【✨アーティストのわ✨】カナダマサカズ 生の音楽に触れる場を、もっと身近に。

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イチオシのアーティストを紹介し輪を繋いでいくコーナー
✨✨アーティストのわ✨✨

今回は、竹内亜紗子さんからの繋がりのこの方。
カナダマサカズさん
をご紹介します!
(竹内亜紗子さんのインタビューはこちら

カナダマサカズ インタビュー

 

カナダマサカズ プロフィール

ギターで弾き語るシンガーソングライター
キャタ・ザ・シャドラックと不敵な楽団でマンドリン

1981年1月7日に愛知県鳳来町(現在は新城市)で生まれる。
中学生でギターに出会い友達の家にたむろってはジュンスカやBOOWYなどのコピーをし青春時代を過ごす。
ユーロビートにもハマる。
修学旅行で東京に行った際、渋谷でボンジョビのアルバムを買う。

18歳で上京。
新聞配達の仕事をしながら代々木にあるミューズ音楽院に通う。
色んな友達に刺激を受ける。

21歳でFREEZER NOIZEにギターで加入し
結構頑張る。
27歳で脱退し、シンガーソングライターに目覚める。
カナダマサカズ隊、ナナツボシと形態を変えながら活動するも結局一人になる。

2018年に結成されたキャタ・ザ・シャドラックと不敵な楽団の一員になる。

カナダマサカズ
シンガーソングライター カナダマサカズのホームページ

アジカンとの出会いから学んだこと。

竹内さんからご紹介頂いて、
最初に聞いたのが「乞田川」だったんですよ。
ちょうど、永山の Mスタジオ に行く時に
見た事ある風景だな〜って思いまして。

あれは駅から降りて来たところですね。
中華料理屋さんとか美容院とかある辺りです。

なんだか懐かしい感じのする、味のある曲でした。

川があって、よく仕事帰りにあそこで
缶ビール開けて黄昏ながら一杯やるんですけど、
気持ちいいんですよ。
ナルセユウキ君と一緒に作ったんですけど
打ち合わせで一度家に呼んだんです。
で、その時駅から家まで歩いている時の事を
彼が歌詞にしたんです。

曲の後のトークも、
そのまま飲んで喋ってる感じで(笑)。

そうなんですよ。
最後くらいおかしい感じにしたいなと思って(笑)。

(笑)。他の音源も拝聴しましたが、すごく懐かしい雰囲気なんですよね。
夕陽が似合う感じがして、ほっとすると言いますか。

“懐かしむ”っていう感覚がすごく好きで、
なぜなのかはよく分からないんですけど、
寂しくなりそうなのに、そういうのを入れたくなるんですよ。

ますます興味が湧いてきました(笑)。
それでは、音楽を好きになったきっかけや
地元にいらっしゃった頃のお話をお伺い出来ますでしょうか。

音楽は結構早くから好きで、
記憶がある中では、小学校2年生くらいに初めて買ったCDが
吉田栄作さんの「心の旅」で。

渋いですね!

それが一番最初で、しっかり覚えています。
吉田栄作さんに憧れてたんです。
カッコよくて、あんな風になりたいなって
憧れていた記憶があります。

当時から歌われていたのですか?

カラオケに行って歌うのは好きだったんですけど
ボーカルとしては歌っていなくて、
中学からギター始めて、ギターキッズやっていました。

最初の楽器はどんなギターでしたか?

最初は、家の倉庫に眠っていた
親が昔に使っていたというフォークギターです。
中学校の仲の良い友達もギターをやっていて
そこから情報交換したりしてのめり込んでいきました。
フォークギターBOØWYとかコピーしてたのですが
「なんであんな音が出るんだろう?」というのが
よく分からなかったんです。

歪まないですもんね。真相に気付いたきっかけは…?

ギターをやってる友達から情報を得て、
どうやらエレキギターというのがあるらしい、と。
ちょうどその頃に、親戚がエレキギターを1本くれたんですよ。
これだ、と思ったんですけど、
一緒に貰ったアンプだとどうしても歪みの音が出なくて。
それで、エフェクターの存在を知って、
最初はマルチエフェクターで音作りをしながらやっていました。

BOØWY の他にはどんな音楽を聞いていました?

BOØWY以外には、ジュンスカ(JUN SKY WALKER(S))や
スーパーユーロビートを聞いていましたね。
メロディが良いな、と思って聞いていました。
キャッチーな感じで。

修学旅行で東京に来た時に、
当時センター街にあった小さい CD 屋さんで、
なぜか BON JOVI の CD を買ったんです。
友達が洋楽を聞き出したりしていて、
僕もとりあえず聞いて見ようと思って。
ベストアルバムだったので1、2曲知ってるのがあって、
「よし、聴こう!」って帰りのバスで聴いてましたね。

専門学校時代は、どんな出会いがありましたか?

みんな面白かったですね。みんなすごい人に見えて。
同じ学年でバリバリにバンド活動してる友達がいて、
そこからライブハウスという場に慣れていったところがありますね。
友達に恵まれて、そこから自身のバンド活動に繋がったので
良かったと思います。

専門を卒業してから FREEZER NOIZE さんに入られたのですか?

