日髙麻鈴 | 新たな挑戦と、鳴り止まない拍手。2025.12.01『1st Solo Live “Dear diary”』ライブレポート

先日のロングインタビューではで大いに語っていただき、往年のファンにも大好評であった。
2025年12月1日、ついに1st Mini Albumリリース、1st Solo Liveを迎えた 日髙麻鈴ひだかまりん
名門アイドルグループ・さくら学院での薫陶、卒業後の女優活動を経て目にしたその姿はまさにアーティスト・日髙麻鈴であった。
ここに当日の熱気そのまま、ライブレポートをお届けします!

 『日髙麻鈴 1st Solo Live “Dear diary”』ライブレポート

日髙麻鈴が選んだ1st Solo Liveのステージは、三軒茶屋の名店、ライブバー GRAPEFRUIT MOON
入口をくぐると、ファン有志から届いた祝花がまず目に留まった。
自然を愛する日髙麻鈴にとても似合う色合いで、ファンがこれまでどれほど愛し、この日を待ち望んでいたかが伺えた。

GRAPEFRUIT MOONといえば、お洒落な店内で音楽と食事をゆったり楽しむ印象が強い。
だが、この日は空気が違っていた。
フロアはすべて座席で埋め尽くされ、空席はひとつもない。
ぎゅっと詰まった客席と、談笑しながら開演を待つファンの雰囲気に、どこかさくら学院のライブ前の空気を思い起こした。

ステージに目を向けると、所狭しと並んだ楽器たち。
相当な気合いの入ったライブになることを予感した。
そしてその中央に、見覚えのあるギターが2本。

徐々に照明が落ちる店内。
バンドメンバー、日髙麻鈴がステージ入りすると、ファンは大きな拍手で迎える。
白いワンピースに身を包んだ日髙麻鈴。
オレンジ色のテレキャスターを手に、バッキバキのトーンでリフをかき鳴らす。『麻希のいる世界』の「排水管メジャー」だ。
映画のギターを持ち、目の前で本人が歌っている。
ファンのこみ上げる感情を感じずにはいられない。

インタビューでは、“ライブ前はすごく緊張する”と語っていたが、緊張を全く感じさせない、堂々とした姿であった。

“ファーストライブにようこそ!!”
“まりんー!!”
の掛け合いは、止まっていた時が再び動き出したかのような感覚だった。
拍手と歓声が飛び交う中、「12月の雨の日」へ。笑顔で伸びやかに歌う声は、心にまっすぐ届く。
また、歌を引き立て、大切にする演奏で、バンドメンバーの実力が伝わってきた。

森広隆(Gt)
藤谷一郎(Ba)
notch(Dr)
河野伸(Key)

MCでは、“『麻希のいる世界』見てくれた方は?”との問いに、客席全員がバッと手を挙げ、日髙麻鈴も驚きの声を上げていた!

続いて『12月の雨の日』からもう一曲、「True Colors」。
抜群の発音で英語での歌唱、情景が浮かぶ声で、曲ごとに表現がまったく違うのが見事。
会場中が静かに聴き入っており、日髙麻鈴には不思議と惹きつけられる魅力がある。

日髙麻鈴も大好きだという印象的なピアノのイントロから、ヴァネッサ・カールトンの「A Thousand Miles」。
2000年代の楽曲らしい爽やかなサウンドに、自然と手拍子が起こる。
サビの終わりに首を傾げる仕草をしたのだが、なんともキュートすぎた!

“わたくし、22歳になりました!”と話すと、会場からは大きな拍手と“おめでとう”コールが。
22歳ということで、“ニャンニャン”と手を添えてみせる悶絶もののファンサービスも飛び出した。

“我が家ではお正月までクリスマスツリーを置いてある”というエピソードを交えつつ、
NewJeansの「Ditto」を披露。
(先日のインタビュー記事では泣く泣く割愛したが、実はNewJeansが大好きとのこと!)
クリスマスらしくテンポを落としたピアノアレンジで、目を閉じながらしっとり歌う。
演技もできるうえにここまで歌えるとは、この先が恐ろしい…!

続いてSEVENTEENDarl+ing」を2000年代テイストにアレンジ。
アコースティックギターをグルーヴィなカッティングに置き換えたアレンジが心地よい。
時折見せる電話のジェスチャーがとても印象的であった。

ここで1部が終了、ステージに一人でのMCに。
事前にSNSで募集した質問に答えるコーナーが始まるが、“最近覚えた魔法はありますか?”という質問に会場がどよめく。
“私のことをわかっていらっしゃる(笑)”と笑いを取りつつ、見事に回答するが、これは参加者視聴者だけの秘密に…!
また、アルゼンチンからの質問には流暢な英語で回答。
最後の質問、“コンビニでついつい買ってしまうもの”は韓国ラーメンときゅうりとのこと!

