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スパイルロック主催イベント 「OYA KODAMA HIBIKI ~芸術で魅せる栃木の自然vol.6」レポート

「OYA KODAMA HIBIKI ~芸術で魅せる栃木の自然vol.6」

9月30日に行われた
スパイルロックhttps://spiralrock.com/)主催のイベント

「OYA KODAMA HIBIKI ~芸術で魅せる栃木の自然vol.6」

コロナ禍以降の文化芸術活動の新たなステージとして
栃木県内各地の広大な自然で行われて来たイベントも今回6回目。

スパイルロック
「OYA KODAMA HIBIKI 〜芸術で魅せる栃木の自然 vol.6〜」は、栃木の自然を利用したライブイベントです。 昨年竹林で開催されたイベントが大変好評だったため、今年は場所とシチュエーション、演目を変更し、栃木県宇都宮市で採掘される「大谷石」の採掘場跡地での初の試みとして開催することとなりました。

会場は大谷石採掘場跡地稲荷山!

今回の会場は栃木県宇都宮市大谷石採掘場跡地稲荷山ということで
巨大な石切り場、洞窟トンネルが残っていてとても雰囲気のある会場。

GOK SOUNDによる特注のトラックのステージと音響、
両脇に積み上げられたスピーカー、
フードもさまざまな出店があり、本来巨大な石しかない場所も
この日に限ってはその場限りのイベント会場になっていた。

ロケーションや食や酒など音楽以外の楽しみもあるのが野外イベントの醍醐味。
遊びに来ていた人達も終始リラックスして自分のペースで楽しんでいる印象。
イベント開始前は巨大な石の中の洞窟の見学もできた。

ステージ開始!!

トップバッター! 知久寿焼

そして15時を過ぎてイベントは15分押しで開始。

トップバッターの知久寿焼
独特の声と楽曲の世界観でまさに唯一無二の世界感。


基本はアコースティックギターによる弾き語りだが、
ギターもビブラートを取り入れた演奏、
楽曲によってハーモニカ吹いたり多彩なサウンドを聴かせてくれた。
またギターの低音をバスドラムの様に聴かせてくれる曲も。
GOK SOUNDの音響と相まってひとりのステージとは思えないほどの音像。
やはり野外で聴くアコースティックな歌とサウンドは気持ちいい。

本人は自虐的に(笑)

「みなさん、ぼくの歌知らないと思うけど唯一有名な曲演ります」

と言ってCMソングで有名な「うどんかぞえうた」も演ってくれた。

体調不良でキャンセル 石川浩司

MC時に今回出演予定だった
「ホルモン鉄道」石川浩司が体調不良で出演が
キャンセルになったことをアナウンスされてて残念。

知久寿焼と石川浩司といえば
90年代初頭にブレイクした伝説のバンド「たま」で知っている人も多いと思うが
たま解散後も独自のスタンスや音楽性を保ちつつ現在も独自の活動している。

ミヤリーちゃん & イワシカちゃん

知久寿焼のライブのあとは転換中に
宇都宮のマスコットキャラクターミヤリーちゃん
岩下の新生姜公式キャラクターのマスコットキャラクターイワシカちゃん
登場して栃木県のアピールをして会場を和ませてくれた。

満を持して登場! 石野卓球

アコースティックなサウンドから一転、
石野卓球の登場で会場が一気にクラブのダンスフロアとなった!
本人もビールを飲みながらオーディエンスを煽ったり、
おどけたりして楽しそうにプレイしていたのが印象的。

今回のプレイの選曲は4つ打ちのキャッチーなテクノ/エレクトロな選曲中心。
アッパーなトラックを中心にグルーヴ感のあるシンセサウンドやサンプリングボイスなどを散りばめた曲で会場を沸かせていく。
うねるようなベースラインが特徴的なThe Chemical Brothersの新曲「No Reason」
盛り込んだりして会場は常に盛り上がっていた。
プレイ後半には会場の日も暮れて来て
Yellow Magic Orchestra「東風」でさらにヒートアップ。