専門を出て、別のバンドを二つやった後に加入しました。
BRAHMAN を好きなボーカルがいた4ピースのバンドと、
女性ボーカルのギターポップのバンド…男女二人ずつで
センチメンタルバス みたいな雰囲気のをやってました。
その時のバンドに関しては、音源が残ってないですね…。

当時は YouTube に載せる事もなかったですもんね。
スマホで気軽に撮って出せるようになったのもだいぶ後ですし。

ライブハウスでVHSやDVDに録画して貰って、
その動画もあくまで記録用で、外に出すなんて発想もなかったですね。

どんなきっかけで FREEZER NOIZE さんと出会ったのですか?

楽器屋さんのメン募を見たんです。
連絡取る前に、当時のギターが抜けるタイミングのライブを見に行ったんですよ。
で、ライブが終わってから、メン募を見たとは言わずに、
偶然お客さんとして来てた体で
「ギター抜けるんですか? 僕、バンド探してるんです」
みたいな話をして(笑)。こっちの方が受け入れて貰えるかなと思って、
メン募の事は言わないで、ギターで入らせて貰ったんです。

すんなり受け入れて貰えたんですか?

そうですね。「じゃあスタジオ入りましょう」って。
20代の頃に一番メインでやっていたバンドなので
すごく今に繋がっている感じがあります。

バンドでうまく行かなかったり、うまくいったりする時を越えたりとか。
バンド活動ってこういう経験をするんだろうなって
想像していたことを一通り体験した感じがしますね。
6~7年くらい活動していました。

ASIAN KUNG-FU GENERATION さんの企画に参加されたと
お伺いしたのですが…。

後藤(正文)さんがイベントを見に来てくれた事があって、
その時に FREEZER NOIZE を気に入ってくれたんです。
それで当時、横浜CLUB24 であった
アジカン主催の NANO-MUGEN FES. というイベントに
オープニングアクトで呼んでいただいたんですよ。

今でも覚えてるんですけど、
打ち上げの時に、もっとああしておけば良かった…という事があって。
全然、自分達から話しに行けなかったんです。
色々話したい事や聞きたい事もあっただろうし、
すごい好きです、とも言えずに。
でも、自分達から動くことに対して
どこかツンとしていたんですよね。
待ってたというか。今思えば、若かったですね。

そうでしたか…。今だったら、どんな風にお話します?

今は良いなと思ったら自分から「良かったです」って言えるようになってて…。
やっぱり「良かった」って言って貰えるのは嬉しいじゃないですか。
そこから生まれてくるものはすごくあると思います。
当時は「自分達の方が良い」みたいな、ツンとするような気持ちがあって
「良かったです」とも言えなかったんです。
自分が好きだと思うものは好きだと
これからも素直に言っていきたいですね。

バンドから一転、アコースティックの活動へ

脱退後はどのように活動されていたのですか?

ソロ活動にサポートメンバーをつけて
バンド形態で活動していました。
途中メンバーが変わったので
カナダマサカズ隊、ナナツボシと名義を変えてやっていました。

この時はどのような曲を?

今とそんなに変わらないんですけど、
ピアノ、エレキギター、アップライトベース、ドラム、あとバイオリンも入れたような
アコースティックな感じでやってました。

FREEZER NOIZE さんの時はロックバンドでしたが
アコースティックのスタイルに移った理由は何かありますか?

弾き語り活動をするようになって、
自然とアコースティック寄りの曲を作るようになりましたね。
最初は、弾き語りといえばアコギかなって感じでした。
ずっとロックバンドをやっていたんで
あまりアコースティック畑に興味はなかったんですよ。

今思い出したんですけど、
FREEZER NOIZE 時代に同じ界隈で活動していた
アンコールアワーズ というアコギ2本のアーティストがいて、
その演奏がめちゃくちゃカッコよかったんです。
もしかしたら、そのアコギのカッコいい音の体験がなかったら、
バンドの後にアコースティックの方には行かなかったかもしれないです。

もうちょっと後になってからの話なんですけど
山崎ギター工房 という所で
オーダーメイドのアコースティックギターを作ったんですよ。
自分のギターを作ってから
アコースティックギターが好きになった感じがします。

元々、“たま”の知久(寿焼)さんのライブ映像を見た時に
ギターの音がすごく良くて、それで調べて工房を知ったんです。
それで同じところに作って貰おうと思ったんですよ。

(写真右、“たまごくん”を見て)特徴的な…なんだか可愛い形ですね。

山崎ギター工房によるオーダーメイドの楽器。左から“コロ助”(ガット)、“玉ねぎ君”(マンドリン)、“うずらちゃん”(ウクレレ)、“たまごくん”(アコギ)。

これは結構ちっちゃいギターなんですけど
デザインも自分で考えて、木材も選んで
フルオーダーで作りました。
このギターが完成した時に、工房の山崎さんが
知久さんのライブを一緒に観にいこう、その時に渡すって言ってくれて、
それで知久さんを紹介してくれたんです。
知久さんが、このギターを一回弾きたいって言ってくれていたらしくて。
楽屋で弾いて貰ったんです。
すごく良い音してました。

それは良かったですね!
こちらのギターは何の木材ですか?

