【✨アーティストのわ✨】きしのりこ「自分も、聴いてくださる方も、 もっともっと大事に…」

バディットマガジンWEBばん!
イチオシのアーティストを紹介し輪を繋いでいくコーナー

✨✨アーティストのわ ✨✨

今回は、龍井一磨さんからの繋がりのこの方。
きしのりこ さん
を ご紹介します!

(龍井一磨さんのインタビューはこちら ↓)

【✨アーティストのわ✨】龍井一磨「好きなものは好きって、自信を持って」
バディットマガジンWEBばん!でイチオシのアーティストを紹介し輪を繋いでいく「アーティストのわ」! 今回は服部ヒロからの紹介で龍井一磨さんをご紹介します!

 

きしのりこ

きしのりこプロフィール

千葉県市川市出身。
幼い頃より歌手に憧れ毎日を過ごす。
小学校から長唄三味線、中学・高校ではミュージカル部に所属し、声楽とダンスを学ぶ。
東京芸術大学音楽学部邦楽科長唄三味線専攻卒業後、自ら作詞作曲を始める。

2006年9月、初のストリートライブにて自主制作CDを発表。
2008年、“ピアノ押さえ語り”スタイルを取り入れる等、
表現の幅を広げるとともに活動の場を関東地区から全国へと拡げていく。

2013年、Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて
自身10回目となるワンマンLIVEを決行し、成功させる。

その後も毎年ワンマンライブを開催。360度客席ホールワンマン、
POPSと長唄の融合を目指したライブ、物語仕立てのライブなど
唯一無二のステージを行う。

「ありがとうと笑顔を届けたい」を込めたライブ・パフォーマンスは見る者を魅了する。

 2018年初のフルアルバム「あいことば」リリース。
2019年クリスマス24時間配信無事完走。

 2008年より市川うららFM(旧FMうらやす)にてラジオパーソナリティも務めている。

きしのりこ official website ☆

きしのりこインタビュー

ミュージカルへの憧れと、邦楽と

プロフィールに
「幼い頃より歌手に憧れ毎日を過ごす」
とありましたが、どんな子ども時代でした?

母が舞台好きで
人形劇みたいなミュージカルとか
子役の方が出るアニーとかの舞台を
小さい時から見に行かせて貰っていて
必然的にそういった音楽やステージが好きで
憧れていました。

あとは
母が箏をやっていたんですけど
祖母が長唄をやってたので
幼稚園の時とか
その練習についていったりとか
演奏会を見に行ったりとかしていました。

でも引っ込み思案で人見知りだったので
家で歌ったりするのが好きな子どもでした。

引っ込み思案というのは意外でした。
当時どんな曲を歌っていたか、覚えています?

多分、アニメの曲とかみんなの歌が多かったかなぁ。
母の友達に連れて遊びに行かせてもらうことがあったので
松田聖子さんとか山口百恵さんとかもかかってるから
誰っていうのはわかっていないけど歌っていた感じです。

小学校から長唄、三味線を始められたそうですね。

祖母もやっていましたし
母も趣味で長唄やっていたんですけど
昔、青山に「こどもの城」( http://www.kodomono-shiro.jp/index.shtml
という施設があったんですけど
そこで子どものための三味線教室っていうのがあって
そこに行くかどうするか訊かれて
行く事にしたのが小学校2年で。

そこは団体で習うんですけど
「ずいずいずっころぼし」とか「とおりゃんせ」とかの
童謡がメインだったんです。
やっぱり祖母がやってることを聞いてるから長唄をやりたくて。
で、なんかちょっとつまらない…もっと大人がやるのをやりたい、
ってなって、今の師匠の所に並行して通わせてもらいました。

でも、大人がやってるのやりたい、とか言ってるけど、
幼稚園の時からピアノもちょっと触ってたんですけど
友達とか上手い人いっぱいいるしな…
三味線ならやってる人いないぞ、
と思って始めたところもあって
やってることに満足して練習してなかった(笑)。

競争相手がいないぞ、みたいな(笑)。

ピアノも幼稚園の時から小学校5年生くらいまでやってたんですけど
それこそ練習はせず…先生の前でだけやる感じで
練習は自分が好きな曲を弾いてるっていう(笑)。

中高はミュージカル部に所属…ミュージカル部とは珍しいですね。

中1から高2までやってたんですけど
そこにいたから、
声楽やったりとかダンス習ったりとかやってました。
高2の時は「美女と野獣」、あとは「キャッツ」とか
四季の「夢から醒めた夢」とかやりました。

この頃に好きだった曲、思い出に残っている曲はありますか?