ラストは硬質なメタルパーカッションとシンセベースとシャウトが印象的な
エレクトリックボディミュージックのアンセム、
Nitzer Ebb「Let Your Body Learn」

知久寿焼と石野卓球というと
ジャンル的に全然違う畑の人というイメージだが、
たま電気グルーヴの前身のバンド「人生」
1980年代の日本のサブカルチャーを担った
ナゴムレコードのレーベルメイトだったというのも面白い。

今回唯一のバンド出演! DMP

今回唯一のバンドでの出演のDMP
写真家であり音楽家でもある平間至が率いる
セッションチームによるパフォーマンス。

メンバー構成は

平間至 / Bass,Photo
tatsu / Bass
橋本拓也 / Dance
ゴンドウトモヒコ / Euphonium
栗原務 / Drums
岸本智也 / Projection

というラインナップ。

栗原務とtatsuの確かな実力とグルーヴ感のあるリズム帯の演奏に
ゴンドウトモヒコのディレイなどのエフェクトを多用した
トリッキーなユーフォニアムのサウンドが印象的で独特の音空間。

バンドの演奏時には日が落ちてかなり暗くなってきたので
巨大な石にプロジェクションマッピングが投影され始める。

ダンサーの橋本拓也のパフォーマンスをはじめ、バンドの演奏を平間至が撮影して
それがリアルタイムにトラックステージの壁や会場の巨大な岩に映し出されるという
この会場でしか出来ない斬新なパフォーマンス!

バンド演奏、ダンスパフォーマンス、写真、
すべてが即興のアートでとても刺激的な時間だった。

ラストを飾る! 砂原良徳

イベントのラストを飾る砂原良徳
現在ソロ、プロデュース、リミキサー、バンド参加など多方面で活躍しているが
筆者世代にとっては電気グルーヴ時代の「まりん」の愛称も懐かしい。

今回ラップトップ+ミキサーのDJスタイルで
アッパーな石野卓球とは対照的に抑え目でミニマルかつディープなテクノの選曲。

Tomas Rubeck「Consumed」
Marshall Jefferson「Mushrooms (Justin Martin Remix) 」など
4つ打ちのリズムの中に限られたシンセ音やサンプリング音を散りばめた選曲が
野外の会場と合わさって心地良い。

今回の目玉の一つでもある
プロジェクションマッピングも本格的に投影されて
会場の盛り上がりもピークに。

無機質でミニマルな電子音サウンドに
野外の巨大な石切り場に映し出されるプロジェクションマッピングの映像が
クールかつ幻想的で非日常的でとても刺激的。

数々のコラボレーションによる開放的・非現実的なトリップ感

開放的な野外、電子音、バンド演奏、プロジェクションマッピングという
一見異質な組み合わせに思えなくもないが
ひとつになると刺激的で会場にいた人達は
開放的で非現実的なトリップ感を味わっていたことだろう。

アコースティックなサウンドも電子音も
フードもお酒も野外で味わうとまた格別。

GOK SOUNDによる音響は野外の景色にマッチした
本当に心地の良いサウンドを聴かせてくれた。
トラックを使ったステージは
「荷台がそのままステージ」
というのが一般的だが、
今回はさらに足場を追加してより広いステージになっていたので
演者も開放的なロケーションで余裕を持ってパフォーマンス出来たことだろう。

イベント当日は雨もほとんど降らず、
気温もそこまで暑くならなかったので
最高のロケーションで自然とアートが融合したイベントを
心地よく楽しめたと言ってもいい。

何もない場所でイベントをやるというのは
企画、運営、裏方などたくさんの人の力があって
演者がパフォーマンスをして当日来た人が楽しむ。
そして撤収や片付け、それらをすべて無事に終えて
はじめてイベントが成り立つものだと改めて感じた。

コロナ禍を経てライブやイベントもそれ以前とは在り方が変わったが
今後もこういったイベントが増えてくれるとうれしい。

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