ハワイアンコアです。
ウクレレに多い木材ですね。
カリーンとした明るい感じの音です。でも柔らかいんですよ。
サイズが小っちゃいので、ウクレレに近づいた感じですね。
山崎さんが作るギターは、木の箱が鳴っている感じの凄い音がして、
それが好きなんです。

見た目も可愛らしいですね。
ウクレレも同じ工房の楽器ですか?

同じ工房です。
ウクレレと、このギターと、ガットギター、
あとバンドでマンドリン弾いてるんですけど、
全部同じ工房で作ってもらいました。

トンネルでレコーディング!?

2018年のシングル『金ちゃんとまぁちゃん』についてお伺いしたいのですが
“まぁちゃん”がフィーチャリングの方ですか?

そうです。坂本斉憲(さかもと まさのり)君。
通称“マーティン”って呼ばれていて、
“不敵な楽団”でもドラムを叩いてるんですけど、
ボーカルもギターもドラムもなんでも出来て、料理も上手くて(笑)。

この音源が独特な音像で、
なんだか“距離のある音”に聞こえるんですけど、
どうやって作ったのかすごく興味があります。

この音源は、トンネルで録ったんです。
京王線つつじヶ丘駅に“とおりゃんせ通り”っていう
駅地下のトンネルがあるんですけど、
そこでマーティンと二人で一発で録った音源なんです。

トンネルだったんですか!

マイクを一つ立てて、
マーティンがエレキと小っちゃいアンプを使って、
僕も生音で距離感だけでバランスを取って、やったんです。
リバーブとかも天然リバーブ…トンネルなのですごい響くんです。

元々そこでよく弾き語りをやってて、
響きが好きなのでそこで録りたかったんです。
当時つつじヶ丘に住んでいて、
暇さえあればよく一人で行って歌ったりしてましたね。
深夜はあまり人が通らなくて、
路上で人が通らないっていうのもどうかと思うんですけど(笑)。
さすがに電車が上を走ってると聞こえないので
終電が終わってから二人で録りました。
せっかくだから、そのままの感じで録りたいなって思って。

その場のその時の音を録りたいというのは、なんだか共感しますね。
他の場所、他のタイミングだと全然そんな感じにならないと言いますか。

そうなんですよね。
ちゃんとしたレコーディングがあんまり得意じゃないんですけど、
いつもやってる場所でそのままパッケージするなら出来るかな、と思って
やってみた感じです。

オルガンみたいな音も聞こえますが、こちらは?

エレキギターですね。
マーティンがエフェクターをかけて弾いた音だと思います。

後から重ねたのかと思っていましたが
まさか一発録りだったとは…。
収録曲3曲とも全部ですか?

そうですね、もう全く同じ条件で
全部その場で録りました。
そういう録り方しか出来ない、っていう感じもありましたけどね。
レコーディングしようとすると変にカッコつけたりしようとして
何か後悔が残るんです。
あのレコーディングにはそういった部分はなくて、
普段やってる感じのまま録れました。

「ライブハウスや演奏ができる飲食店などを、もっと身近に感じられるように」

X(旧 twitter)で拝見したのですが
飲み屋さんで演奏されてましたね。

経堂の浜焼太郎というお店でやったんですよ。
生音で投げ銭方式。ああいうのが理想だなって。
もちろん、ライブハウスでスピーカーから大きい音が出ると
すごく楽しいですけど、その一方で
弾き語りギター一本だけで、
不特定のお客さんがいる中で
本当に響いたら入れてくれる、でも
全然響かなかったら何もない、
そのダイレクトな感じがすごく楽しかったです。
興味ない人は全然関係なく過ごしてるんですけど、
そういった人たちを振り向かせるにはどうするかって考えますね。

あそこにお酒を飲みに行けば
誰かがライブやってる場所なんだっていうのが定着してくれば、
周りももっと楽しくなりそうな気がします。

生の音楽に触れる機会って、実のところすごく少ないですよね。
カナダさんとしては、お客さんとの距離感が近い形での
音楽を広げていきたい感じでしょうか?

そうですね、やっぱりそれが一番楽しいですからね。
大きい会場でやりたい、というよりは、
ライブハウスや演奏ができる飲食店などを、もっと身近に感じられるように
盛り上げて行けたらいいなと思いますね。

音楽を通してやりたいことは結構出来てるんですけど、
自分の活動によって周りが幸せになっていったら嬉しいですし
やりがいもありますね。

次回のアーティストは・・・

カナダマサカズさんインタビュー、
いかがでしたか?

音楽のある場をもっと身近に感じられるように…
音楽の裾野を広げていくカナダさんの活動に今後も注目です!

アーティストがイチオシアーティストを
紹介して繋がっていく
アーティストのわ

次回はカナダマサカズさんに
ご紹介いただいた・・・

キャタさん(キャタ・ザ・シャドラックと不敵な楽団) を予定しています!!!

お楽しみに✨✨✨

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