やっぱり「キャッツ」の曲がすごい好きで
「ガス-劇場猫」とか
あと「レ・ミゼラブル」の曲とかよく歌ってたなぁ。
美女と野獣も聴きまくったし。
曲もそうだけど
その世界にどっぷりハマってたなぁ…

ワンマンライブのYouTubeで、寸劇がありましたよね?

ワンマンは、ほぼほぼ寸劇入れています。
ミュージカルをやりたいっていうのもあって。

もっとミュージカルをやりたかった気持ちがあるのですか?

元々はミュージカルをやりたかったんです。
芸大に行きたかったんですけど
三味線で行くのか歌で行くのかっていう選択を迫られた時に
なんか勘違いしちゃったんですけど
歌に転科できるよって言われて。
じゃあ、昔からやっている三味線でまずは
受けようと思ったんですけど
転科できるのは長唄であって、声楽ではなく…当たり前なんですけど(笑)。
高校生の私はなんか勘違いしちゃって
でも、ありがたく合格させていただいたっていう経緯があります。

それで大学入って
どっちもやればいいと思っていたんですけど
そんな甘い世界じゃなかったもので(笑)
邦楽頑張ってやってらっしゃる方たちとか先生とかの中で
自分が上手じゃないっていうのを突きつけられて。

入らせていただいたからには
私は三味線を弾かなきゃいけないんだ、って
他のことをやっちゃいけないって思っちゃったんです。

そんなことはなかった筈なんですけど
その時は三味線がちゃんと弾けないのに
他のことをやってはいけない…って、
全てをやめて邁進して。
とにかくがむしゃらに
言われたことをやるしかなくなっちゃった。
もっと楽しめばよかったなと思います。

「私のうた」だったと思うのですが
その辺りの葛藤も込められているのかな、と思いました。

そうですね…
シンガーソングライターになったのも
大学行ってて、でもやっぱり歌いたかったので
ボイトレ教室に行ったんですけど
その時に、誰かが曲をくれるわけでもないし、
どうしたらいいのだろうと思っていたら
「自分で作ればいいよ」って言われて。

歌うために作るしかなかった
みたいな感じで始めちゃったので
「言いたいことがあってシンガーソングライターになりました」
とかではなかったからその辺の葛藤がずっとあって。

音楽が好きで「このコードが…」とか
周りのみんなは言ったりしてるけど
そういうのでもないし、
「私、音楽が好きなわけじゃないかも」とか
なんか悩んだりもしたんですけど。

でもやっぱり
それで活動してきたことでいろんな方に出会えたり
いろんな思いが出てきたりして、
応援してくださる方がいてくれて、
その中でシンガーソングライターとしてやってきたことに
誇りを持つことができるようになって。
すごい葛藤から出てきた感じはあるかもしれないですね。

最近のTwitter(現 X)の投稿で
2年前の「うれしいひなまつり」を拝見して
すごくいいな、と思いまして。

こっち(邦楽)がルーツなのかなって最初思ってたんです。
でもオリジナル曲いっぱいお持ちですけど
三味線とか長唄の要素がある曲が意外と少ないな、と…。
「桜餅はあんこに限る」と「打上花火」は拝聴したのですが。

そうですね、何曲か作ったものもあるんですけど
(邦楽要素のある曲で)CDとして出しのはその2曲で。

もともと古典のアタマしか持ち合わせていなくて
ポップスと三味線を使うっていうことが
なんか、どうしても生み出せなくて…
がっつりそこにいたから、
そこから別のものを作り出すっていうことが
すごく難しくって。

もうちょっと「楽器」として捉えられればいいんですけど
それでも長唄のフレーズが出てきてるみたいなので
それを逆にピアノとかに乗せられたりしたらいいんですけど…
まだ私にそこの技術が足りないなぁって(笑)。
作りたいとは思っています。

