※画像はこちらからお借りしました。
五木ひろしは、昭和から令和にわたって日本の演歌・歌謡曲シーンを牽引し続ける、まさに「生きる伝説」と呼ぶべき存在です。
NHK紅白歌合戦への連続出場回数は歴代1位を誇り、日本レコード大賞「大賞」の受賞や数多の金賞・最優秀歌唱賞といった輝かしい受賞歴は、その実力と人気を物語っています。
紫綬褒章や旭日小綬章といった国からの顕彰も受け、大衆歌謡の世界に多大な貢献を果たした文化的存在として広く認められています。
「演歌は難しそう」「自分には関係ない」と思っている若い世代にこそ、五木ひろしの音楽の深みと豊かさに触れてほしい。
この記事では、そんな五木ひろしのプロフィール・来歴・おすすめ楽曲をまとめてご紹介します。
五木ひろし
五木ひろし 紹介
五木ひろしは、福井県三方郡美浜町出身のシンガーソングライター・俳優です。
演歌・歌謡曲の第一人者として知られますが、その歌唱表現の幅広さはジャンルの枠を軽々と超えます。
圧倒的な声量と艶のある歌声は、バラードから情感たっぷりの演歌、さらには洋楽のカバーまで自在にこなします。
NHK紅白歌合戦への50回連続出場(歴代1位)は、その人気と実力が半世紀にわたって揺るぎないことを証明しています。
コンサート総数7,000公演以上・劇場公演5,000公演以上・観客動員延べ2,000万人以上という桁違いの活動量もさることながら、その一声一声に込める表現の誠実さと深みが、世代を超えてリスナーの心を揺さぶり続けています。
簡潔な来歴
五木ひろしは、コロムビア全国歌謡コンクールで優勝したことをきっかけにプロ歌手へと転身しました。
しかし、デビュー後は「松山まさる」「一条英一」「三谷謙」などと何度も改名を繰り返しながらヒットに恵まれない不遇の時期を送りました。
所属プロダクションの倒産、貯金が尽きて食べ物にも困るほどの苦境を経て、銀座のクラブで弾き語りをしながら生活を支えていた時期もあったといいます。
そんな中、全日本歌謡選手権への出場を決意。
「失敗したら福井へ帰って農業をやる」という覚悟で臨み、見事10週連続でグランドチャンピオンに輝きます。
この快挙によってレコード歌手として再デビューする権利を手にし、「五木ひろし」という名でリリースした「よこはま・たそがれ」が大ヒット。
一躍、スターの座へと駆け上がりました。
その後も「夜空」で日本レコード大賞を受賞するなど、演歌・歌謡曲界のトップランナーとして走り続けました。
芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、旭日小綬章と国からも高い評価を受け、日本の大衆音楽の文化的担い手として今なお精力的に活動を続けています。
HP、SNS等
五木ひろし 公式サイト
五木ひろし 公式YouTube
五木ひろし 公式Instagram(スタッフ)
五木ひろし Wikipedia
五木ひろし おすすめ曲
よこはま・たそがれ
単語と情景の羅列でつむがれた歌詞が斬新なムード演歌の傑作です。
五木ひろし名義での再デビューに際してリリースした楽曲で、本人が「自分の原点であり、すべてのスタートを切った曲」と語る、キャリアの礎となった一曲です。
従来の演歌の七五調から外れた独自のリズム構造が当時の音楽ファンに新鮮な衝撃を与え、オリコンチャートで1位を記録するミリオンセラーとなりました。
50年以上が経った今でもカラオケやリサイタルで歌われ続ける、演歌の入門としても最適な楽曲です。
夜空
切なさと美しさが同居する、五木ひろしの代表的バラードです。
日本レコード大賞「大賞」を受賞し、五木ひろしの名を音楽史に刻んだ楽曲として知られています。
澄み渡るような高音域から情感深い低音まで自在に操る五木の歌唱力が存分に発揮された一曲で、曲の持つ孤独感と切望が聴く者の胸を静かに揺さぶります。
演歌の持つ日本的な情念と、普遍的な切なさを両立したこの楽曲は、時代を超えて多くの人に愛され続けています。
千曲川
長野を流れる千曲川を舞台に、別れと旅情を描いた楽曲です。
山口洋子が作詞、猪俣公章が作曲を手がけた本作は、日本の風土と人の情感を詩情豊かに表現しており、五木ひろしが最も得意とする「場所と感情を結びつける」演歌スタイルの代表作といえます。
川のせせらぎが目に浮かぶような歌詞と、それを支える五木の深みある歌声が相まって、聴くたびに新しい感慨を呼び起こします。
失恋や旅立ちのシーンに重なるような普遍的なテーマが多くのリスナーに共感を呼んでいます。
長良川艶歌
岐阜を流れる長良川を舞台に、大人の色恋を艶やかに描いた楽曲です。
「艶歌」というジャンル名そのものが曲名に込められたこの作品は、五木ひろしの歌謡曲的な魅力が凝縮された一曲といえます。
しっとりとしたサビへの展開と、曲全体を包む色気ある雰囲気は、演歌をあまり聴いたことのない人でも引き込まれるほどの完成度を誇っています。
長良川艶歌は演歌の持つ「大人の色気」を体験するうえで最適な入口となる楽曲です。
山河
小椋佳が作詞、堀内孝雄が作曲した感動的な大曲です。
五木のバラードとしての実力が極まった一曲として高い評価を受けており、雄大な自然の風景を背景に、人生の旅路と愛する人への思いを壮大なスケールで歌い上げています。
NHK紅白歌合戦での披露を含め、フルオーケストラの編曲とともに演奏されることも多く、「五木ひろしのライブを聴くならこの曲」と語るファンも多い楽曲です。
演歌・歌謡曲の枠を超えた普遍的な美しさを持つ、五木ひろし芸術の到達点を示す作品です。
五木ひろし まとめ
五木ひろしは、不遇の時期を乗り越えて頂点へと駆け上がった、日本の大衆音楽が誇る本物の実力者です。
コンクール優勝からデビュー、そして数度の改名を経た苦労の末に掴んだ「よこはま・たそがれ」の大ヒットという逆転劇は、それ自体がドラマのような物語です。
NHK紅白歌合戦への50回連続出場(歴代1位)という記録は、彼の音楽が半世紀を超えて愛されてきたことの何よりの証しです。
日本レコード大賞の「大賞」「最優秀歌唱賞」「金賞」において、いずれも歴代最多記録を更新し続けている事実は、同業者からも絶大なリスペクトを集めていることを意味しています。
演歌という枠だけで語るには惜しいほどの表現力と楽曲の多様性は、ジャンルを超えた音楽ファンにとっても大きな発見をもたらしてくれるでしょう。
「よこはま・たそがれ」「夜空」「千曲川」「長良川艶歌」「山河」——どこから聴いても、五木ひろしの音楽は一曲ごとに語りかけてくるものがあります。
昭和の歌謡曲を知らない若い世代にこそ、ぜひ一度その声に触れてみてほしいアーティストです。



