!
スイングジャズやミュージカルなど、
ショーチューン中心の古き良きアメリカのエンターテイメントを
ぜひご堪能ください!

▪️日時:7/18(木)
▪️時間:オープン 18:00
スタート 19:00
▪️MC:5,250円
▪️会場:六本木クラップス
〒106-0032
東京都港区六本木3-17-33
青葉六本木ビルB1
電話番号:03-6421 1263

アクセス
地下鉄日比谷線六本木駅 徒歩5分
都営大江戸線六本木駅 徒歩5分
地下鉄南北線 六本木一丁目駅 徒歩7分

Screenshot

次回のアーティストは・・・

竹中悠真さんインタビュー、
いかがでしたか?

ぜひ、7月のワンマンショーにて
ショーバンド・シルキーブリッツによる
アメリカンエンターテインメントをご堪能ください!

アーティストがイチオシアーティストを
紹介して繋がっていく
『 アーティストのわ 』

次回は竹中悠真さんに
ご紹介いただいた・・・

近田大輔さん(カモネギー)を予定しています!!!

お楽しみに✨✨✨

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