シンガーソングライターになろうと思って始めた時も
結局言われるのは「三味線弾きなよ」だったんです。

私、歌いたくて三味線を置いてきたのに
なんで三味線って言われるんだろう、
歌で勝負したかったのにな、っていうのがあって
初めの頃は三味線って言われるのがすごい嫌で
隠してきた頃があって。
そうこうしているうちに三味線が下手になって(笑)。

誰もが出来ることではないし、
聴きたいって言ってくださる声があることを
拒否する必要はなかったなって思います。

楽器のこと

三味線(カンガルー皮)ときしのりこ

それでは、楽器のことについてお伺いしたいのですが
お持ちの三味線はどのような種類ですか?

三味線にもいろいろな種類があって
私のは「細棹ほそざお」っていう種類なんですけど
小唄とか長唄などで使われる一番細いタイプのものです。

(注:三味線は太棹ふとざお中棹ちゅうざお、細棹の3種類に大別される)

いわゆる普通の三味線と
エレキ三味線とあります。
皮の部分がいろいろあって、
本来は猫皮なんですけど
エレキのは犬皮で、裏面は完全にプラスチックです。
最近はいろいろ研究されて、
カンガルー皮とか人工のものとかいろいろあります。

猫皮は音も良くて、柔らかいので手にも優しんですけど
すぐ破けちゃうんです。

猫皮(四つ皮)

犬皮は丈夫ですが硬くてすぐ手が痛くなっちゃう。
その中間がカンガルー皮…という感じです。
家には4ちょうあります。

エレキ三味線(犬皮)

ピアノは Roland の RD ですね。

そうです。RD-2000 です。
活動11週年の時に買いました。

 

マイクは何を使われていますか?

ライブ用は NEUMANN の KMS105

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配信で使っているのは、ORB Cinderella で、外(屋外)で使う時はこっちにしています。

Dynamic Microphone Cinderella
美しい真珠(パール)のような色合いと光沢のダイナミックマイクロフォン

宅録する場合は AKG の XLS を使っています。

 

DAWやインターフェースなどは?

録音は Cubase を使っています。

 

インターフェースは、配信の時は YAMAHA の AG06

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アーティスト「きしのりこ」の軌跡とこれから

3月3日の「きしのりこのほげほげRadio」を聞いたのですが
すごいですね、今年の7月7日に777回目の放送を、
そして12月に800回目を迎えるそうで。

15年になりますね。
そんなに何を喋ったんだろう(笑)

あの「ほげっぴ」は何者なんですか?(笑)

あの子は2011年5月のライブに初めて
私のライブに出たウサギなんですけど
元々のコンセプトとしては
私の言いづらいことを代弁するウサギとして登場させたんです。
寸劇みたいなライブをやる時に
ストーリーテラーみたいに喋ったり、
ちょっと黒いことも言うようなキャラとして登場しています。
最初はもっと口悪かったんですけどだんだんいい子になってる(笑)

きしのりこのほげほげRadio | 市川うららFM

アーティスト「きしのりこ」さんって
ぱっと見はゆるふわな雰囲気に感じるのですが
歌詞などに心の生々しいところが出ている感じがします。

そうかもしれないですね、
びっくりしちゃう方もいるんです。

活動始めた時は
可愛くなくちゃいけない、みたいな気持ちは確かにあって
ほんと、喋らなかった。
元々人前で喋るの得意じゃなくて
なんかちょっと不思議な人みたいに
なっちゃったところもあるんですけど
どこかで、いや、それはなんかおかしいと思って。
で、今に至る感じです。

歌を聴いて、
作ったキャラじゃなくて、
逆に地に足がついてる感じがしました。
ふわっとした雰囲気も、心の内面や葛藤も
全部そのまま等身大のリアルなんだな、と。

全員に共感されるっていうのは難しいことだけど
でも絶対に、今なんだか「苦しいな」って思ってる人がいたりすると思うから
そういう方が聴いたときに
ちょっとでも楽になってくれたら嬉しいなと思って
歌詞にはしんどい事とかも書くようにしていますね。

楽しい事だけっていう人生はないから
なるべくブログとかには楽しい事を書くようにはしているけど
曲はそれだけじゃないリアルを書けたらいいな、というか…

曲になったら、聴いてもらった瞬間に
その人のものになるじゃないですか。
だからこそ、その人のリアルにも感じていただけたらいいなって
歌には楽しいも苦しいも全部書いてる感じです。

お子さんが生まれてから
いろいろと変化があったかと思うのですが
表現が変わってきたとか、ご自身の変化を感じることはありますか?