2部が始まり、日髙麻鈴は水色のワンピースに衣装チェンジ、1st Mini AlbumDear diaryから「Waltz」を披露。
“ワルツが歌いたかったので作った”というエピソードを聞いていただけに、やっと聴けた嬉しさたるや。
曲ごとに別人のようになる日髙麻鈴の表現力を堪能できたし、時折目を合わせ微笑むのにやられたファンも多いだろう。
またCD音源には、愛猫の声も入っているとのこと!

続けて『Dear diary』から「Right Now」。
収録曲の中で最もロックテイストの強い楽曲だ。
息を押し出すような発声が特徴的で、その技量に驚いた。

大きな拍手から続くMCでは、CDやグッズを紹介。
グッズをさくら学院時代の“購買部”と口を滑らせる場面もあり、笑いが起こる!
『Dear diary』のジャケットは日記をコンセプトに日髙麻鈴がデザインし、DVDなどで使われるトールケースを使用していることもこだわりのポイント。
チェキ付き盤のチェキは、同じショットが無い、世界に1枚だけのものだそうだ。
「にゃんアクリルキーホルダー」は日髙麻鈴が愛猫シャルルとミルクの絵を描いたもの。
最後に、“ぜひチェックしてみてくだ〜さい!”と、ステージ全員で“購買部”のポーズをキメると、会場は笑い声と割れるような拍手に包まれた!

CD、グッズはオンラインでも販売中!

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続いての楽曲は『Dear diary』から「Cosmic Love」。
グルーヴィなリズムにのる可愛らしい曲だ。
森広隆のキレキレカッティングが絶品。
サビ終わりに手でハートマークを作り、その度に撃ち抜かれてしまった!

“続いてラストの曲!”と「Round and Round」。

イントロのギターはドライブさせたライブバージョンだ。
サビはフリ付きで歌い、アイドル時代を思い出させられ、手拍子をするファンは“父兄さん”の顔になっていた!
大きな拍手と共に、すぐさまアンコールが。

日髙麻鈴がアンコールに応え登場し、
“皆さんの前で歌えているのはずっと夢みていた景色。”
“届けていただいたお花がとってもきれいで。ありがとうございます。本当に嬉しい。”
“このライブに辿り着くまでは簡単ではなかった、ファンの皆さんのおかげ。”
とファンに感謝を告げると、大きな拍手が。

最後の曲は、ステージに置かれていたもう1本のギター・サイクロンを手に、さくら学院の「アイデンティティ」。
かつて配信番組で、このギターで弾き語りに挑戦した曲だ。
1番は番組の時と同じ英語バージョンで、爽やかに、伸びやかに歌う。
当時、多くのさくら学院メンバーが好きな曲に「アイデンティティ」をあげていたが、その理由がわかった気がする。
瞼をぬぐうファンもいて、実は日髙麻鈴もその姿にもらい泣きしそうになっていたそう。
歌い終わると、鳴り止まない拍手が響いた。

終演後、客席からは“良いライブだった”“最高だった”と自然に声が上がっていた。
お世辞ではない、心からの言葉だ。
日髙麻鈴の夢は、ここからさらに広がっていく。
その挑戦を、この先も追いかけていきたい。

 

セットリスト

1. 排水管メジャー
2. 12月の雨の日
3. True Colors
4. A Thousand Miles
5. Ditto
6. Darl+ing
7. Waltz
8. Right Now
9. Cosmic Love
10. Round and Round
EN. アイデンティティ

日髙麻鈴 Original 1st Mini Album『Dear diary』

Dear diary
2025/12/1 Release

1.Round and Round
2.Right Now
3.Waltz
4.Cosmic Love

All songs lyrics by Marin Hidaka
Composition,arrangement and Produced by Hirotaka Mori

Vocal and Chorus : Marin Hidaka
Guitar,Keyboards,Synthesizer and Manipulation : Hirotaka Mori
Bass : Simon Koperu-Miyamoto (M-1)
Bass : Ichiro Fujiya (M-2,3,4)
Drums,Triangle,Tambourine and Wind chime : Tsuyoshi Miyagawa

Recorded,Mixed and Mastered by Yohei Goto

Art Work : Marin Hidaka
Artist Management : Yuki Miyamoto

Special thanks to : Akiko Koperu-Miyamoto

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