歌に関して言えば、
自由になった感じがします。

子どもって自由じゃないですか。

自由ですね(笑)

それを見てるからかもしれないけど
もっと自由でいた方が伝わるものがあるかもしれないな
っていう感覚があったのと、

あとは、人への感謝の気持ち。
前も持ってるつもりではいたし、今も足りないかもしれないですけど
やっぱり助けて頂くことがめちゃくちゃ増えたこともあるし…

自分も、本当に1人じゃ何も出来ないところから生まれて来て、
自分だけじゃなくて全ての人がそうで
人との付き合いや出会いとか、
ライブとか聴いてもらう時間だったり
そういったもの一つひとつがとても尊い、有難いことだなっていうのは
すごく考えさせられました。
自分も、聴いてくださる方も、
もっともっと大事にしなきゃいけないな、と思って。
思ったことをちゃんと自由に表現して、
一人一人をより大切にしたいなぁって。
出産してから強く思うようになりました。

11月22日開催! きしのりこワンマンライブ「4018~私の旅~」

この数字(4018)の意味をお伺いしてもいいですか?

これは、私が2013年の11月22日に
同じ会場でワンマンライブさせていただいて、
そこから数えて4018日後が、2024年の11月22日で。
計算ミスをしていなければ(笑)

こうして日数で数えると重みがすごいですね。
今お知らせできる範囲で内容をお伺い出来ますか?

バンドでやります。
後は…出来ないかもしれないですけど、踊りたいんですよね。
とにかく、皆とハッピーになりたいです。

ライブ詳細

2024年11月22日 金曜日
きしのりこワンマンライブ「4018~私の旅~」

【会場】SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
東京都渋谷区道玄坂2丁目29番5号 渋谷プライム6F

SHIBUYA PLEASURE PLEASURE【公式】カトープレジャーグループ
【SHIBUYA PLEASURE PLEASURE】KPG(カトープレジャーグループ)が運営する劇場。世界屈指の情報発信基地渋谷から、上質で濃密な音楽やパフォーマンスを発信するエンターテインメント空間。

【open】18:45【start】19:15

【料金】
・スペシャル応援前売りチケット 限定枚数販売
優先入場整理番号&お好きなお席指定
パンフレット・ありがとうCD(当日お渡し)付き:¥8,000(1drink付き)

・通常前売り:¥5,000(1drink付き)

・当日:¥5,500(1drink付き)

【主催】SORARA

【協力】123MUSIC supported by AtoNO Records・シャイン食堂ハイチーズ!

【後援】市川うららFM

【問い合わせ先】
ネクストロード 03-5114-7444(平日14:00~18:00)
きしのりこ contact@kishinoriko.com

次回のアーティストは・・・

ふんわりとした雰囲気も、
リアルな葛藤も、全てが等身大。
現在を生きるシンガーソングライター
「きしのりこ」さんの魅力、いかがでしたか?

アーティストがイチオシアーティストを
紹介して繋がっていく
『 アーティストのわ 』

次回はのりこさんにご紹介いただいた
この方・・・

sakurako araki さんを
予定しています。

どうぞお楽しみに。

アーティストのわインタビュー
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投稿者
服部 ヒロ

「風景が見えるピアノ」と評される、まるで映画の様に情景を描く作曲家・キーボーディスト。これまで4枚のオリジナルアルバムをリリース。iTunes storeインストゥルメンタル部門で「水槽から観る風景」日本6位、「若葉色の風」日本31位を獲得。サポートミュージシャンとして多数のアーティストと共演し、NHKホール等に出演。ポップス、ロック、演歌、歌謡曲、ゴスペルなど様々なジャンルを演奏し、「歌に寄り添うピアノ」との評価を得る。

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